これまでいろんなオンライン勉強会を主宰してきました。
原書を輪読する会、ディクテーションを毎日やる会、テキスト1冊を期限までに仕上げる会…。
今回提案するのは、中国語エッセイの翻訳にチャレンジする会です。
翻訳教室にでも行かない限り、「中国語を訳してみて、それを他の人に読んでもらい、他の人が訳したものを見せてもらう」という経験はできません。
ネットでこうした会を開いてみたいと思っていましたが、著作権の問題があるのでオープンな形では難しい。メーリングリストなどの閉じた場所ではなく、開かれた場所でこういった勉強会をやってみたいという思いがありました。
この会で使用するのは、友人がブログで公開していたエッセイです。
現在はクローズしていますが、とても人気のあるブログで、彼女の文章はたくさんの人に読まれ、愛されていました。
今回、このような形で彼女の文章をみなさんに読んでいただけること、とてもうれしく思っています。
課題はこの記事の下にありますが、まずは初回ですのでご案内と注意事項を…
エッセイの著者について
Michelle。女性。新聞記者。北京、上海、南昌などでの暮らしを経て、2017年現在は北京に在住。
エッセイ執筆当時(約10年前)は20代で、エッセイには大学時代の友人との交流や思い出話がよく出てきます。
本と音楽が好きな女性が、仕事や友人、そして恋のことについて綴ったブログが当時はとても人気でした。
私も、彼女の文章が大好きで、ブログが更新されるのを毎日楽しみにしていました。
文学作品でも、新聞記事でもなく、ブログの記事。
私と同じように、毎日仕事に行き、ごはんを作り、友達と笑い合う、そんな日常。
彼女の書いた端正な文章を、日本語に翻訳してみませんか?
今回、彼女の文章を当サイトに掲載しますが、文章の著作権は彼女にあります。
使用許可は私が取得しています。
原文・訳文共に、当サイトのみでの掲載となり、他の場所での使用・引用・転載はNGです。
参加される方は以下にご案内する参加方法・注意事項をよくお読みの上、日本語訳の送付をお願いします。
中国語翻訳会への参加方法
●当ブログに掲載された課題を訳し、記事下の問い合わせフォームから送信してください。
●締め切り後、投稿してくださった訳文を匿名で公開します。
●毎回参加する必要はありません。
参加者が誰もいない場合は私の訳がさみしく公開されます。
●課題の文章の載った画像および本文・訳文の無断転載・引用は禁止です。
●公開された翻訳について他サイトやSNSでネガティブなコメントをすることは厳禁とします。
●私自身も匿名で参加します。訳についての質問などは受け付けません。
(課題文のバックグラウンドがわかりにくい場合、私がわかることであれば記事内にて説明します)
●ひとつの課題につき、提出一回のみでお願いします。
●訳例の提供はありません。おのおのの翻訳を見せ合い、おのおのの糧とすることが目的の会です。
●お寄せいただいた訳文および課題文は予告なく公開終了する場合があります。
●原則として、いただいた訳文へのお返事はいたしません。
●訳の投稿については匿名で構いませんが、連絡のつくメールアドレスをご記入の上投稿ください。
●お寄せいただいた訳文は中国語翻訳会の記事にのみ使用します。個人情報の取り扱いには厳重注意いたします。
①下のフォームから、締め切り日までに日本語訳を送信。
②当ブログにて、投稿された訳文を匿名にて一斉掲載。
③みんなの訳を読んで、学習材料とする。
④「正解」はありません!
間違っててもいいのです。中国語力を伸ばそうというよりは、翻訳の楽しさをみんなで共有して、思う存分味わおう、という趣旨です。
ほかの人たちの訳文を見るだけでも得るものはあるでしょうが、参加した方がより楽しいです。文芸翻訳に関する本を読んだあと、実際に「出した訳を見てもらう・見せてもらう」という体験をして、そのことを実感しました。
こんなに楽しいことを1人だけのものにしておくのはもったいない!という気持ちから生まれた企画です。
匿名での勉強会にした理由
長々と注意事項を書きましたが、基本的にはゆるく楽しく学習者がつながれる会にしたいと思っています。
匿名なので、気負わず参加してみてください。
こうした勉強会をネット上で実施すると、トラブルが起こりがちです。
特に多いのが、他の参加者へのダメ出しによるもめ事です。
ご本人はよかれと思ってのアドバイスかもしれませんが、たいていよい結果になることはありません。(これは私自身にも言えることです。つい口出ししたくなる。反省。)
よかれと思っての一言でケンカになり、ヒートアップして他人のブログのコメント欄で複数の読者が大騒ぎをし、結果、ブログ自体が閉鎖になった事例も見たことがあります。
それぞれの訳文を見せ合い、間違いを指摘しあい、訳をよりよいものに磨いていくというやり方もとても魅力的ではありますが、ネット上で私がそういう場所を提供し、うまく舵を切っていくことは難しいと判断し、こういった形になりました。
非公開な場所で、参加者どうしが課題について話し合うのは私の関知するところではありませんが、私にDMや問い合わせをするのはナシでお願いします。細く長く続けていくため、できるだけ負担のない形で実施したいと考えています。
そろそろお気づきの方もいらっしゃるでしょうが、この仕組みはエビ先生の「音読会」へのオマージュです。すばらしい手法だと思います。
第1回の課題
前置きがずいぶん長くなりましたが、今回の課題文はこちらです。
初回なので、締め切りはちょっと長めで12月5日(火)とします。
会のネーミングがいまいちなので、いい案がありましたら一緒にお知らせください。
(課題は毎回、私が訳を完成させてから共有します。なので課題を出すタイミングは不定期になりそうです。)
締め切りが延長されていたら、参加者少ないんだなーと同情して、情報をシェアしていただけると嬉しいです。