バレットジャーナルの新しい月のセットアップをしながら考えたこと



月の初めにトラッカーというか、ひと月分の日付を横に並べた見開きページを作ります。

このページを作りながら、自分の頭を整理するつもりで書き出していったツイートです。

新しい月への切り替え作業はこのページを作るのみ。

手間いらず、でも過ぎたひと月を振り返るよい機会が持てます。

ブログを書いた日をチェックしたり、フリーランスで請けている仕事のスタートと納期にマークしたり、習慣化とは少し違う項目が多いのですが、やはり習慣化したいこともいくつか含めます。

自分の今の生活や意識が全部出てしまうので、公開しづらいページです。

このトラッカーは数日分、数週間分のデイリーログから転記することが多いです。

前月の振り返り

このトラッカーの下に、前月のやり残し今月やったほうがいいことを書きます。過去の振り返り大事。ちょっとでも前進できてることを確認し、自分を認めたい。ノートのおかげで、他人と比べてしょんぼりすることは減ったと思う。承認欲求自家発電。

「月の目標」などを書くことはしていないけれど、前月のリストやデイリーログを振り返ると、自分の好奇心が向いている方向や、プロジェクトの進捗状況がわかります

「情熱のポートフォリオ」

4月から毎月つくっているのが、情熱のポートフォリオ(仮題)です。
(これは次月のページではなく、当月の後半にコレクションページをつくっています。)

リアルすぎて内容は出せないのですが、自分の頭の中にぐるぐる渦巻いているものをリストに書き出していって、その分散具合を円グラフにまとめています。

むかし流行った脳内メーカーみたいなイメージです。
単に時間配分でもなく、思考だけでなく感情も含めての、雰囲気的なものも大いに含むグラフです。

円グラフでは、精神的にしんどかったことや、夢中になったこと、頭の中のワーキングメモリを占めていたものの割合が大きくなります。

時間的には大きな割合を占めているけれど、淡々とこなせる作業であった場合は、この円グラフの中での割合は少なくなります。

情熱に薪をくべる

思いついたアイデアに夢中になって、そのことばかり考えている時期というのが定期的に訪れます。
その情熱は、すぐには形にならなくても、何らかのかたちで次につながる。
(ピンクの本が出せるきっかけの種は、2011年に蒔いていました!)

忙しい毎日の中で、ひらめきはしっかり捕まえておかないとすぐにどこかへ隠れてしまいます。
情熱の火を消さないように、その明かりを見失わないように、という目的で、毎月自分を夢中にさせたものをまとめています。

認知資源を節約

同じように、ネガティブな意味で心をとらえるものもあります。

7月は職場で人間関係のトラブルがあり、脳内メモリのかなり大きな部分をこの問題解決のために費やしました。
ノートにもこの件に関するメモが多く残っています。

別の目的に使えるはずだった認知資源や時間が、この問題が起こっていることによって削られているはずです。
いったいどこにマイナスの影響が出たんだろうと考えながら書き出していきます。

減った部分を次月でどう補うかも考えて書き出します。

職場の人間関係問題については、自分が考えて解決できる部分と、私の力では変えられない部分とがあります。

認知資源の無駄遣いをしないためにも、自分が悩んでもどうしようもない部分については考えないようにする必要があるなーと考えながら円グラフを作っていきました。

また、7月後半は学校が夏休みに入り、子供の生活リズムの変化にともない、私が合わせなければいけないことが増えたので、時間も頭もそちらに多くとられてしまい、疲労度が高くなりました。

そういったことのリストアップと、問題解決のためにやってみた対策とをメモしました。来年役立つといいなと思いながら。

データの蓄積をデジタルツールで自動化

今月は活動量計を使い始めて、睡眠時間や起床時間、多くのデータがどんどん蓄積されていき、そのデータを元にいろんなことを考えたり試したりできることを新しく知りました。運動嫌いだし、体重も変動ないし、活動量計なんかいらないと思ってたけど、案外楽しいし、運動量増加につながる気がする。

家計簿もほぼ自動化(+レシート撮影)した。手書きが面倒で続かないことは手帳から離して自動化することで、手書きのメリットがあるところにはじっくり手書きで取り組める余力を残しておきたい。

データを何のために取るか、というのも、月替わりのタイミングでよく考える課題です。

たすくまなど、すべての行動の開始と終了ポイントを記録していくタイプのタスク管理が続いている人は、「この日のこの時間に何をしていたか思い出せるようにしておきたい」、とおっしゃいます。記録するツールに常に触れられる状態にあり、蓄積したデータを活かすという目的があるから続くのでしょう。

「づんの家計簿」 のような、時間も手間もかかるけれど、その作業自体が楽しいので続く、というタイプの記録方法もあります。バレットジャーナルの手のかかったフォーマットを使っての記録もこのタイプかなと思います。

私はどちらも続けることができません。
家計簿も、ざっくりとつけることはつけるのですが、それを活かそうとすると、データが足りなくて結局ちゃんとした分析ができない(FPさんに「これだと何ともアドバイスしづらい」と言われる)ので、どうにかしないとと思っていました。

去年、確定申告のためにMFクラウドを使い始めたのですが、銀行口座からのデータ自動取得が思った以上に使いやすく、家計簿も使ってみることにしました。

ツイートに出てきた自動化、まず体重と体脂肪率のデータがスマホに蓄積されるスマート体重計。
それからブログでも紹介してるMi Band 3で運動量と睡眠データを自動取得。
家計簿は口座とカードをひもづけるアプリで一気に解決しました。お小遣い帳も家計簿もダメだった人が!すごい!

