中国語多読トレーニングに Du Chinese 単語リストはAnkiに出力可



気軽に中国語リーディングを楽しむのにおすすめなのが、「Du Chinese」というアプリです。
iPhoneでもAndroidでもアプリが提供されていますし、WEBでの利用も可能です。

iOS→ https://apps.apple.com/app/du-chinese/id1052961520
Google Play→ https://play.google.com/store/apps/details?id=org.sinamon.duchinese

アプリについて

アカウントを作らなくても利用可能ですが、テキストに出てきた単語で単語帳を作るには、アカウント作成が必要になります。

レベル別に大量のコンテンツがありますが、無料会員だと、利用できるコンテンツが限定されています。
有料会員(月額11.99ドル、年額89.99ドル)になると、無制限で利用可能。

無料会員でも、読めるコンテンツはたくさんあるので、初級~中級くらいなら、しばらくは無料会員で十分楽しめそうです。

「Advanced」「Master」といった、上級コンテンツがお目当ての場合は、ちょっとコンテンツが少なすぎるので、物足りなく感じます。

2週間の無料トライアルが提供されているので、試してみるのもいいと思います。

アプリは英語ベースで作られており、日本語には非対応です。
日本語対応でないとダメ、という方には向いていないかも。

使いこんでいくと、ちょっと物足りないところもあるのですが、初級~中級学習者が多読するにはよいアプリかと思います。

使い方

メイン画面です。
右肩に緑のリボンが付いているコンテンツは、有料会員のみ使えます。


新しく追加されたコンテンツは、1週間の無料期間があります。
無料コンテンツを追いかけていくだけでもなかなかのボリュームです。

レベルごとにしぼりこみもできます。

教材は、いちばん上のMasterでも、この画面が4~5ページ程度のボリュームで、多すぎてつらい、というほどではありません。
ひととおり読んで聞くだけなら、気軽にさくっとすませられる量です。

画面下の再生ボタンを押すと、朗読が始まります。
読み上げスピードは1.0倍か1.5倍か選べますが、1.0倍はかなりゆっくりめ。1.5倍だと、速すぎるというか、朗読が不自然になってしまうので、1.25倍くらいのスピードも用意してほしいなと思います。

漢字の下に引かれているのは、語彙のHSKレベルを示したラインです。
色分けされていて、ピンクがHSK1級、ベージュが6級。

読み上げされている箇所がハイライトで表示されるので、見失わずにすみます。
画面上部に、ハイライトされている箇所の英訳が表示されます。

知らない単語があれば、読み上げ途中でもその単語を長押しすれば、画面上部に英語で意味が表示されます。

長押しすると、「save」ボタンが出現するので、指をずらしてボタンを押すと、この単語が単語帳に登録されます。

「零嘴」も「嗑」もレベル色分けされていませんが、辞書引きはちゃんとできます。

単語帳はこんな感じ。

例文表示があるのはとてもいい。

登録した単語一覧のエクスポートも可能です。
Anki用フォーマット(tsv)もあります。(例文は出力されないのが残念)

アプリをがっつりやりこもうと思うと、次のようなデメリットが見えてきます。

・上級教材が足りない
・テキストのコピーができないので、端末内にある他の辞書を使えない
・速度調整が2種類しかない
・漢字表示・漢字とピンイン表示の選択はできるが、ピンインのみの表示・非表示ができない
・読み上げ音声が一文ごとに停止されない

とはいえ、表示される英訳は機械翻訳ではなく人のチェックが入っていたり、つい最近追加された教材がコロナウイルス関連の話題だったりと、無料で使えるアプリとしては、丁寧に作られていて安心感があります。

内容的にもおもしろいものが結構あって、おすすめのアプリです。