中国語翻訳勉強会・第9回訳と第10回課題



第9回課題

今回は文章自体はそんなに長くなかったのですが、難しく感じたのでしょうか。
年度末で忙しい時期ということもあるのかも、投稿数は少なめでした。

いつも参加してくださる方も、はじめての方も、ありがとうございます。
こんなことやってるよと、興味のある方に届けられるように、シェアしていただけると嬉しいです。

訳1
9.満開のキンモクセイ
 いつもこの季節が来ると、ロングスカートはすっかりお役ご免となり、ニットシャツがタンスの主役にとって代わる。窓の外は氷点下、そして北からの風。
 毎朝窓を開けるたびに、心に沁みいるキンモクセイの香りがする。近所の中庭、階下の道端と、植えられているのはどれもキンモクセイ。どこにでもあるキンモクセイだが、勤め先の新聞社とて例外ではない。ある日出勤してキンモクセイを見て思った、もしも私が木の下に立っておしゃべりでもしたら、この濃厚な香りできっと酔いつぶれるだろうと。
訳2
9.モクセイ蒸し

毎年この季節がやってくると、スカートは全てしまい込まれ、セーターがクローゼットの主になる。窓の外は25度。北からの風が吹く。

朝、窓を開けると心にしみわたるようなモクセイの香りがする。マンションの中庭も階下の道もモクセイの木でいっぱい。新聞社のそばにもあって、いたるところにモクセイの香り。会社からモクセイの木を見ていて思う。あの木の下でおしゃべりしてたら、きっと花の香りを吸い込みすぎて酔っちゃうんだろうな。

訳3
モクセイに酔う

毎年この季節が来ると、ロングスカートはすべてしまい、セーターはクローゼットの主となる。25度の窓の外、北風が吹く。

毎日早朝に窓を開けると、モクセイの香りでいっぱいになる。団地の庭に、ビルの下の通りに、いっぱいに植えられているのはすべてモクセイの木。至るところで香るモクセイ、新聞社のビルの下でも。ある日の出勤途中、モクセイの木を見ながら思った。もしこの木の下でおしゃべりしていたら、この香りで酔いつぶれてしまうんじゃないだろうかと。

訳4
9 モクセイの花咲く、蒸し暑いころ

毎年この季節になると、全部のロングワンピースをしまい始める。すると、カットソーがクローゼットの女王となる。25度の窓の外は、北風が吹いている。

毎朝早く、窓を開けると、モクセイの香りでさわやかな気分になる。マンション内の庭、階下の通路脇いっぱいにモクセイの木が植わっている。どこにいてもモクセイが香る。新聞社の階下でもだ。ある日、出勤中に、モクセイ並木を見て思った。もし、木の下でおしゃべりすると、きっと香りを嗅ぎすぎて、酔ってしまうだろうなと。

訳5
ギンモクセイ蒸し

毎年このシーズンになると、ロングスカートをみんな片付け始め、ニットはタンスの女主人(クイーン)となる。窓の外は25度、北風。
毎日早朝に窓を開けると、心に染み渡るギンモクセイの香りがする。ビルの隣、この地区の公園いっぱいに植わっているのはみなギンモクセイの木。ギンモクセイの香りがしない場所はどこにも無い。新聞社のビルの下だってそうだ。ある日の出勤時、あのギンモクセイの木々を見ながら思った。もしもあの木々の下に立っておしゃべりしたなら、きっと花の香りを嗅ぎすぎちゃって酔って倒れてしまうだろうな。

訳6
9.蒸し暑い日

 外気は25度。北の風。毎年このような季節になると、ロングスカートは次の出番までしっかりしまい込まれ、ニットシャツがクローゼットの中で幅を利かせます。
 毎日早朝、窓を開けるとモクセイの花の香りが漂って来て、身体の隅々にまで染み入るようです。住宅街の敷地の中にも、高層住宅の脇にも、あちらこちらにモクセイの樹が植えられています。 至る処にモクセイの香りが漂っていて、新聞社の社屋の脇も例外ではありません。
 ある日の出勤途上、あちこちに植えられたモクセイの樹を見ながら、若しこの木の下でおしゃべりをしたら、むせかえるような花の香りに酔い痴れるだろうと夢想していました。

訳7
9.金木犀

毎年このシーズンには、ロングスカートはすっかりしまい込まれ、ニットがワードローブの主役になっている。それなのに外の気温は25度、北からの風。
毎日朝早く窓を開けると、流れてくるのはすっとしみ入る金木犀の香り。団地の中庭にも、階下の道沿いにも、そこかしこに金木犀の木が植わっている。街じゅうがこの花の香りで満ちている。新聞社のビルの下さえも。ある日の出勤途中、金木犀の木々を眺めて思う。この木の下で立ち話をしたならば、きっと花の香りにふらふらになってしまう。

