前回の続きです。
中級以上の方は、ベストセラー本を読んでみたり、日本語や英語から中訳された本をペラペラめくってみたり、いろんな楽しみ方があるのですが、入門・初級者さんだとなかなかハードルが高いと思います。
入門・初級レベルでも楽しめる書籍をご紹介します。
入門・初級:中国語多読本
以前このブログでもご紹介した、中国語学習者用GRが微信読書で読めます。
Kindle版も出てますが、高いですね。
GR(レベル別語彙制限本)は1冊のページ数がすごく少ないわりに値段が高いので、読み放題で利用できるのはありがたいです。
基礎常用中国語の習熟度的には、HSK2級~3級の学習者向けで、簡単な語彙を使って物語が読めます。
第2級:500語
第3級:750語
微信読書バージョンの短所は、レイアウトがいまいちなところ。
語彙に番号が振られているのですが、AI音声に読んでもらったときにその数字まで全部読まれてしまうところです。
こんな感じです。
巻末には、新出単語リストと練習問題があります。
シリーズが揃っているので、ひと通り読んでみるのもおすすめです。
「汉语 分级」というキーワードで探すと見つかります。
子供用の読みもの
最初から最後まできっちり読みこもうとせず、パラパラめくって気になるところだけ楽しむのもよいと思います。
最近ちらっと見て面白かったのは、《妈妈陪你猜谜语》というなぞなぞ本です。
思わず声を出して読んでみたくなる、リズムを感じる文章です。
さて、答えがわかりますか?
同じシリーズの《爸爸给你讲笑话》もかわいいです。
さきほどのなぞなぞの答えはこちらです。
笑い話・小話
このブログのどこかに書いていると思うのですが、中国留学時代、100~200字くらいの笑い話や小話を暗記して、毎晩キャンパス内をウォーキングorジョギングするときに暗唱していました。
使っていたのは、キャンパス内の書店で買った、ものすごく紙質の悪い2元くらいの本でした。
お昼間に適当に開いたページの話を毎日ひとつ暗記して、夜の運動時にぶつぶつ言いながら歩いたり走ったりしてました。
今みたいにネットもiPodもないので、どうにかして「ながら勉強」をじょうずにしてやろうと考えてのトレーニングでした。
「笑话」というキーワードで微信読書内を検索すると、山のように出てきます。
笑い話だけでなく、洋書で言うところのチキンスープ的な心温まる話とか、ウンチク本とか、いろいろあるので、自分の好きな小話集を見つけてみてください。
英語を学ぶ本
英語のできる初中級者さんには、英語学習本もおすすめです。
いろいろありますが、『フィナンシャル・タイムズで学ぶ英語(读英国《金融时报》学英语)』は、短い文が対訳になっているので読みやすいです。
去年出たばかりのシリーズ最新作は、トピックも新しいです。
読んだことのある本の中国語版を探して、そこについている読者の感想を読んだりするのも楽しいものです。
ぜひ自分に合った使い方を見つけて、中国語本に親しんでください!
Kindle端末のような電子ペーパータブレットで読むと目も疲れにくいのでおすすめ。