The Switch by Beth O’Leary 読み終えました



The Switch by Beth O’Leary、読み終えました。

ペーパーバックでは368ページ、語数はおよそ100,464語。

クスッと笑える箇所が多いコメディものですが、家族の死や、DVなど重いテーマも内包していて、登場人物それぞれの心に寄り添いながら楽しめる作品です。

あらすじと感想

おばあちゃんとその孫娘が、住むところを交換して2か月暮らす、というストーリーです。

お互いの家を交換する、といえば、映画『ホリデイ』を思い出します。
私の大好きな映画です。

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The Switchもよく似たおはなしで、住む場所と、それまでとは異なるタイプのひとびとと交流することで、それぞれが新しい自分を発見していきます。もともとの住人が知りもしなかった隣人と、新しい関係を築いていくのも『ホリデイ』との共通点です。

The Switch 感想

主人公は、ロンドンに住む20代のリーナと、ヨークシャーの田舎に住む79歳のアイリーン。
リーナの母親でありアイリーンの娘であるマリアンも、ヨークシャーに住んでいます。

大切なクライアントへのプレゼン中にパニック発作を起こしたリーナは、上司から強制的に2か月の長期休暇を取らされますが、長い休みに何をすればいいのかもわからない状態で、ひとまずヨークシャーの祖母アイリーン宅を訪れます。

リーナの祖母であるアイリーンは、不貞をはたらいた夫が彼女を置いて家を出たのち、新しい出会いを求めていますが、小さな村ではそう簡単に相手が見つかりそうにありません。その思いを知ったリーナは、ふたりの住む家を2か月交換することを提案します。大都会のロンドンなら、きっとアイリーンは新しい出会いが見つけることができる。その間、リーナは祖母のうちに住み、小さなコミュニティのために祖母が尽力しているプロジェクトを祖母の代わりに進めることを引き受けます。

話が進むにつれ、リーナたち三世代3人の女性が、1年前のリーナの妹の死をうまく乗り越えられずにいることがわかります。リーナの妹カーラの死後、ぎくしゃくしてしまったリーナとその母親マリアンとの関係がこの機会にうまく修復されることを願って、アイリーンはロンドンへ旅立ちます。

この物語はなんといってもアイリーンおばあちゃんのたくましさとかわいらしさにつきます。
いくつになっても新しいことを受け入れる柔軟さと、好奇心を持っていたいなと思わされました。

アイリーンというキャラクターが魅力的すぎて、リーナの方の話がいまいち頭に入ってきませんでした。ロマンス要素もあるのですが、お相手の魅力は理解できても、なんでリーナがいいのかな?という疑問が最後まで残りました。

びっくり要素はほとんどなく、予想通りに進んでいくのですが、途中で飽きることもなく、最後まで楽しく読めました。

次は何にしようかなと悩みつつ、こちらの本に手を出しております。

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ジュリア・ロバーツとデンゼル・ワシントン主演で、Netflixで映像化が決まっているそうです。

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