訳8
金木犀の花蒸し

 毎年このくらいの季節になると、ロングスカートはすべてしまいこまれ、ニットのセーターがクローゼットの女帝となる。窓の外は気温25度、北風が吹いている。

 毎朝明け方に窓を開けると、金木犀の香りが体のすみずみにまで沁みわたる。住宅街の庭や階下の道路わきに、金木犀がいっぱいに植えられているのだ。金木犀の香りはいたるところに満ち満ちていて、新聞社の階段下ですら例外ではない。それら一本一本の金木犀を見ながら思う。もしこの木の下でを立ち話をしていたら、花の匂いをかぎすぎて酔っぱらい、倒れてしまうだろうと。

訳9
毎年この季節になると、ロングスカートはみんな片付けられて、ニットが次の定番アイテムになる。外は25度だが、北風が吹くようになった。
毎朝窓を開けると、キンモクセイの香りに包まれる。近所の庭や、並木通りにたくさん植えてあるのだ。どこもかしこもあの匂いで、私の勤める新聞社の下の階にも漂っている。
ある日、仕事中に外を見て考えたこと。
ーーもしあの木の下でおしゃべりをしたら、匂いに酔って倒れてしまうだろう。
訳10
9.立ちこめるキンモクセイ
毎年この季節が来ると、ロングスカートは全てしまい、ニットも役目が終わりクローゼットの女王として収まることになる。
外は北風が吹いても25度ある。
毎朝窓を開けるとキンモクセイの香りがする、庭や路肩にキンモクセイの木が植わっているのだ。新聞社のロビーにさえもキンモクセイの香りが漂っている。
通勤のある日、キンモクセイの木を見ながらこう思った、もし木の下で長いことおしゃべりしたら香りで酔ってしまうに違いない、と。
訳11
9.むせ返るようなキンモクセイの香り

毎年この時期になると、ロングスカートをすっかり片付けて、メリヤスのトップスがワードローブの主役になる。窓の外は25度、北風が吹いている。

毎朝窓を開けるとキンモクセイの香りが体中にしみわたる。住宅の中庭も、階下の道沿いにも、びっしりと植えられているのはすべてキンモクセイの木だ。至るところでキンモクセイの香りがする。新聞社の社屋の下でも。ある日の出勤時、一本一本のキンモクセイの木を見て思った。もしこの木の下でおしゃべりをしたら、きっと香りをかぎすぎて酔ってしまうだろうと。

訳12
9.桂花蒸
毎年この季節が来ると、ロングスカートは全部仕舞ってしまい、セーターはワードローブの女王になる。窓の外は25度、北風が吹いている。
毎朝窓を開けると、金木犀の香りが心をリフレッシュする。団地の庭、階下の道端で、いっぱいに植えられているのは金木犀の木。香りのしないところはなく、新聞社の階下さえ同じだ。ある日の通勤時、その金木犀見ながら考えた、この木の下でおしゃべりしたら、花の香りをかぎすぎて昏倒してしまうだろう。

メモ

タイトルにまず悩みますよね。

桂花蒸(百度百科)
农历八月又称为桂月,因其时正当桂花绽放之时,故名之曰桂月。在这个时期,会出现几天异乎寻常的闷热天气,这种天气通常出现于南方,北方很少。用蒸字形象地描绘出这种闷热天气,富有诗意,又因其时桂花多开,故命名为桂花蒸。

すっきりとした日本語での訳出に悩みます。

訳を送ってくださるときに、感想欄に訳しづらかった部分を書いてくださるのが、とても参考になります。
引っかかったところをメモしておくと、10以上の訳例と比較しながら、よりよい訳がないか考えることができるので、おすすめです。

第10回課題

さて、第10回の課題はこちらです。

ラジオって、私にとっても学生時代を象徴するアイテムなのですが、最近の子どもたちはきっと違いますよね。

ノスタルジックな文章です。
句点が2つしかなくて、一見長くて訳しにくそうと思いますが、実際はシンプルな構造なので順送りに訳していけます。

第10回の締め切りは4月1日日曜日とします。

はじめてのかたは、初回の注意事項(↓)をよく読んで投稿してくださいね。

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おまけ。

4月に出る越前敏弥さんの新刊『文芸翻訳教室』が今から楽しみです。

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