《日食》を読みました。
《日食》的故事情节非常简单,讲述了杂志社的几个编辑一次外出旅行的经历。作者不厌其烦,以宛似流水帐的方式记述了旅行途中的很多细节,展现了这群人在这段时间里的所见所闻和生活状态。这篇小说关心的不是起伏的情节,关心的是人的“存在状态”,“人怎么和时间相处”。
ふしぎなロードノベル
大きな事件は起こらず、ただひたすら淡々と旅の様子を綴る物語です。
何も起こらない小説というと(実際には「何も起こらない」ことが起きているわけですが)、吉田修一のパーク・ライフを連想しますが、この《日食》もそんな小説です。
13人が旅をはじめ、旅が終わるまでの話なのですが、とりたてて大きな事件は何も起こらない。タイトルになっている日食も、出てくるには出てきますが、あっさりスルーされていきます。
しかも、13人の名前が明かされないまま、すべて「1」「2」「3」…と数字で呼ばれます。語り手は「我」と一人称ですが、彼すら「13」と呼ばれます。登場人物たちの全てに名前がないことの不思議さが体験できます。
13人もいると、性別すら覚えていられない存在感の薄い人や、ものすごく気になってしかたない人が出てきます。
主人公が嫌悪感を持って語る「11」については、読んでいるこちらもいやーな気持ちになりながらも、ついつい語られないときにも「11は何をしてるんだろう」と気になってしまいます。
乗り物の旅のあの感じ
主人公たちは旅をしています。列車に乗ったり、車に乗ったり、飛行機に乗ったり。
旅の乗り物の中で、よく知らない人と交流するときに感じる、人と人との距離感がおかしくなる感じ。
あの独特な雰囲気がよく出ていて、自分まで彼らと旅をしている気持になりました。
夜行列車の中での人々のやりとり。
着いた先でアテンドする人がどうもズルをしているんじゃないか、自分たちは不当な扱いを受けているのではないのかと疑いながら様子をうかがう不安な気持ち。
ランダムに決められた同室者と最高に気が合わない。
食べ物の好みが、仲間内で合ったり合わなかったり。
乗り合わせた隣席の人と、思わず自分の深い気持ちを話してしまう。
淡々とただ連なっていく時間と人の会話が妙に心地よく、印象に残る作品となりました。