6インチの電子ペーパーブックリーダー、BOOX Poke3を買いました。
ちっちゃいよ!
Android10で動くので、Androidアプリが使えます。
Kindle Paperwhiteみたいな感じですけど、Kindle本だけでなく、Koboの本も、hontoやDMMブックスの本も、読み放題マンガアプリのコンテンツも、1台で読めます。
Kindle Paperwhiteと画面サイズは同じですが、本体サイズはひとまわり小さいです。
重さは150g。ハダカのiPhone8くらい。
左から、BOOX Nova2、Kindle Paperwhite、BOOX Poke3です。
Poke3は今のところ国内代理店の取り扱いはないようなので、公式サイトなど海外からの個人輸入になります。私は190ドル+送料29ドルで購入しました。配送はFedexだったので、後日関税消費税の請求がある可能性があります。
BOOX製品はわりとひんぱんにヤフオクやフリマサイトでも見かけるのでそれを待つのも手かも。
※Poke4買っちゃいました!
買った理由
BOOX Nova2を購入したちょうどそのころに、6インチの白黒Poke2が出てたようなんですが、なぜか全然目に入っていませんでした。多分大きいサイズ&ノート機能がある機種に気を取られていたんでしょう。Poke2はKindle Paperwhiteと画面サイズがほぼ同じなので、ちょっと違うのがほしかったんだと思います。
で、7.8インチのBOOX Nova2を半年使ってみて、やっぱりKindle Paperwhiteと同じサイズでいろんな電書プラットフォームが使えるものがほしい、と思いました。端末持っている手が疲れてきちゃうので。
ノート機能は、あれば楽しいけど、使用頻度は少ないので、絶対必要というわけではない。
初夏に買ったNova2はAndroid9.0ですが、この秋に出たPoke3はAndroid10ということで、より長く使えそうでもあり、思いきって購入することにしました。
こっちの記事にも、あれこれ買う理由を書いていました、そういえば。
Kindle Paperwhiteでできないことを補える
電子ペーパーのKindle端末では、基本、Amazonで買ったKindle書籍(プラス、パーソナル・ドキュメントサービスを使って送信したデータ)しか読むことができません。体験ブラウザも入ってはいますが、調べものやWEBで読めるコンテンツ読書のために普段使いできるほどこなれていません。
そうした不満を一気に解決してくれるのが、BOOX Poke3の魅力です。
・WEBで読む文章やマンガも電子ペーパー画面で読める
・自炊(スキャンしてPDF化した自作電子書籍)データも扱いやすい
・Androidアプリが使える
・フロントライトの色味を調節できる
・スクリーンセーバーの画像をカスタマイズできる
・イヤホンなどを接続すれば音楽アプリ再生可能。1台で音楽を聴きながら読書できる
・クラウドストレージアプリや転送機能を利用してデータの共有・ダウンロードが簡単
・Kindle Paperwhiteと同じ画面サイズでより小さく軽い
デメリットは、
・Kindle Paperwhite端末のほうがフォントがくっきりして読みやすい
・防水じゃない
・技適がない
Kindle Paperwhiteのフロントライトは青みがかっていて、色味の調節はできないんですが、BOOX Poke3は調整可能です。
夜はちょっと黄味があるほうが読みやすい気がする。
左がPaperwhite 、右がPoke2。
辞書引きや検索はPoke3(Kindle・Androidアプリ)のほうが速いかもしれない。
比較の画像がないんですが、Kindle Paperwhiteのダークモードの見やすさは感動ものです。
コントラストがはっきりしてて、白字がすごく見やすい。
なにげにはじめてKindle paperwhiteのダークモード使ってみたら思っていたより見やすい。棒人間のイラストもちゃんと反転したのにびっくり。 pic.twitter.com/26HUN9EK4O
— Marie 📗 (@marie__100) December 14, 2020
光る画面を見る時間を減らす
去年から1年間、がっつり入力メインの事務をしていたら、今年に入り、VDT症候群の症状が出てしまいました。
ドライアイだけでなく瞼の痙攣も悪化し、ほかにもいろいろ原因があったのですが、吐き気や眩暈などにも悩まされました。唯一といってもいい息抜き趣味の読書も控えなければならない状態のときもありましたが、ハードだった職場を離れ、BOOX Nova2を買ってスマホ読書を一掃したところ、無事症状も消えてきました。
読書が趣味の方、光る画面を見すぎて目を酷使している人は、電子ペーパー端末、ほんとにおすすめです。
(暗いところで読むときにつけるライトはフロントライトなので、目を刺さず優しい明るさです)
もっと詳しく
ポチッたBOOX Poke3は、Kindle Paperwhiteより軽い150gです。
サイズは縦が1㎝くらい小さいけど、画面の大きさは同じ。
