何度も読み直している本について。



何度も読み直したい本について。

新しい本もどんどん読みたいのですが、気に入っている本を何度も読んでしまうので、ちっとも冊数が増えません。

ひとつの言語で読んで気に入った本は、他の言語で出版されていないか探し、それをまた読んで…ということを繰り返しています。

instagramの方で紹介しているのですが、ブログにも残しておきます。

The Upside of Your Dark Side

この春くらいに買って読了したあと、何度も読み直している本です。

原書を読んだ後、日本語版も出ていることに気づいて、日本語版『ネガティブな感情が成功を呼ぶ』も読みました。

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幸せを願えば願うほど、かえって幸せじゃない状態におちいってしまう。
ネガティブから目をそらしたからと言って、ネガティブなことが起こらないわけじゃない。

ポジティブであることが良いものとされがちですが、そういう「ポジティブ思考」への違和感の正体を見せてくれる本です。結構影響を受けて、考え方のクセが変わってきたように思います。

今年に入ってから、ポジティブ思考の毒のようなものについてずっと考えていて、似たような本をいくつか読んでいます。

https://twitter.com/marie__100/status/1301403141183696897?s=20

ミナを着て旅に出よう

『ミナを着て旅に出よう』皆川明著。

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文藝春秋
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ミナペルホネン、生地からオリジナルでつくりあげる、唯一無二の服作り。

約束された順風満帆なキャリアではなく、長距離陸上選手からの怪我による進路変更、魚市場でのアルバイト、皆川明というデザイナーができあがるまでのユニークな道のりが、とても興味深い本です。

ガツガツしてない穏やかな筆致だけど、でも、ときおり強い意思を感じさせる文章。

気がつかないうちに世の中の風潮に流されそうになる自分、流されちゃっていいじゃないと日和りそうになる私ですが、この本を読むたび、足もとにぐっと力が入り、もう少しがんばって歩いて行こうという気持ちになれるのです。

ニルスのふしぎな旅

ニルスのふしぎな旅 セルマ・ラーゲルレーヴ著。

こどもの頃から大好きで、今でもよく読み返している本です。少女時代に読んだのと違い、今持っている日本語版はすべての章が載っている完全版。

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株式会社 福音館書店
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オリジナルはスウェーデン語ですが、英語版The Wonderful Adventures of Nilsも著作権切れとなっており、無料で読めます。

中国語版(尼尔斯骑鹅旅行记)も持っています。

わがままで自己中心的なニルスが少しずつ変わっていく様子は、大人になったからこそ胸を打たれるのかもしれません。

またスウェーデンに行ける日はいつだろう…。

アン・タイラー作品

音楽・映画・小説…、若い時に感銘を受けた作品というのは、いつまでも心に残るものです。
アン・タイラーの作品も、私にとってはその一つ。

Earthly Possessions by Anne Tyler

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『夢見た旅』というタイトルで日本語版が出ていますが、絶版。図書館に行けば読めるかな。

家族の世話に明け暮れる毎日から逃げるため、家出資金を下ろしに行った銀行で、銀行強盗の人質になってしまうシャーロット。犯人の若い男との逃亡の旅が突然始まってしまいます。

若い頃にこの作品を読んで以来、すっかりアン・タイラーのファンなのですが、家族のために半生を捧げてきた主婦であるシャーロットが主人公のこの物語は、この歳になるとあらためて胸に迫るものがあります。

アン・タイラーの作品はどれも、人生のままならさをテーマにしつつ、深刻になりすぎず、ときにコミカル。どの作品も、折に触れて読み返したくなります。

この作品の最後に出てくるシャーロットの言葉が大好きです。人生は旅。

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