ずいぶん前に下書きを保存したまま、お蔵入りになっていた記事を公開します。
一時期、あまり雰囲気のよくない職場ではたらいていたときに、仕事に行きたくないなあという気持ちを思い出さないよう、「気持ちの余裕を積み立てて貯金しておく」コレクションを作っていました。
自分を成長させてくれた時間をバーチャル貯金
見出しを見てもよくわかりませんね。ヘンテコな文章ですが、要はこういうことです。
・積み立てた時間×時給の総計は、お給料をもらいつつ、新しいことをタダで学べた自分にとっての利益である
・納得いかないと思うときに、この総計を見て気持ちをなだめる
下書きを書いたところで、わたしは何を言っているんだ?と我に返り、そのまま放置していました。
こんなことをマジメにやっているなんて、バカバカしくて公表できないなと感じて。
でも、時間がたってあらためてバレットジャーナルのそのページを見てみると、前向きでよい方法だったなと思えます。
おもしろくない職場でした
直属の上司と相性がよくなくて、楽しくありませんでした。
業務が縦割りで、休んだり手元の仕事が増えすぎても助け合って乗り切るという文化がないのも、これまでの職場とは大きく違っていて精神的にしんどかった。
自分の業務が今後のキャリアに活かせる分野だったことと、周囲にITに強い人が多く、ヒマなときに新しい技術について学べるのがその職場の数少ない長所でした。
会社全体のシステムが更新される時期だったので、そのあたりの業務に積極的にかかわらせてもらったのもよい思い出。
目の前に座っている上司の顔を見てはうんざりしていましたが、メリットを可視化できたら気分的に変わってくるかなと思い、勉強させてもらっていることをノートに書き出してみました。
内容だけだと味気なく楽しくないので、その「勉強」に使わせてもらった時間の合計をバレットジャーナルのコレクションページに記録していきました。
それがこれです。
気持ちの余裕積み立て
やりかたはこんな感じです。
ひとマスは30分。
仕事中はふせんに記録して、あとでまとめて記入していました。
この表のある見開きページや、デイリーログに、勉強できた内容を書いてます。
ネットで調べてこれまで知らなかったエクセルの使い方を知った、とか。
教えてもらいながら小難しい契約書を作成した、とか。
本部のシステム担当とTeamsつないで個人的に教えてもらったことや、ちょっと遠い銀行にお使いに行って歩数が稼げたときなど、とにかく自分にとってよかったと思うことはカウントしていきました。
好きじゃない職場で毎日過ごしている。
でも、このリストを見ると、ただ時間の切り売りをしているだけでなく、これからも自分の中に残っていく「価値あるもの」を与えられている、と、よい面にフォーカスできた。
ムダで効率悪いと感じる作業ばかりさせられる日々でも、1か月に10時間くらいは自分の将来に役に立つことができているんだとわかって、すごくラクになったのを覚えています。
この積み重なった時間の合計に時給をかけて金額を出してみたり…。
これだけのことを専門学校で学ぼうと思ったら学費はこんなにかかるんだなと比較してみたり…。
損得勘定をフル稼働させるのもストレス解消になりました。
この職場ではMicrosoft関係のソフトやRTA関連など、今まで使ったことのなかったツールについてたくさん学べたなと、今振り返るとポジティブな気持ちになれます。
このリストが残ってなかったら、ただただ、あの性格の悪い上司がイヤだったということしか覚えていなかったかもしれません。
この記録のおかげで、モノは考えよう、というスタンスがとりやすくなりました。
そんなわけで、「気持ちの余裕貯金」、必要な人は一度試してみてください。