遅ればせながら微信读书を使ってみました。
Kindle Paperwhiteで一元化したくて、他の電子書籍アプリは多看くらいしか日常的に使っていませんでした。
微信读书が思ったより使いやすかったので、使用感をご紹介します。
微信读书とは
腾讯(Tencent)から2015年8月に公開された読書アプリ。
書籍購入のプラットフォームとしだけでなく、微信(WeChat)を通じて友達と書籍を紹介しあったり、読んでいる本を語り合ったりすることができます。
自前の電子書籍をインポートすることはできず、アプリ内で購入した書籍のみ利用できる電子書籍アプリです。
アプリ内で入手できる書籍には有料のものと無料のものがあります。アプリ内で使えるポイントをためたり、期間限定で無料配布されている書籍をこまめにチェックすることで、少なくない書籍を課金することなく読むことができます。
ポイントがたまる
新規加入の際に、书币(アプリ内で使える通貨、ポイント)がプレゼントされます。
また、微信读书を紹介した友達が登録することで一人当たり5书币がもらえます。
読書好きにうれしいのが、読書時間に応じて书币がプレゼントされる機能です。
読書時間30分ごとに1书币、1週間に最大10书币がもらえます。
APP-我-好友排名-时长兑书币
オーディオブックの場合は最大2時間分=4书币のみ。それ以降はカウントされません。
前の週のデータは毎週日曜の朝にクリアされ、そのままだと繰り越しされないので、こまめに交換する作業が必要です。
1书币は1元と同じ価値。
読めば読むほど貯まっていくので、同じ本のKindle版を持っていても、微信読書で探して読みたくなります。あちらの思う壺ですね。
辞書
iPhoneの微信读书アプリでは、iPhone内蔵辞書が使えないのがとても残念。
iPhone・Androidアプリともに、調べたい語句を選択し、ポップアップメニューの「查询」をタップすると、付属辞書の検索結果が現れます。
Androidでは、Clip2dicというアプリを使って、語句をコピーすると自動的にオンライン辞書での検索結果がポップアップで出てくるようにしています。とても便利。
听书(オーディオブック)
人による朗読と、機械音声の2種類があります。
こちらは人による朗読。ホモ・デウスですね。
同じ書籍ですが機械音声も選べます。
機械音声のクオリティがすごく高くて、初めて聞いた時には機械音声と思えずびっくりしました。
機械音声を聞くとき、不自然さにいちいち反応してしまい、ストレスがたまることもありますが、微信读书の機械音声はそういったストレスをあまり感じません。
機械読み上げの場合は、音声を流しながら活字を追うことができます。カラオケの歌詞のように、今再生されているセンテンスがハイライトされながら進んでいくので、「今どこを読んでいるのか見失った」ということがありません。
オーディオブックは章ごとの購入も可能です。
シェアしたら本がもらえる
微信で該当書籍をシェアすると、その本がもらえるというキャンペーンもよくやってます。
パブリックではなく、非公開のシェアでももらえました。
赠一得一
「赠一得一」コーナーの本は、微信で共有して誰かに贈ることで、自分も同じ本を受け取れるというサービスです。シェアしただけではだめで、誰かが受け取らないともらえません。
無料でゲットできる
無料書籍コーナーも充実しています。
「SENSE」というコーナーでは、毎回テーマに沿った本が特集され、複数の書籍が無料で提供されています。
无限卡
(多分)この9月から始まった、无限卡。月19元で利用できる読み放題・聞き放題プランです。
1か月間、無料でお試しできたので、じっくり使ってみました。読みたい本もそこそこあって、便利に利用しました。
始まったばかりだからか、お試し期間終了後も、しょっちゅう「一日お試し」みたいなキャンペーンをやってるので、積極的に使っています。
本の品揃え
中国AmazonのKindleストアと比べると、見つからない本も多くある印象です。
私が読みたいジャンルの本が少ないのかもしれません。
入手のしやすさ
中国語書籍の入手のしやすさの点では、微信読書に軍配が上がりますが、スマホ画面で長時間本を読むと目が痛くなるので、やっぱりKindle Paperwhiteで読みたい。
なにはさておき、読めば読むほどポイントがたまっていくってすごいシステムですね。普段はKindle Paperwhiteを使っていても、ポイント稼ぎのために外出先ではあえて微信读书を使おうか、という気になってしまいます。
無料書籍もおもしろそうなものがバンバンもらえます。
中級くらいの力はあるけど、何を読んだらいいかわからないという方は、このアプリを利用して、まずは無料書籍からトライしてみるのもいい方法だと思います。
電子ペーパータブレットで読むと目も疲れにくいのでおすすめ。