「今」に集中するバレットジャーナルのよさを活かす



川の流れのように続く日々の中の「今日という日」、さらには「今この瞬間」に集中するためのツールとして、バレットジャーナルは適役です。

一方で、川の流れを俯瞰したいときは、翼なり気球なりを使って空へ浮上しなければならないのと同じように、日々の流れや進んでいる方向が正しいかどうかを確認するためには、デイリーログから少し離れてみる必要があります。

全体を見渡すためのコレクションページ

バレットジャーナルユーザーのコミュニティでは、いろいろなコレクションのアイデアがシェアされています。

(バレットジャーナルのコンセプトから見ると、ウィークリーページもコレクションページの一部と言えます)

未来の道筋の確認であったり、過去の行動や気持ちの分析のためであったり、よく考えられて作られているコレクションがたくさんあり、とても参考になります。

その種のコレクションページは、その存在自体がきらきらしています。

未来のためにつくり、これから埋めていくタイプのページは特に、フォーマットを描きこむこと自体が楽しい。

ところが、空から眺める風景ばかりに心を奪われてしまうと、今度は「今この瞬間」に集中できなくなってしまう。

「今」と「全体図」を行き来する

長期のプランや、ものごとの全体像は、夢ややる気をかきたてますが、その計画を進めるためには、毎日の地道な積み重ねが必要です。

日々の行動への落とし込みなしに、つくったプランやそのページは、どんなにきれいに描きこまれていても、私にとっては意味がない。

デイリーログとコレクションを行き来する手間は、思った以上にかかるので、習慣化するのがなかなか難しいものです。記録はできても、書きっぱなしになってしまうものも多くあります。

バレットジャーナルをうまく運用するためには、このデイリーログとコレクションとの間を意識がスムーズに行ったり来たりできる仕組みが大事だなと感じます。その仕組みがうまく作用するかどうかは人それぞれ全然違うので、それぞれ自分で見つけていくしかありません。

ムードトラッカー

たとえば、ムードトラッカー。

感情を色で分類して日々のログを取っていくというこのコレクションページがとても好きです。こつこつ毎日積み上げて行くことで、美しいものをつくりあげるというコンセプトも。

このトラッカー、人によって目的はいろいろだと思いますが、何も考えることなくネガティブなログを取り続けたい、というひとはいないと思います。

「今日はなんだかいやな気分の日だった」「うまくいかない日だった」とログを取るのは、未来の自分が、いい気持ちで過ごす日を増やすため。誰もができれば「ハッピーな色」を増やしたいはず。

そのために、今日や明日が少しでもいい日になるように、デイリーページの中でちいさなくふうをしかけていって、自分が気持ちよく過ごせる日の傾向をつかむ。

それでもダメな日は必ずやってくるので、そんな日にちょっとでも穏やかに過ごせるTipsをみつける。
ダメな日は永遠に続かないことを記録で確認することで、必要以上に落ち込まないようにする。

怒りをはじめとするネガティブな気持ちというのは、その対象がはっきりつかめていないからこそ生まれてしまっている場合も多いです。書きとめるために頭と心を整理することで、落ち着けることもあります。

こういった感情の記録をとるのには、コレクションページよりもむしろ、デイリーログページの役割が大きいと感じます。

コレクションページを下支えするデイリーログ

ムードトラッカーとデイリーログを行き来することで、理解したり発見したりすることがあります。

トラッカーというのはフォーマットがかっちり決まっていて、余白も少ないこともあり、デザイン性の高いコレクションページだけで全体を俯瞰しようとすると、こういったキモの部分をとりこぼしてしまいがちです。

トラッカー単体ではできない記録を、無理にトラッカーに押し込もうとせず、デイリーログで補完する。

特定の記録をコレクションだけにまとめようとせず、デイリーログとゆるいリンクを維持させることで、ほかのコレクションともつながりが生まれ、振り返るときに新しい発見があります。

デイリーログとコレクションを行き来しやすい仕組みづくり

コレクションページは、ページを作った時がクライマックスになりがちです。きれいに描きこんで準備したものの、日々進んでいくデイリーログの、ページの中に埋もれてしまう。

せっかく作ったコレクションを活用するためにも、デイリーログとコレクションとの間を、軽やかに行き来することができる仕組みづくりが必要です。

習慣にさえなれば、どうということはないのですが、これが結構難しい。コレクションの種類が増えると、手間も増えるので、悩ましいところです。

このことについては、またあらためて別の記事で考えてみたいと思います。