高校生、HSK5級合格しました(ほぼ7割)



うちの高校生が、9月にHSK5級を受験しました。
当日の朝はバタバタして、遅刻寸前で会場にすべりこみセーフ。全然やる気が感じられず、正直合格ラインに届くのは難しいかなと思っていました。

ところがふたを開けると200点オーバー、ほぼほぼ7割とれていました。びっくりです。

HSK5級 結果 合格

受験までにやったこと

2020年の秋に中検3級に受かってから、しばらくはいい感じにやる気をキープしておりました。

先週末は中検の試験日でした。年に1回だけ実施される1級が受けられる日でもありますが、今回は受験せず、3級を受ける子どものサポートに回りました...

…が、それも春休みがピーク。

高校生の子どもと中国語勉強中です。 今は春休みで、ふだんより時間に余裕ができたため、ほぼ毎日中国語コーチをつとめております。 学校の...

こちらが「やるかい?」と言えば、つきあいで勉強するけれど、自主的にガリガリ進めていくという感じでは全然ありませんでした。まあそんなもんですよね。大学の第二外国語で中国語を取っていた私も似たようなものでした。

とはいえ、HSK5級に受かりたいと言い出したのは本人だし、テキストも買ったので、受けるだけは受けようと思っていたらしく、ちょっとずつ勉強は進んでいるようでした。

過去問の筆記問題を読む、HSK Onlineでリスニング問題を解く、Quizletで単語リストを回す、くらいのことを続けていたと思います。

私は試験を受けるとなると、絶対1回で片づけたいタイプなので、かなり戦略的に考え、学習時間も確保するタイプなのですが、ムスメは全然そんなタイプではないので、そばで見ているとイライラしました(が、小学校の頃から彼女の勉強に対する姿勢を見続けているので、自分とは違う人間なのだというあきらめというか線引きもできてきたので、自分のやり方を強要することはしませんでした)。

気軽にクイズのように問題に取り組めるHSK Onlineのサービスは、ほんとうに彼女の役に立ったと思います。

いろんなテキストを使い比べるのが好きな私なので、家にはたくさんHSK対策本が転がっているのですが、最近使ってみたHSKアプリがなかなかよかっ...

過去問に限ります

他のテキストも揃えましたが、結果的に、HSK合格の最短ルートは過去問だなと実感しました。

単語テキストは何か準備したほうがいいと思いますが、それ以外は過去問が最強です。
過去問に繰り返し取り組むことで、必要な語彙が頭の中にためこまれていきます。問題に正解することも大事ですが、長文の中身や選択肢に使われる語彙になじんでいくことが、本番で点を取る力になります。

HSK Onlineは過去問が10セット利用できるのに加え、通常の模試問題もかなり精度の高いものが使われています。

HSKK口試初級にも受かりました

ついでに受けてみなよ~と、かなり強引に申し込んだスピーキング試験、HSKK口試の初級にも受かりました。

はじめての録音タイプの受験でかなり緊張しただろうと思いますが(私と違ってあんまり緊張しないタイプみたいですが)、合格ラインぎりぎりの60点で合格でした。すばらしい。

HSKK初級 結果

次はHSK6級

本人の気持ちが「私はできる子!」となっているあいだに、来月に開催されるHSK6級の受験を決めました。

試しに過去問をやってみると、私が思っていたより閲読問題が読めてる、解けてる。びっくりしました。
語彙は全然足りてないけど、ゆるゆるとではあるけれど継続的に1年勉強を続けてきたので、読むこと聞くことに慣れてきているせいだと思います。(私はゆるゆると長く続けるということが性格的に合わず、ガーッと短期集中で仕上げる→中断する→再開するタイプなので、「ゆるゆるやる」学習には懐疑的だったのですが、彼女を1年見ていて、とぎれとぎれ、低出力でも続けていればなんとかなるもんだなと教えられ、ちょっと感動しました。)

テレビのニュースで中国語が流れてくると、フッと顔を向けて確認したりする様子にも、耳が中国語に慣れてきてるんだなと感じます。

意外に点が取れるかもしれない、と期待してしまいます。しかし書写は捨てます。

合格にほど遠いのはわかっているので、今回の受験では、語彙を少しでも増やすのが目的です。
あと、資格試験に受かるためのテクニック的なものも教えておきたいなと思います。私が彼女の勉強に関われるのもあと少しなので。

スコアについて思うこと

私自身、若い頃はどちらかというと、「テストの点を稼ぐためだけの勉強ではなくて、気がついたら自然に取れていた、みたいな流れで高得点を取りたい」という気持ちで試験に取り組んでいたのですが、自分がTOEICのスコアの恩恵にあずかり、やりたい仕事ができるようになってから、考えを改めました。

TOEICでもそうですが、HSKのような聞く、読む(+ちょっと書く)のテストで、「点は取れても話せない」などと言ったことを心配する必要はありません。スコアがすべて。そのスコアが思わぬ扉を開ける鍵になってくれることがままあるのです。あとのことは、スコアをとってから考えればいい。いくらでも方法はあります。

(そして同時に、TOEIC900とっても、HSK6級とっても、よちよち歩き、そこからがようやく本当のスタート、ということも現実です。)

6級のリスニングでは、慣用語の説明や、中国の風俗習慣、歴史エピソードなんかがとりあげられます。
その対策として、省と省都の他、問題文に出てきた地名は必ず覚える。(毎晩一緒に数分、天気予報を聞いてます。)
知ってる中国関連の固有名詞の、中国語読みを確認する(景徳鎮とか、秦とか故宮とか)。
6級の単語リストの中でも、慣用語と成語を覚える。
リスニングの選択肢を先読みして、何を聞きとらなければいけないか把握する。

などなど。

一緒に申し込んで、並びで受験したいなーと言ったら拒否されたので、今回は私は受けません。ちぇ。

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