Kindle Paperwhite内に作られた例文つき単語帳をAnkiその他にエクスポート

Kindleで文章を読むときに、語句をタップすると自動で辞書引きされ、ポップアップで意味が表示される、というのは、わりと知られた機能だと思います。
Kindle書籍が読めるどのツールでも、利用できる便利な機能です。多言語辞書が無料で使えるってすばらしい。

意外に知られていないのが、Kindle Paperwhiteなどのe-ink端末内に搭載されている、単語帳機能。

辞書引きした単語と、その単語を含む文章まるっと、単語帳に自動登録・保存されていくというすばらしい機能です。

辞書を引きながら読むだけで、その本の中で出会った語句の例文リストができあがってしまう。

Kindle Paperwhite 単語帳機能
質問をいただくことがおおいので、まとめてみました。雑ですが。私のKindleはメニューを英語にして使っています。メニュー表記以外は日本語でも英語でも同じなので画像を参考にしてください。Kindleで語彙を増やす、単語帳機能単語帳機能を開くと...

詳しくは、↑こちらの過去記事をどうぞ。

Kindle単語帳データを取り出す

この単語帳機能、とっても便利なのですが、Kindle端末の動きがもっさりなので、ちょっと使いにくい部分もあります。

今回は、この単語帳データを取り出して、別のツール(Anki・Memrise・その他)で活用する方法です。

無料ソフトウェアを使ってデータをCSV形式で取り出す方法を以前紹介したんですが、

Kindle Paperwhiteの単語帳のデータを取り出す方法
Kindle Paperwhiteのニューモデルより、辞書を引いた語句が自動的に単語帳に登録され、フラッシュカードで単語テストができる機能が登場しました。単語&意味のセットだけでなく、読んだ本の中でどう使われているかの用例も確認できるので、...

今回のやりかたの方が簡単なので、ぜひ一度お試しください。

暗記ツール、その名も「Anki」については過去記事でも紹介しています。

ボキャビルアプリ・Ankiは思った以上に使いやすい!
Android機を持ち歩くようになってから、AnkiDroidを毎日使うようになりました。使う前は正直なところ、PCにAnki2というソフトをインストールして同期しなければ使えない(データのインポートができない)のが面倒だなと思っていたので...

Fluentcards

利用するサービスは、「Fluentcards」というオンラインツール。ダウンロードなしで使えます。

Fluentcards|Import the Kindle Vocabulary

Kindle端末とPCをつなぐ

Kindle端末とPCをUSBケーブルでつなぎ、「Kindleフォルダ」から「vocab.db」というファイルを検索で探します。
エクスプローラの検索窓からサーチするのが早いです。

fluentcards 使い方

見つかったら、これをFluentcardsが表示されているブラウザ上にドラックドロップ。

fluentcards 使い方

ファイルはローカルで処理され、アップロードされませんと注意書きがあります。

Note: the file is processed and stored entirely locally in your browser.
We don’t upload your Kindle data to any server.

ドラックドロップすると、このように単語帳データを持つ書籍が表示されます。

fluentcards 使い方

書籍ごとにデータをエクスポートすることが可能です。

データの読み込み

書籍表紙サムネイルをクリックすると、その本の単語帳データが読み込まれます。

ちょっと小さくて見にくいのですが、こんな感じ。

fluentcards 使い方

三単現のsとか過去形とかが、原形に自動的に復元され、さらに発音記号まで併記されていきます。
(ちゃんと変換されない場合も結構あるかも。今回も「wonders」は語義も含めてちょっとおかしい)

また、オリジナルのDBデータには、「訳」のデータは入っていないのですが、fluentcardsでは語義(英語)が自動で付与されます。

英語の単語リストに、英語訳つけられても、と一瞬思ったんですけど、英語には別の英単語で説明がつくんですよ。共起表現というやつでしょうか。
これってすごくいい機能だと思います。

fluentcards 使い方

上の画像には含まれてないんですが、「vigilance」という単語。

Definition欄には、「alertness」とあります。alert=警報。

頭の中で、赤いランプがぴかぴか光る感じがしますね。警報みたいな音も聞こえてきます。

このイメージと、「vigilance(警戒、用心、不寝番)」がひもづいてくれる。

右端のContext欄は、自分が読んだ本の中の、辞書引きした、まさにその一文が表示されてます。

Context欄に表示された例文を読めば、読んだストーリーが頭に浮かび、「ああ、あの場面で出てきた語句か」と思い出せる。場面を思い出せば、語句の意味も推定できる。

中国語書籍

中国語書籍の単語帳データはこんな感じです。

fluentcards 使い方

あやしい英語訳がつきました。

データをエクスポート

リストの上下に表示される黄色いボタンを押せば、ファイルがダウンロード可能になります。
Anki・Memriseともに、tsvファイルでエクスポートされます。

Anki以外のツールで使いたい場合は、このtsvファイルをcsvファイルに変換するといいです。

Excelで開くと、文字化けが起こる可能性もあるので、Googleスプレッドシートを利用するのがおすすめです。
Googleスプレッドシートを開いて、tsvファイルを開くだけ。

ついでにGoogle翻訳を使って日本語訳を足してみております。

これをQuizletだったり、自分が使いやすい単語帳ツールにインポートして使うといいですね。

英検過去問PDFをKindle端末にメール送信すれば、英検に特化した単語帳を自作できます。

英検1級の語彙対策
英検1級の過去問を解いております。そこまで手の届かないレベルではないと感じたので、語彙増強のための教材として使っていきたいと思います。英検の過去問は、公式サイトからダウンロードすることが可能です。リスニング音声・解答・スクリプトまでついてい...

以上、Kindle単語帳データの活用法でした。

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