楽しいイベントがあって、のんびりすごせる週末だと、ログも比較的丁寧に残せます。
どこかに遊びに行ったら、その日のページにチケットを貼りつけたり、おいしいものを食べた記録をつけたり、行動のあと、その記録を丁寧につけることで、楽しかったことを味わい直すことができる。
「一粒で二度おいしい」を体感できます。
逆に、しんどかった一日は、記録をとることに余力が残っていません。
嫌なことがあった日。
あるいは、家族のサポートのために朝から走り回って、自分の時間は全然なかった日。
それでも、何らかの形で日々の記録を残しておこうという気持ちは強く、「あとでちゃんと手帳に書こう」と思っています。
その義務感が、「明日の予定を見積もる時間」を奪ってしまうことが多々あるのです。
白紙問題がここでも
バレットジャーナルなら、市販のスケジュール帳のように日付がないぶん、白紙ができるのを気にせずに済む、という記事を以前に書きました。
確かにそれはバレットジャーナルのメリットなのですが、日付を自分で書かなければならないということは、次の日に気持ちを進める上での障壁にもなってしまうのです。
↓
今日起きたことについて、出来事や感情をきちんと整理したいという気持ちはある
↓
そのための時間がない
↓
明日のことも考えないといけない
↓
明日のページを作る前に今日のページをちゃんとしたい
↓
頭が回らない
↓
フリーズ
↓
次の日の予定が頭の中でぐるぐるしたまま
↓
次の日失敗する
やらなければいけないことが多すぎて、次の日の日付を書くことすらできなくなってしまい、結局次の日は失敗ばかり。
きれいにフォーマットを書いて使っている人が「月のセットアップ」でつまづくこともあると思いますが、私は次の日の日付さえ書けないことがあるのです。
手帳とアタマの同期ができないとワーキングメモリが低下する
平日は、朝早く起きて自分の時間が作れたり、仕事の合間合間で手帳を見直すことができたりするので、比較的スムーズに手帳と脳内との同期ができています。
週末はなかなかそれがうまくいきません。
頭の中に情報が蓄積されていって、それを早く手帳に同期したいのに、その時間がなかなかとれない。
情報を吐き出せないままなので、脳内ワーキングメモリがどんどん低下していきます。
自分で作った白紙は白紙じゃないことにする
そこで、いったん手帳には、今は記録する余裕がないけれど、日付だけは書き込んでしまいます。
あるいは「ここにこの日の記録を書く」と決めて、白紙のページを作り、それから次のページに進む。
白紙ページができることがイヤで、日付を自分で書き込むバレットジャーナルにしているのに、わざわざ自分でページを空けてしまうのは、矛盾しているように聞こえるかもしれません。
ワーキングメモリを解放する
手帳と同期していない私の頭の中は、散らかり放題で作業スペースがないデスクのようなものです。
とりあえず、手早く机の上のものを片付けて、次の日のことを片付けたいのですが、広げてあるものをどこに片付ければいいかわからない。
仕方ないので、頭の中でぐるぐるしているものを出す場所を、手帳に確保します。
ほんとはあまり推奨できないけど、「あとでやる」ことにする。
「あとでやる」を集めて、机の上の片隅に積み上げる感じです。
とりあえずあたまのなかの作業スペースを広げて、明日のことを考える。
この週は学校や職場でいろんなことがあり過ぎて、手帳を開くひまがありませんでした。
とりあえずあったことだけ書いた感じです。
土日もバタバタだったので、日付さえ書かないまま、右側のページを白いまま残して、次のページに移りました。
白紙のページをあえて作ることで、気持ちの切り替えが可能になります。
過去より未来を優先するべく、気持ちを切り替えるために、あえて空白を作る。
この仕組みを作ることで、新しい週の初めに失敗することが少なくなりました。
気持ちに余裕があるときに、白紙を埋めるのが一番いいですが、それすら難しい場合もあります。まあ、しかたない。
早めにリカバリできる仕組みづくり
忙しかったり、悩ましかったりすると、手帳を開く時間がなかったり、手帳を開くことをおっくうに感じたりするものです。
書けない、でも書きたい、書きたいことがあるのに書き出せない、ということは手帳を使うことに慣れている人でも起こります。
その「詰まり」をうまく回避して未来のことを整理しつつ、余裕があるときにページを戻って、「詰まっていたもの」をうまく流してやる仕組みを上手に作るといいと思います。