いろいろ一段落したのと、おうちにいる時間が長くなったのとで、今は読書に没頭しています。
最近はなかなか本を読む時間がとれなかったので、読むスピードというか、頭に言葉がしみこんでいくのが以前よりもゆっくりになっている気がします。特に外国語の本は進まない。リハビリと思って急がずのんびり読み進めています。
本選びの参考にしているのは、豆瓣のページや、豆瓣でフォローしている方々の情報です。
中国アマゾンのKindleランキングや、オンライン書店の紙書籍ベストセラーリストもチェックしますが、それよりも豆瓣の方がマニアックなものもちゃんとあって私好みです。新しいプラットフォームを探しに行こうとしていないので、豆瓣以外によいサイトがあるかもしれません。おすすめがあればぜひ教えてください。
豆瓣2019年ベスト
なかでも、年間ベストセラーのページは毎年かかさずチェックして、その中から選んで読むようにしています。
海外作品で原書が英語の場合は、英語で読んでみることも。
せっかくなので、ご紹介してみます。日本語版があるものはAmazonへのリンクもつけています。
◎最も注目された作品ベスト10
日本でもベストセラーになっています。映画だけでなく小説でも韓国の作品が話題。
アメリカでベストセラーになり、翻訳が各国で発売されましたが、日本ではまだのようです。
原書のレビュー欄で、渡辺由佳里さんによるわかりやすい紹介文が読めます。
Educated: A Memoir by Tara Westover
こちらも日本語版は出てませんね。ただいま原書を英語で読んでます。おもしろいところをちゃんと理解せずに読んでる気もしますが、それでもおもしろい。
The Diary of a Bookseller Shaun Bythell
今読んでいるのは、これ。本好きにはたまらない、古書店の日々を綴った店主の日記。The Diary of a Bookseller https://t.co/O60fSJI26e
この記事のアイキャッチにも使われている、An Amazon Kindle shot by Shaun Bythell。うける。デジタルブックも紙本もどっちも好き。https://t.co/VVxzjgJhO8
— Marie@旅のエッセイ『鞄を引いて知らない街へ』発売中 (@marie__100) March 11, 2020
イタリアの物理学者Carlo Rovelliによる「時間」についての本。
原書Audibleではベネディクト・カンバーバッチが朗読してます。
2010年に亡くなった漫画家今敏の長編漫画です。
日本でも、知らない人もたくさんいるであろうこの作品に、きっちり注目してくる中国の読書を愛する人たちってすごいと思います。
6.喜鹊谋杀案 [英] 安东尼·霍洛维茨 / Anthony Horowitz
アンソニー・ホロヴィッツの、カササギ殺人事件。日本でもベストセラーにランクインしています。
中国語版、装丁がとても素敵です。
日本では、国書刊行会から1986年に『サラゴサ手稿』というタイトルで邦訳が出ていますが、絶版。
この作品が映像化された『サラゴサの写本』という映画の紹介文を読むと、なんとも引き込まれます。
作者のヤン・ポトツキは、晩年自分が狼男であると信じこみ、司祭の祝福を受けた銀の弾丸で自分の胸を撃ち抜き自死したとのこと。
Jean-Claude Golvinはフランスの考古学者・建築家。ローマの円形劇場の修復に取り組み、数多くの古代および中世の建築物の復元画を残しました。興味深い本です。手に取って読んでみたい。
原書タイトルはL’Antiquité retrouvée。
9.人生海海 麦家
9位にようやく中国国内文学が出てきました。2019年度の中国文学の第1位となった作品でもあります。
麦家と言えばスパイ小説で、『暗算』とか『風声』とか読みましたが、今回の作品は、これまで以上に評判がよいので楽しみに読み進めています。
10.佛兰德镜子 dome
訳すと、『フランドルの鏡』。
1984年生まれの中国作家による、ヨーロッパを舞台にした小説。著者は挿絵も描いています。
こんな感じで、読みたい本は増える一方ですが、最後まで読めるものは少ないです。
最近は、日本の本も外国の本も、一度読んで気に入った本を読み返すことも多いので、積読は一向に減りません。
どんどん新しい物語に出会いたいと思ういっぽう、もう私に必要な作品は手元にあるんじゃないか、という気持ちにもなる。
などと言いながら、本屋さんに行くたびに何か買って帰ってしまうのですが。
中国語の本探しに悩んでいる方は、ぜひ年間ベストセラーのページを覗いてみてください。URLの最後についている西暦をあらわす数字を変えると、2018年以前のランキングも見れます。