家計簿のように必要だとわかっていてはじめるデータ記録もありますが、必要だと思っていないけれど、データを取ってみて初めて必要性を感じたものもあります。

今回Mi Band 3を買って睡眠記録をつけてみて、疲労度と深い眠りの時間に相関があると気づいたのもそのひとつです。深い眠りの時間を多くするためにはどうすればいいのか考えるきっかけになりました。

体重や体脂肪も、測るだけで勝手にデータを蓄積してくれています。今は特に必要としていませんが、年単位でたまったデータがいつか役に立つことがあるかもしれません。

データを毎日きちんと記録したいけれど、つい忘れてしまう、という場合は、こういった、自動てデータを取ってくれるデジタルツールの助けを借りるのもおすすめです。

Mi Band 3は、FitbitやGarminのような、アクティブトラッカーと言われるものです。 手首につけておくだけで、「歩数」「...

トラッカーのジレンマ

毎月、習慣化のための項目を作るのですが、ジレンマがついて回ります。

ツイートしてみると、自分の生活と性格に合わせて上手に使っていらっしゃる方もいる一方で、私と同じような悩みを抱えていらっしゃる方も多いのだなと実感しました。

前月のトラッカーでできなかったことは、そのままスルーするんじゃなくて、「なんでできなかったか」追求するのも大事。自分を責めるんじゃなく、どうやったら続けられるか、そもそも本当にやりたいことなのか。
トラッカーに飾りだけの項目をたくさん並べるのを習慣化してしまうのは危険だなと思う

トラッカーに、やれないままの項目を書き続けることって、「できない自分」を自分に刷り込むことになるんじゃないかと思ってて。

頻繁に開くノートって、自分に強い影響を与えるから。

そういうの考えたことないですか?一度誰かに聞いてみたかった。

わたし、チェックできなくて真っ白なマスばっかりの項目があるトラッカーを毎日見てると、ホントにわたしダメ人間だなーって、クヨクヨしてきちゃうので。

だもんで、トラッカーに並べる項目は、どうやったら続くか、よーく考えてから書くようにしてます。

最初からできそうにないなーって思いながら惰性で並べるのは、自分の思いを自分自身がないがしろにしてる感じがあって、よくないと思う。だんだんその、自分を大事にしない状態が習慣になるから。

できない理由

習慣化リストと呼ばれるものに並べてる項目を「やれなかった」という理由だけで外していくと、そのリストには何の意味もなくなる。

めんどくさくてやりたくないことの中には、必要だけどやるのが大変だから逃げてしまってるものも多い。というかほとんど全部そう。やらない理由を探すのは簡単。

そこは外すんじゃなくて、自分に必要なものをちゃんと手に入れられるように乗り越えられるシステムを考える。思考することを放棄すると、いつまでも同じところから動けず進めない。

根性論に聞こえるかもしれないけど、むしろ逆で、根性なくてもできる方法を考えるようにしてる。

「習慣化したいこと」を思いつくとき、私の頭の中には同時に「習慣化できたら私に起こるいいこと」が思い浮かんでいます。

たとえば、「筋トレ=習慣化したいこと」だったら、二の腕が引き締まって、ノースリーブをきれいに着こなせている自分の姿が脳内にイメージされています。

こういった、切羽詰まっていないものほど、習慣化は難しいものです。

入浴(化粧を落として服を脱いで髪や顔や体を洗ってお湯に浸かって身体を拭いてスキンケアをして服を着て髪を乾かして)というタスクに比べると、筋トレにかかる労力はそこまで複雑でも面倒でもないと言えます。

それなのになぜできないのかというと、「すっきり二の腕」より、「今この瞬間のダラダラ時間」の方が自分にとって大事だから。

二の腕たぷたぷしていても、別に支障はないし、いっか、と思ってしまったら、そこで終わりです。

だらだらしながらでもできそうなことを考えたり、優先順位を上げるために切羽詰まらざるを得ない期限をつくったり、少しずつでも行動に移していくしかない。状況が許せば、努力が必要ではない方法を取ることもありだと思います。

具体的にどんな小さなタスクを設定していくかは、ひとそれぞれ。
頭をひねって考えたからと言ってそれが必ずうまくいくとは限りませんが、何度も試すうちに見えてくることがあります。

私は面倒くさがりな上に、人が簡単にできることでも、うまくできないことが多いです。
やらずにすむことなら、理由をつけてやらないようにしてしまう。
もっともらしい理由を見つけて、他人にも言い訳しますが、自分自身にも言い訳している。

自分自身への言い訳が日常化してしまうと、結構やばいです。

すぐにできない言い訳を考えてしまいがちなので、自分の意識がなるべくその方向に行かないように気を付けています。

「習慣化できたら私に起こるいいこと」を思いついた私自身を大切にしてあげようと思っています。

シンプルな月替わり作業のメリット

以前の私も、新しい月の変わり目に、時間をかけてページの準備をして、海外のユーザーの提案する新しいフォーマットを「今月はどんな新しいコレクションをつくろうか」とあれこれ楽しく考えていました。

新しい月は、ぴかぴかのまっさらで、無限の可能性を秘めているように見えます。
スケジュールやタスクを実行する自分自身も、その時はやる気に満ち溢れたパーフェクトな存在に見えています。

丁寧に線を引いて書き込んだきれいなページを見ていると、万能感はより大きくなって、気分よくいろんなTo-doを書き込んでいきます。

でも、そのようにして作った計画では、作ったその瞬間が自分の気持ちのピークになってしまうのです。

そのあとは、そのページを開くたびに、決めたことを思ったようにこなせない自分を目にすることになるのです。

その繰り返しにならないようにするために、月替わりは新しい月のページよりもむしろ前月の振り返りに時間を使おうと決めました。

十人十色の対策

自分の気持ちを書いて公開してみると、他の人のアイデアをシェアしてもらえるので、とてもためになります。