Kindleセルフ出版で出した本の、1年間の印税を公開します



ちょうど2年前、Kindleダイレクトパブリッシング(KDP)という、個人でKindle書籍を出版できるシステムを知り、コツコツ原稿を準備し、数冊の本を出版しました。Marie名義では2冊、別名義で何冊か出しています。

ラッキーなことに、そのうちの1冊が紙書籍化されました。
小学生の頃、文集に「将来の夢は本を出すこと」と書いていたので、小さなころの夢を叶えたことになります。

本を読むことや文を書くこと(あるいは漫画を描くこと)が好きな人にとっては、自分の本が世に出るということはとても嬉しいことです。

ひと昔前であれば、狭き門であった本の出版が、原稿さえあれば一晩でできてしまう。アマゾンのKindleダイレクトパブリッシングというシステムはとても夢のあるツールだと思います。

現在もまた新しい本をKDPで出す準備をしているのですが、何冊か出したので、だいたいどんな売れ行きになるのか想像がつくようになりました。次の本もおそらく、2冊目として出した書評集と同じ感じで動くのではないかと思います。

ほんとうは『ちいさなくふうとノート術』がどのくらい売れたのかをお話したほうがよいのでしょうが、こちらは夢を壊さないようにベールに包んだままにしておいて、2冊目に出した『原稿用紙一枚で好きな本を紹介していきます』という書評集の収益データを公開してみたいと思います。

KDPの規約を読んでみましたが、ざっくり説明するくらいなら大丈夫じゃないかなーと、おそるおそるのご紹介です。

2017/12/17 追記:
『原稿用紙一枚で~』の、発売してから12月までの売れ行きグラフと、別名義で販売中の1冊の売れ行きグラフを追記しました。

もともとはブログに書いていた書評を本にまとめた

私はこの本をとても気に入っていて、読んだ方にも気に入ってもらえているので、もうそれだけで大成功だと思っています。収益的にも、自分が予想していたよりはよい流れです。

ブログで公開したり、最近ではnoteで有料公開したりといった方法でも収益は上がるのでしょうが、本好きにとってはやはり、本というひとつのパッケージとして仕上げて、1冊の書籍として誰かに届き、読んでもらえるのは何よりの幸せです。

何百冊分の本のレビューの中から、気に入っているものを80冊分ほど選び、まとめ直しました。

文字数にすると、約25000字です。

紙の本にすると、約100ページ。薄い本です。

入稿するのに2週間ほど

書評ということもあり、基本的には並べ替えの作業がメインなので、別のジャンルの文章を1冊にまとめるよりは、苦労が少なかったと思います。

「原稿用紙1枚で」というタイトルなので、できるだけひとつのコンテンツが400字以内におさまるように編集しなおしました。

約2週間ほどでKDPへの入稿準備を完了しました。

1冊目を出したばかりだったので、KDPの作業はすいすい進みました。画像もないので、端末ごとの見え方チェックも簡単でした。テキストメインの本はとても作りやすいのでおすすめです。気軽に出版してみましょう!

作り方をブログ内にまとめています。

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印税は税抜き価格の70%

2017年2月に出して、この11月まで、約9か月。

1冊の価格、最初は発売記念価格で、70%ロイヤリティの最低価格、250円に設定していました。

少しずつ値段を上げていて、今は340円です。ここから消費税と、データ送信のための手数料を引いた額の70%が売上です。
340円の本が1冊売れると、220円入ってくる計算です。

紙書籍の印税は通常5~10%と言われているので、1000円の本であれば、1冊売れるごとに50~100円しか入りません。
そう考えると、1冊340円で販売した書籍の印税が220円というのは、なかなかよい数字だなと思います。

2017年10月の1か月間の売上データはこんな感じです。

下の方の「獲得したロイヤリティ」の金額は、販売した書籍の印税のみで、これにKENPの配当金がプラスされます。
だいたい1800~2000円くらいの配当金が出ているので、1冊が稼いだ1か月の収益は、4000円弱といったところです。

販売開始からの全期間の売上

さて、この本の9か月の実績を見てみます。

実質販売数は100冊です。ロイヤリティは全部で約18000円
KENP(Kindle Edition Normalized Pages)という、読み放題で読んだページ数によって支払われるロイヤリティの方は、約20000円でした。

こちらがKDPの管理画面です。

上のグラフが購入された冊数。
下のグラフは読み放題で読まれたページ数です。毎月だいたい1KENP≒0.5円前後で推移しているので、読まれたページ数の半分くらいの配当金があります。

Kindle 印税

11月の売り上げが上がり気味なのは、Amazonの著者ページからアクセスして購入してくれる方がいるからかもしれません。
7月の売り上げが異様に低い以外は、ほとんど宣伝していないのに、一定の売り上げ・KENPがあります。

本屋さんで売られる紙の書籍と違う、電子書籍のよい点は、自分で取り下げない限り、売り場から消えることがないということ。

爆発的に売れることはなくても、うまくキーワード設定できていれば、1年後も2年後も同じペースで収益を得られる可能性があります。

販売してから全期間の収益、合計すると38000円ですね。

いかがでしょうか。「100ページの本を1冊出版する」という労力に見合った報酬だと思われますか?
これっぽっちならやらない方がいいや、と思われますか?

別の1冊の全期間販売データ

もうひとつおまけに、別の書籍の全期間データをご紹介します。

2017年7月から販売を開始しました。こちらも100ページほどの薄い実用書で、250~300円の間で販売しています。
11月までの収益は約4000円。平均すると1か月800円です。

別名義なのでSNSやブログなどでの宣伝はまったくなしですが、ぼちぼち売れていて、よいレビューもつけてもらえています。
丁寧に作って、情報を必要としている人にきちんと届けることができるのは、なんともいえない喜びです。

私にとっては大成功

売れるのは月に数冊ですが、KENPの数字は毎日少しずつ積み重なっています。
毎日だれかに読んでもらえているのです。

出版してひと儲けしようという人にとっては、あまりにも少ない数字かもしれませんが、自分の手で紡ぎだされた文章が見知らぬ誰かに届き、こうして収益が上がるということは、私にとっては奇跡のようなできごとです。

とりわけ、「実用書でない、しかも10年以上前に書いた文章を集めた書評本が、こうしてちゃんと読んでもらえる」と証明できたのは、本を出したいと願っている方の希望になり得るのではないか、と勝手に思っています。

全然話題にもならず、アマゾンの隅っこで静かに買われるのを待っている本ですが、それでもこれくらいの規模ではひとに読んでもらえ、収益もあがっています。

『ちいさな~』の方は幸運に幸運が重なったレアケースかもしれませんが、書評集の方は特に幸運に恵まれなくても、きちんと作ってきちんと出せば届く範囲の事例です。

収益を求めるかたは、今ひとびとがどんなことを知りたいかをしっかりリサーチして、役に立つ本を世に送りだせば、きっと成功に結びつきます。今の時代にニーズがある実用的な本であれば、たくさんのひとに読まれることでしょう。

本を出してみたい方、たくさんのひとに伝えたいことがある方、ぜひセルフパブリッシングで本を世に出してみてください。

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