《迷路员》 沈大成 読み終えました(中国語読書)



沈大成の短編集、《迷路员》を読み終えました。

豆瓣2021年読書ランキングに入っていたのを見てすぐに読み始めました。
微信读书で読めます。

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ちょっと奇妙な短編集

ふとした拍子に、主人公が現実から迷いだし、奇妙なできごとに遭遇します。
ふしぎなことが起きているんだけど、登場人物も読んでいる私も、なんとなく受け入れてしまう。

川上弘美とか栗田有起とか、ちょっと雰囲気が似ているかも。

抑制がきいている文章、人物の名前があいまいなところは、村上春樹っぽいです。村上春樹らしさというのは、著者本人もどこかで言及していたような気がします。

どんなお話かというのは、短い言葉で説明するとおもしろさが伝わらなさそうです。

冒頭の短編、《知道宇宙奥义的人》は、その感覚、私自身もいつかどこかで経験したことがあるような気がしました。

いちばん好きだったのは、《陆地鲸落》でしょうか。
さびれた町の宿の感じとか、古い百貨店のある街並みとか、こちらも既視感がありました。最後の終わり方もすごくよかった。

次は中編や長編を読んでみたいです。

BTW,

Apple中国の春節お祝い動画がすごい。

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