新しい手帳と足並みを揃えながら始めるバレットジャーナル①



バレットジャーナルの最大の長所は、好きなノートでいつからでも始められるという点です。

新しいノートをおろして、書き始めるときのドキドキワクワクはなんとも素敵なものですが、最初に期待値を上げ過ぎていたり、がんばりすぎたり、平常心ではない状態で始めてしまうと、すぐに息切れして続かなくなってしまいます。

せっかくちょっと無理して買ったノートなのに。
はりきって何十ページも線を引いて準備したバレットジャーナルなのに。

なんとなく気に入らない部分が見えてきてしまってテンションが下がり、ノートを開かなくなってしまった。

そんなことないですか?

手帳の悩みを少しずつ解消

バレットジャーナル方式でノートを使うようになってからも、こうした手帳に関する悩みをずっと抱えていました。

・きれいに書けない
・書くことがない
・だんだん使わなくなる

不思議なことに、新しいノートに切り替えたときには、ウキウキしてしまうせいか、この悩みは薄らいでいます。
まっさらなノートを開く嬉しさに、今までよりはきれいにわかりやすく書ける、書くことはページからあふれるほどたくさんある、と錯覚してしまいます。

ノートを切り替えるタイミングで、いろんなことを解決しようとすると、失敗しがちです。

問題を一度に解決しようとしない。

ページのレイアウトやノート全体の構成があらかじめ決まっていないバレットジャーナルだからこそ、「改良の余地があるところを少しずつ手直ししていく」ことができます。

積み立てウィッシュリスト

楽しかったことリスト

手帳術を語るのに、ウィッシュリストの存在は欠かせません。

とはいえ、やりたいことを100も書き出すのは、なかなかの精神力が必要になります。

やりたいことをしぼり出す下準備として、「楽しかったことリスト」を作る方法を以前ご紹介しました。

逆算手帳のムックを買いました。 逆算というのが自分の性格にあんまり合っていないようで、このメソッドに強く心惹かれることはないのですが、...

これは自分をつくっている芯が何かを再確認するのにも重宝するので、おすすめです。

積み立てリスト

また、「ウィッシュリストは一気に書く方がよい」とする意見もあるようですが、私は一度には出てこないし、自分が日々変化してやりたいこともどんどん変わることを自覚しているので、少しずつ書き出していっています。

積立預金と同じく、少しずつを積み重ねていく方法です。

・デイリーログに書き出す
あらかじめウィッシュリストのコレクションページを作らず、デイリーログに毎日書きます。
一日ひとつが目標で、書ける日はいくつ書いても構いません。

W」とか「」など、キーを決めて、あとから見返した時に拾いやすいようにしておきます。

Bujo Tips

そろそろ十分な数がたまったかな、と思ったら、その時点でウィッシュリストのコレクションページを確保します。

1日1個なら、1週間だとまだ少ないので、1か月くらいがちょうどよいかなと思います。

・コレクションページにまとめる

コレクションページに書き写していると、「あ、こういうのもあるな」「ちょっと似てるけどアレも書いておこうかな」とひらめくことも多いので、それも一緒に書いていきます。

「仕事関連のことが少ないな」などと、カテゴリの偏りに気づいて、1つ2つ書き足すこともあります。

コレクションページを作ってしまった時点で、気持ちが最高点まで行ってしまいます。
「ウィッシュリスト」を作りたいという気持ち、「自分が叶えたいことって何だろう」という問いを維持させるためにも、ある程度数がたまってからまとめる方が私には向いているようです。

手帳に残しておくとよいログ一覧

同じような理由で、手帳に記録したらいいなと思うことも、すぐにまとめのページ(コレクション)を確保しないで、少しずつデイリーログにメモして貯めていきます。

睡眠ログや家計簿は、アプリや活動量計を使うことで、三日坊主の私でも記録を付けられるようになったので、「手帳にライフログをまとめる」ということに固執せず、続きやすい方法を選ぶのが大切だなと実感しました。

月の初めにトラッカーというか、ひと月分の日付を横に並べた見開きページを作ります。 このページを作りながら、自分の頭を整理するつもりで書...

新しいノートを開いたら、「このノートに残したいログリスト」を書いてみます。

Bujo Tips

初めて使うノートの場合、リストの頭をどこに揃えるかとか、字の大きさをどうするかとか、一行空けるか空けないかとか、迷いながら文字を書き込むことになります。

試し書きという意味でも、こうした気軽なリストをまず書いてみることをおすすめします。

このリストを参考に、ノートの最初の方にあらかじめコレクションページを作るのもいいですが、まずはデイリーログになんでも残してみるという方法もあります。

箇条書きで十分ですが、左揃えの箇条書きで余る右側余白に囲みをつけてメモするのも楽しいです。
スタンプでかっちりしたレイアウトを作るとモチベーションが続くという人もいると思います。

食べたものリストは、コレクションページにまとめなくても、デイリーログにメモしておくだけで十分だと感じました。

私がそう感じたからと言って、他のひとがそうだというわけではありません。
どんな記録が必要か・不要か、というのは、人によって全然違うので、自分に必要かどうかを試行錯誤する必要があります。

まずは「記録しておきたいことリスト」を書き出してみて、それをできるだけ負担のない形で続けてみる。

そのログを手帳に残すことが合理的で、自分にとって必要だと感じれば、引き続き続けてみる、というやりかたをおすすめしたいのはそういう理由です。

新しいノートを開いた時点で、あれもこれもとコレクションページを作ったものの、結局そのページは使わなかったということを繰り返して、この方法にたどり着きました。

・手帳に残したいこと(コレクション案)リストを作る
・デイリーログに毎日記録をつけてみる
・1週間、1か月間隔で振り返りをして、コレクションページが必要だと感じたら、ページを作る

この方法だと、コレクションページを作る時期が分散されるので、新しいノートを開く高揚感に惑わされて、本当は必要ないものに時間をかけるリスクが減らせます。

2014年の1月に、「今年の手帳には、去年から気になっていたBullet Journalを取り入れてみる」という記事を書いてから、もう4年が...