KDP・Amazon Kindleセルフ出版の売上現況



新しいKindle本を出そうと、七転八倒している今日この頃です。

それゆえにブログの更新が滞っておりましたが、TLでKDP(Kindle本のセルフ出版)についての話題が多く流れてきているので、いい機会なので関連情報をご披露したいと思います。

セルフ出版歴

2017年2月に『ちいさなくふうとノート術』というKindle本を出しました。

予想を超える反響があり、同年に大幅加筆したものが紙書籍として発売されることになりました。

Kindleセルフ出版の可能性という意味では、なかなかよいモデルのひとつではないかと思います。

これ以外にも、Marie名義では全部で3冊KDP出版しています。

流れはほぼすべてブログで公開しているので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

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ロイヤリティの実際

Kindle出版の場合、Amazon限定発売であれば、70%の印税契約で販売することができます。

また、70%契約では自動的に読み放題対象書籍となります。
読み放題システムでは、読まれたページの割合に応じてロイヤリティが払われます。このロイヤリティの算出方法については明確には説明がありませんが、単純にページ数に応じて分配されるのではないような感じがしています。

Kindle本販売によって得られるロイヤリティについては、地味な売れ行きを示している2冊目の本のデータを過去記事でまるっと公開しています。

ちょうど2年前、Kindleダイレクトパブリッシング(KDP)という、個人でKindle書籍を出版できるシステムを知り、コツコツ原稿を準備し...

さて、今回は、現在の状況をつまびらかにしてみます。
上記過去記事の続編となる内容です。

発売から約2年半、『原稿用紙一枚で~』の現在の既読KENP(読まれたページ数によって毎月ロイヤリティが計算・支払われる)の推移はこんな感じです。

本の販売数のグラフは、これよりもう少し右肩下がりですが、既読KENPのロイヤリティはそんなに下がってません。

1年半は、ほぼ水平を保っています。

この本1冊で、いま月額でどのくらいもらえているかというと、毎月1回おいしいランチが食べれる程度です。

そしてこちらが、出版した全部の本の既読KENPの推移です。Marie名義でないものも含まれます。

ちいさな~』の反響が大きかったので、2017年前半と、紙書籍が発売された2017年末の伸びが大きいですが、それ以外はほぼ上の『原稿用紙一枚で~』のグラフと同じような感じで、発売時にちょっと山があり、そこからゆるやかな裾野を粘り強く伸ばし続けています。

とはいえ、『ちいさな~』の既読KENPは少しずつ減ってきていて、そのぶんを新しく出した別の本が補っている感じです。

おかげで、全体で見ると、1年以上ほぼ水平。

もっとドラマチックにだだ下がると思っていたので、これだけねばってくれているのは、本当に嬉しいしありがたいです。

細く長く収益が生まれる

このデータからわかるのは、反響が大きかった作品も、それほどでもない作品も、同じように細く長く収益を生み続けてくれるということです。

紙書籍だと、やっぱり目立つところに置いてもらえないと売れない。
売れなくなると、本屋さん自体から撤収されてしまう。

それを考えると、いつまでも本棚に存在しうる電子書籍ってすごい、とあらためて思います。

うまくキーワード設定できていたり、装丁やタイトルがちゃんと読んでほしい人たちに届くものになっていれば、知名度のない著者のセルフ出版でも、自分が想定していた以上に、細く長く売れ続けてくれる

出版社経由で販売されている電子書籍についても、売れ行き状況や、いつどんなタイミングで売れているのかが著者に共有されればいいのになあと思います。KDPは、リアルタイムで売れ行きをチェックできるのが嬉しいし、波を見ながらプロモーションも自分で打てるのが楽しい。

日々に楽しさを添えてくれるKDPです。以上、ご報告でした。

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