情報をまとめる日をつくる



私は気分にムラがある人で、毎日コツコツ、というのが苦手です。
同じ濃度でずーっと続けるというのが基本的にできない。
なので、多言語学習も、この時期は英語に没頭、この時期は試験を受けるために中国語に集中、みたいな感じでやっています。

「記録の抜け」を見たくない

バレットジャーナルにもいろんなやり方があって、月ごとに「1月の読書リスト」「1月の映画リスト」「1月のムードトラッカー」というように、まとめページをつくっている人のノートを見かけることがあります。

私はあれができません。
ページを作ると、そこを埋めないといけない気がしてプレッシャーを感じます。そのプレッシャーが良いほうにはたらくひとにとってはとてもいい方法なのですが、私の場合は悪いほうにしか働かないので、作っていません。

Notionで運用するバレットジャーナルも、「記録していない部分」が見えてしまうのが続かなかった理由かと思います。

バレットジャーナルのデイリーログを見ながら、Notionで日次レビューをすることが習慣づいてきて、気づいたこと。 日次レビューをすべて...

記録が追いつかないから行動をやめる

配信サービスで映画を観たときには、できるだけ感想を記録しておきたいと思います。

うまくいくと、続けたいという気持ちが芽生えますが、でも毎回こんなふうに丁寧に記録するのは難しい。

Notionに映画リストを作っているのですが、ここにひとつひとつ丁寧に感想や情報を残そうと思うと、「まだ前の作品の感想を書いてないから次の映画を観られない…」というような罪悪感で、「映画を観る」という行動そのものを制限しそうになります。

去年あたりからその名をよく聞くようになったサービス、Notion。 Evernoteの代替として使っている人が多いなあという印象でした...

手段と目的がひっくりかえっちゃうんですね。

日記帳が続かないのも、多分こういう理由です。

ハードルを下げる

情報をためていこうとするとき、最初ははりきっていろんな項目を作ってしまいます。

特にデジタルデータの場合、カテゴリで分けたり、タグをつけてあとからまとめなおしたりしたい。まとめるときに足りないデータがあると困るから、あれもこれも加えておこう。そう思って、項目がどんどん増えていく。

で、結局それが面倒くささの原因となり、続かなくなってしまうのです。

映画を観たり、本を読んだりしたら、バレットジャーナルのデイリーログに1行感想を書きます。
たくさん書きたいときはもちろん思うままに記録するんですが、とりあえず最低1行だけ、何か書いておく。

ネットで調べればわかる情報は、あとからいくらでも書き足せます。
他のどこを見てもあとから調べられないもの=今感じているいちばん強い気持ちだけ書いておきます。

面倒くささをとりのぞき、ハードルを下げると、続きます。
続くと、データが蓄積される。すると、データの価値が上がるというか、「見返しておもしろく」なります。
そうすると、続けやすくなる。よい循環がはじまります。

手間を省くくふうをする

映画リストでは、タイトルと1行感想だけをデイリーログに残します。
以前は☆の数とかをつけてたんですけど、数を決めるのに悩みすぎるのでやめました。

Notionには、最後に追加した日にさかのぼってバレットジャーナルをめくりつつ、配信サービスの視聴履歴を確認しながら、まとめていきます。
感想さえ記録していなくても、視聴履歴を見ればいつ何を見たかがわかるのはありがたい。

1行だけの感想であっても、その筆致とか、その日のページに並んでいるほかの出来事と合わせてみると、思ったよりもたくさんのことを思い出せるものです。

映画を観た後のノルマを減らすことで、映画鑑賞自体も、記録も続けられています。

情報をまとめる日をつくる

「最近全然まとめてないな、そろそろやるかな」と思い立った日に、それまでの記録をまとめればいいと思います。

毎月〇日とか、定期的に更新する日を決められるといいんですけど、決めてしまうと、かえって続かない人もいますよね(私のように)。(スマホのカレンダーアプリから通知が来ても、見慣れてしまってスルーしたりとか。)

日にちを決めるより大事なのは、「まとめよう!」と思い立った時に、手順をすぐに思い出せること。
散らばっているデータが保存されている場所と、参考サイトなんかをリストにしておくととりかかりやすいです。
履歴の確認方法とか、案外忘れてて、そのたびにモタモタ調べ直したりするので、記録しておくの、おすすめです。

思い立った時のとっかかりやすさをブーストするために、前回どのくらいのデータをどのくらいの時間をかけて入力したか、とかもメモしておくといいと思います。案外時間はかかっていなくて、「そのくらいなら今やってしまおうかな」と思える。逆だとちょっと困るかな。逆の場合は「1作品当たりこのくらい時間がかかる」という記録の方がいいかもしれません。

【映画】
・デイリーログ
・登録している配信サービス
・各配信サービスのの視聴履歴確認方法
・映画情報参考サイト

【読書】
・デイリーログ
・図書館貸出レシート貼付ページ
・Kindle Unlimitedの閲覧履歴確認方法

毎日ちょっとずつ、でいい

バレットジャーナルのよいところは、日にちが抜けても気にならないところ。
デイリーログの分量に波があってもよいところ。書きたいときはたくさん書いて、そうでないときはちょっとだけ。書いてないときの空白も目立たずプレッシャーにならない。

ちょっとずつ書けばいいというメリットを生かして長期間記録し続けることで、そこに新しい価値、記録することの楽しさが生まれてきます。

前回書いたこと。 日々やるべきことはほんのちょっとずつにして、続けることを最優先しましょう。 蓄積していくことで価値が育まれていきます。...