豆瓣2021年読書ランキング(豆瓣2021年度读书榜单)が発表されました。
毎年、読む本を選ぶときの参考にしています。
読んだ本
総合ランキング8位、中国小説部門1位に輝いた、余華の《文城》は発売すぐに読みました!
中国文学でランキング上位に入るのは短編小説集がわりと多く、おもしろそうだなと思って買ったり微信读书の書架に置いたりしても、なかなか全部読み終えることができません。パラパラと読んでは置き、思い出してはまた手に取り、というのを繰り返してしまいます。
邓安庆の《永隔一江水》もそんな感じで読んでいます。
黄丽群の《海边的房间》も。
(楽天Koboの商品ページは簡体字が文字化けして検索結果に表れないことがあるので、再検索してみてください!)
そんな中、ランキングを見てすぐに読みはじめ、今年最初に読み終えたのが沈大成の短編小説集《迷路员》です。
2020年のランキングにも《小行星掉在下午》が入っていて、これもかなりお気に入りの短編集ですが、今作もよかった。
ふわっと異次元に行ってしまうようなストーリーなのですが、登場人物は妙にリアルで、短い物語の中に入り込んでしまいます。近いうちにレビューを書きます。
カズオ・イシグロの《克拉拉与太阳》。
こちらは英語版を読んだ後、日本語版、中国語版と読みました。
それから、アンディ・ウィアーの《挽救计划》。
中国語版は読んでいませんが、英語版を読んだので読了本に無理やりカウント。
読みたい本
刘震云の《一日三秋》、新作が出ていること、知りませんでした。
こちらは《一句顶一万句》の姉妹編ぽいというレビューがついているので楽しみです。
杨潇の《重走》も読みたい。読めるかな。
ランキングとは関係ないのですが、出たばかりのこの本《海尔制 Haierism》もおもしろそう。
ノンフィクション部門でも、おもしろそうな作品が多いので、今年もぼちぼち読んでいこうと思います。
古い名作も続々翻訳
アンディ・ウィアーの新作の中訳版が昨年の9月に早くも刊行される一方で、ポール・セローの『中国鉄道大旅行』や、スタニスワフ・レムの『天の声』など、古い名作もどんどん翻訳され、ベストセラーリストにランクインしているのが感慨深いです。マーケットに勢いがあるなあ。羨ましい。
やることがたくさんでなかなか読書の時間をとれませんが、今年も楽しみながら読んでいこうと思います。