バレットジャーナルが私にフィットした大きな理由は、「できていない部分が可視化されない」という点です。
続けられない自分を責めてしまう
一般的なスケジュール帳・日記帳だと、あらかじめ日付が印字してあるので、書いていない日のページは空欄になってしまいます。
気を取り直して再開しようとしても、空白のページを見ると、せっかくお金を出して買った手帳をちゃんと使えていないという罪悪感と、「毎日書く」と決めたのに続けられない自分に対しての不信感がつのり、手帳を開くのが嫌になってしまう。
あるいは、空白のページをあとからすべて埋めようとして、思い出せないことの多さにうんざりして記録をやめてしまう。
空白をつくらない記録方法
記録をしなかった日にも空白をつくらず、「詰めて」使えるバレットジャーナルのおかげで、そうした罪悪感などを感じずにすむようになりました。「できなかった過去」ではなく、「これからとりかかる未来」にフォーカスできる。
そんなバレットジャーナルに慣れることで、学習記録のつけ方にも変化がありました。
「ストリーク」方式は強力
多くの習慣化アプリで採用されている「ストリーク」方式。
空白を作らず、一日も欠かさず続けるとほめられるシステムは、強力です。
とにかくちょっとでも手を付けることで、毎日続けようというモチベーションが高まります。
ただし、空白ができてしまうと一気にテンションダウンしてしまう可能性もあるのが、このシステムの特徴でもあります。
負荷の高いタスクを自分に課してしまうと、結構しんどいと思います。
Duolingoもストリークが記録されますが、一日数分ですむので続けられる。これが15分かかるタスクだったりすると、ちょっと難しそうです。
やったところだけを見えるところに積み重ねる
ひとつきぶんの日にちを並べて、実行した日にチェックを入れる習慣トラッカー。「ハビットトラッカー」とも呼ばれます。
毎月こんな感じで表を作っているのですが、ここに「これから習慣化したいこと」を並べてしまうと、たいていうまく行きません。チェックしたマスの数より、✕をつけられなかったマスの数の方が気になってしまうからです。(今このリストは、「ほぼ習慣化できていることを、どのくらいの頻度でやっているか」を確認するために書いてます。)
習慣化したいこと、続いていることを確認したいためのリストを作るときは、
〇各項目でストリークを狙わなくていいことを自分にわからせるために、「この中から2~3つできればOK」とする選択式にしたり、
〇やったボリュームに応じてつけるポイント制にして、1マス=1~4ポイントとしたり、
〇1ユニット=1マスとして、やった日の日付けを書きこむ表に変えたりしています。
1回で終えられる分量を1ユニットとして、やり終えた日にちを書きこんでいく方法で記録することが最近は多いです。
表のスペースも小さくてすむし、ふせんに書いておけばページ移動できるのも便利です。
これはいちばん新しいリスト。『ゼロからスタート ロシア語文法編』、やってます。
「習慣化・記録」というキーワードでネット検索すると、上位には1か月分の日にちが並んだ表がたくさん出てくるんですけど、日付ベースではなく、ユニットベースの表を使ってみるのも個人的にはおすすめです。
続けるためのリマインダー
「ちゃんとやってる?」のリマインドには、Google Keepを利用。
こんなふうに登録しておくと、Googleカレンダーに表示され、通知も来ます。
このあたりは過去記事にも書いているし、昨年刊行した『ときほぐす手帳』にもいろいろ書いてます。
できていないところを注視しすぎない。
できているところにフォーカスし、次につなげていく。
手帳や記録に限らず、言えることかなと思います。