合格奪取! 新HSK6級トレーニングブック〈リスニング問題編〉レビュー



続きまして、アスク出版『合格奪取! 新HSK6級トレーニングブック〈リスニング問題編〉』レビューです。

税込3300円。2019年9月発売です。

本屋さんに行ってなかみを確認することもできない状況ですので、レビューをお送りしてみたいと思います!
購入を検討されている方の参考になれば!

テキストの構成

出版社サイトの書籍紹介ページより。

HSK6級リスニング練習問題:計408問+模擬試験1回分を収録。
さらに、単語960語+慣用句・独特の言い回し・常用語彙を使用するフレーズ360フレーズの音読トレーニングで、リスニング力を徹底的に鍛える!

リスニング対策のテキストなので、解説パートの方が多いだろうなとは思っていましたが、これ、すごいですね。

およそ3分の2はある解説部分が、別冊として取り外せる構造になってます。
どっちが本冊かわからない、解説のボリューム。

各コンテンツのレビューは後述します。

音声データ

音声データはCD-ROMがついています。

CDを使わず、ネットから入手することも可能。
アスク出版の音声データは、私の知っている限りではほぼほぼすべて、サイトからDL可能です。

付属CDを使わない方法はふたつ。

ひとつめは、出版社サイトからダウンロード。

もうひとつは、オーディオブックを聞くアプリ、audiobook.jp!経由で、スマホに直接ダウンロード。

どちらも出版社サイトに説明があります。

トラックが細かく分かれているのは使いやすい。
トラックのタイトルがもうすこしわかりやすければもっとよかった。
音声データのタイトルがわかりにくいことは想定内のようで、テキスト内に音声ファイル番号と収録内容の対照表があります。

なかみ(問題部分)について

上の対照表を見ると、どんな構成かがおわかりかと思います。
単語音読・フレーズ音読・単語書き取り、と、ストイックな基礎トレーニングをはじめに持ってきておいて、それから実践トレーニングです。

HSK6級のリスニング問題は3つのパートに分かれています。

第一部分:文の内容に関する問題(15題)…短文が放送され、その内容と一致するものを4つの選択肢から選ぶ。
第二部分:会話の内容に関する問題(15題)…2人の短い会話とその内容に関する複数の問いが放送される。問いの答えとして正しいものを4つの選択肢の中から選ぶ。
第三部分:長文の内容に関する問題(20題)…まとまった長さの問題文と、その内容に関する複数の問いが放送される。問いの答えとして正しいものを4つの選択肢から選ぶ。

基礎トレーニングと合わせ、この各パートを一日一題ずつ解き、最後に模擬試験。
25日間で一冊を終わらせる構成です。

一日分のトレーニングの1ページ目。

HSK6級リスニング対策

Ⅰ 単語音読トレーニング。
右肩にあるのはこのテキストで学べる960語のうち、何個目かを示した数字です。
6級相当の2500語の中からピックアップされた960語の中から毎日40語を習得します。

Ⅱ フレーズ音読トレーニング。
6級相当の2500語の中からピックアップされた形容詞、慣用句を使った文を1日15フレーズ音読します。全部で360あります。

Ⅲ 単語書き取りトレーニング
音読トレーニングで学んだ単語を書き取る練習です。

基礎トレーニングは1ページ半。

HSK6級リスニング対策

これが終わったら実践トレーニングですが、ここまでで結構きつい。

ここから、第一~第三部分の問題を解いていきます。
本番との比較としては、3日分でちょうど1回分のボリューム。
24日ぶんを終わらせれば、全部で8回分の模試を解いたことになります。

HSK6級リスニング対策

HSK6級リスニング対策

中検のリスニング問題と比較すると、HSKのリスニング問題は、一度しか読まれない・読むスピードが速いこともあり、難しく感じる人が多いです。これだけのボリュームをきっちりやりこめば、速めのスピードにも慣れることができそうです。