容量は32GBと、KPWの容量が大きいほうと同じで、活字メインのコンテンツなら十分なボリュームです。
Nova2やKindle Paperwhiteと違い、ふちがカクカクしています。
軽いので指だけで支えられるので、手首が疲れません。
ベゼルが細くなって、もうこれ以上細くなると指が画面にかかって使いづらくなりそう。
電源は端末の上部にあります。Kindle Paperwhiteは下にあって誤作動することがあるので、上にあるのはうれしい。
Kindle Paperwhiteと同じ、フラットなガラス画面。段差にホコリとかたまらなくて清潔です。
文庫本と比べてみると、こんな感じ。
薄い。
活字がのってる部分は、文庫本より小さいですね。
このあと余白を調整して表示面積はちょっと広がりました。
いつも近くに置いているロイヒトトゥルム、A6サイズのハードカバーノートと並べてみました。
ほぼ同じサイズ。
そうそう、今回は専用ケースが無料でついてきました。
粘着テープで止めるタイプなので、使うつもりはなかったのですが、見た目も手触りも意外によい感じなので、テープで止めずに使おうかと思っています。
使用感
手書き機能はありませんが、電子書籍リーダーとしての基本的な機能はBOOX Nova2とほぼ同じです。
半年前に出たばかりの前機種Poke2との違いは、Android9から10になってるのと、CPUがよくなってるのでレスポンスは早くなってるかもしれないけど、買い替えは必要ないんじゃないかな、と感じます。後述もしますが、Android10になってから使えなくなったクリップボード監視機能を利用した辞書アプリが使えなくなるので、わたし的にはむしろPoke2でもよかったかもしれない。長く使ってると、古いバージョンのOSでは使えなくなるアプリも増えてくるので、新しいOSのほうがいいことはいいんですけど。
Poke Proからは、フラットスクリーンになっていたり、20gくらい軽くなっていたり、スペック的にも違うので、買い替えると楽しいだろうけど、でも、ちょっと新機種が出る頻度が速すぎるなーという気もします。
Poke2とPoke3の違いはこの動画が詳しかったです。
メインメニュー
画面が小さいので、Nova2では左サイドにあるメニューが、画面下部に来ています。
これはこれで使いやすくていい。
アプリ画面でフォルダーをつくって整理できるようになりました。
ノート機能がないぶん?なのか、Nova2よりサクサク動くなと感じるいっぽう、ファームウェアが不安定なのか、たまにへんな挙動があったりしますが、総じてスムーズです。
Nova2のときに書いたブログ記事を参考にしつつ(すっかり忘れている!)、せっせとチューニングをしているところです。
ナビボールとジェスチャー
新機種の新機能というよりはファームウェアがアップデートされてV3になったことで増えた機能もあります。
ジェスチャー機能が使えるようになり、ナビボール以外での操作も可能になりました。
Poke3はフラットスクリーンで、画面上に物理ボタンがありませんが、ジェスチャーで補えます。
ナビボールは最大6個、Nova2よりも少なくなりましたが、まあじゅうぶんです。
kindleルックアップ辞書を追加
Poke3はAndroid10になったので、Android9まで使えていたクリップボード監視機能を利用したアプリが使えなくなります。
コピーした文字を自動的に別の辞書アプリ上で検索してくれるアプリを使えなくなるのが、わたし的には残念です。
とはいえ、AndroidのKindleアプリに英辞郎のルックアップ辞書を追加する方法を見つけたので、当面はこれで運用してみます。
koboにルックアップ辞書を追加
koboは正直これまであんまり関心がなく、電書もほとんど持っていないんですが、繁体字書籍も取り扱っていたり、セールも頻繁にやっているようなので、これからは積極的に使っていこうと思っています。
koboのAndroidアプリには内蔵辞書がないという話でしたが、これも調べていたら、搭載する方法が見つかったので、さっそく試してみたところ成功しました。なかなか強引ですが、もともとKobo端末に載っている英英辞典と英和辞典が使えるようになりました。
軽さは正義
まだまだ箱から出してちょっとしか使ってませんが、この小ささ、軽さに大満足です。
筐体はPoke2(Poke2 colorではなく白黒Poke2)と同じサイズなので、あらかじめ買っておいたPoke2用の保護フィルムを貼りました。このままカバーなし運用をする予定です。
Nova2の画面の大きさも魅力だけど、非リフローのPDF読むには若干小さいし、漫画見るときはiPadと競合しちゃうし、やっぱり読書端末としては6インチがぴったりなのかなと思いました。老眼になったりしたら、軽さよりも画面の大きさをとる日が来るかもしれないけど、今のところはまだ軽さを優先したい。
まだまだ使いこなせてないので、これからじっくり触っていこうと思います。
Kindleだけでなく、Scribdや楽天Kobo、DMMブックスの書籍も、目に優しい電子ペーパー画面で読めます。ベースはAndroidタブレットなので、DuolingoやAnkiなど語学学習アプリも使えます。