海の日企画(海の日までに、何かをやり終える)で課題にしていた、劉慈欣の『三体』三部作、とうとう読み終えました。
海の日までに終わらせる目標、
悩んでいるけどとりあえず3月から始めた《三体》の中国語と英語の並行読み、第三部まで終わらせる。
今は第二部の最初の方。#uminohi2020 #洋書を読む #中国語原書を読む pic.twitter.com/vuxhbn4MhR— Marie (@marie__100) April 25, 2020
英語版も三冊揃えてがんばりましたが、ちゃんと並行読みできたのは半分くらいかな。
どの巻も後半は先が気になって中国語でガンガン読んでしまいました。
二作目の日本語版が出るまでに二作目の原書を読むのが最低限の目標でしたが、最後まで読めました。
全部で90万字
中国語でこのトリロジーすべて読むと、字数にすると90万字です。
多読学習法では、読んだ記録を本の字数でとるものもありますが、これを読めばかなり字数を稼げます。
ちなみに英語だと
①128,250 words
②196,620 words
③253,895 words
約58万語。なかなかのボリュームです。
このあいだ読み終えたアン・タイラーの新作が短めの中編小説でした。
この本が48,000 words程度で、私自身にとってもサクッと読めてちょうどいいボリュームなのですが、これを大幅に超えています。
ネタバレなし感想
私の好きな順に並べると、③→①→②という並びになります。
第1巻もすごいと思いながら読みましたが、最終巻がさらにすごかった。
もうないだろう、と思う、その先を越えてきます。
第1巻を日本語で読んで、衝撃を受けた方、楽しみにしておいてください。
こんなすごい作品、もっと早く読んでおけばよかったーと後悔しました。
ここ最近でいちばん好きな宇宙モノの映画が『インターステラー』なんですけど、これを観ておくと、イメージしやすい箇所も多かったのでおすすめです。
英中並行読みのメリット
お金はかかるんですけど、中国語と英語の並行読みは、ややこしいところをどちらかの言語で補えるのがよかった。
最終巻はなんと14世紀、コンスタンティノープルを舞台に幕が上がるのですが、こうした西洋に関する記述は英語の方がわかりやすかったので、先に英語で読み、中国語で後追い、という順序で読みました。第1巻のVRのところも英語の方がわかりやすい部分が多かったです。
私は今回、中国語版は「微信読書」アプリを使って読みましたが、こちらで読める三体全集は、英語版が出た後の変更のないオリジナルバージョンでした。紙の書籍では、第2巻の一部が英語版と同じように改変されているものもあるようです。
大筋は変わらないのですが、オリジナルのストーリーと、変更後のものと、両方楽しめてよかったです。
ほかにも、いくつかオリジナルにはあって英語版にはないエピソードがあったので、並行読みしているときはちょっと迷子になりそうでしたが、そういった違いを楽しめるのも複数言語で読むメリットの一つだなと感じました。
週末はどっぷり宇宙におりました。
ずっと地球の危機と対峙していたので疲れました。わたしがんばった。
落ち着いたら、関連書籍にも手を出していこうと思います。
はあ。
こどもといっしょにハリー・ポッター全巻読んだときと同じような、人間の想像力のすごさをしみじみかみしめております。
日本語版の売れ行きも好調のようで嬉しい。
読んでない方はぜひどうぞ。