なかみ(解説部分)について

このテキスト、解説がなかなかおもしろい構成になっています。

解答部分が、ただ答え合わせをするためだけの正答情報ではなく、がっつり取り組む教材としてよく考えられて作られています。

まず、解答がページ順に並んでいません。
色分けインデックスがありますが、上から順に、「Ⅰ 単語音読トレーニング」で学ぶ単語のリスト(ピンイン・意味・例文)、「Ⅱ フレーズ音読トレーニング」で学ぶフレーズのリスト(ピンイン・日本語訳)、練習問題の解答、です。

HSK6級リスニング対策

インデックスも、オレンジの中にさらに黒で細かく分けられていて、使いやすさにこだわっているなあと感じます。

単語音読トレーニングのパート。

HSK6級リスニング対策

ちょうど赤字部分ぴったりの暗記シートがついているなあと思っていたら、練習問題の解説パートでは隠したいところが隠れないので、ほかのテキストについていた大きめ暗記シートを使っています。

フレーズ音読トレーニングのパート。

HSK6級リスニング対策

練習問題の解説部分です。

HSK6級リスニング対策

答えの部分が赤字になっていて、隠しながらもスクリプトが読めるのすごくいい!と思ったのですが、付属のシートでは小さすぎてページ全体を覆えません。

本文・選択肢の日本語訳だけでなく、「なぜこれが正解なのか」というポイントまで書いてあって、親切な解説だと思います。

第三部分の本文訳がものすごく長いです。

HSK6級リスニング対策

今まで中国で発売されているHSK対策本しか使ったことがなかったので、「そうか、日本語訳が入るとこんなにテキストがぶ厚くなるのか」と新鮮でした。

学習補助ドキュメント

このほか、アスク出版社のサイトにて、学習補助ドキュメントが公開されています。

このテキストの場合は、練習問題のスクリプトをピンインのみで表記したドキュメントが提供されています。

ピンインのみで書かれたスクリプトを漢字に戻していきます。
これも面倒ですが、音声データを数秒ごとに止めながら書き取りしていくよりははるかに速い。
漢字で書かれたスクリプトをざっと確認しただけでは見つけられない、「読んでわかるけど聞いてわからない語彙」を発見できます。また、「読めるし聞き取れるけど書けない語彙」にも気づけます。

漢字だけ見て分かった気になるのを防ぐために、漢字を使わず理解できるかどうか確認するのにぴったりのツールです。

妄想プランニング

このテキストでどうやって勉強するか、学習計画を立ててみました。

■まず、前日の晩に、「単語音読トレーニング」の40個の単語を見て、意味と、ピンインが書けるかどうか確認します。
あやふやな単語にしるしをつけておきます。この作業の所要時間は10~20分くらい。

■次の日、テキストの指示通りに、「字を見ながら聞き、聞きながら声に出して読む」「字を見ずに音声だけを聞き、音の感覚をとらえる」練習をします。音声教材を使うと、2周で5分。

■スキマ時間に「単語音読トレーニング」と「フレーズ音読トレーニング」を繰り返し聞きます。

■お昼休みなど、30分程度のまとまった時間がとれるタイミングで、練習問題の3題を解きます。解くだけなら15分程度。
答え合わせをして、間違いが多い問題は、もう一度聞き、どこに引っかかったのか確認します。

この練習問題の復習にどれだけの時間を使うかが悩みどころです。
2日で一日ぶんくらいがちょうどいいかもしれません。2日目はリスニング本文のディクテーションをしたり、ピンインから漢字に戻したり、間違ったところの分析をしたり。

■夜に「単語書き取りトレーニング」をして、解説部分の例文を音読します。余裕があれば「フレーズ音読トレーニング」の日本語訳から中国語への訳し戻しも。次の日のぶんの「単語音読トレーニング」のピンイン・意味チェックをして、本日の学習終わり。

すきま時間もあわせて、1時間30分~2時間くらいの見積もり時間で計画を立てました。

私の使い方

HSKを受験する予定もない私は、もっぱらディクテーション教材として使っています。
通勤途中に歩きながら1トラックを何度も聞いて、お昼休みにガリガリ書いていくスタイル。

HSK6級リスニング対策

一題全部書き取るのはかなり時間がかかるので、最近は区切ってやっています。

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