金山 iron road


見ました。ベタな展開なので、このくらいの英語&中国語なら、想像力を駆使して字幕なしでもいけそう。
これが中国映画なら、最後ヒロインはめっためたに不幸になるか死んじゃうかですが、中加合作ということで、マイルドなエンディング。何度も画面に向かって突っ込みを入れつつ、飽きずに最後まで見終わりました。
最初の方に出てくるおじいちゃんが、ピーター・オトゥール。昔ものすんごくはまって何度も見た「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥールです。年取ってもすんごい迫力。
スン・リーの相手役のお父さんもサム・ニールと、数々の映画で目にしたことがある俳優、その中にスン・リーが混じっているのが不思議な感じ。レオン・カーファイもいい味出してました。
で、何がびっくりしたって、スン・リー演じる小虎の好朋友・王馬、どっかで見たことあるなあ…と思っていたら、海岩のドラマ「平淡生活」の主人公、周月でした!あのドラマも不幸が続きすぎて、途中でかったるくなって投げ出してますわ…。
エピソードが二つに分かれていて、最初のエピソードが終わってスタッフロールが出てきた時は焦りました。これも「赤壁」みたいに後編別なの~~!?と。幸い、そうではありませんでした。
いやー、しかし、スン・リーはガッツがありますなあ。
以下若干ネタばれあります。


話の筋はというと、生き別れになっている父親を探すためカナダへ渡り、性別を偽り鉄道建設現場で働く少女・小虎と、建設会社の社長のぼんぼんとの愛情故事。労働力を調達するために香港へ行ったものの、思うように行かず四苦八苦する男を、小虎が助けてやったのが二人の出会いのきっかけ。その香港ででも女性を見てはニタニタしているだらしなさそうな彼が、女っ気のない建設現場で小虎を押し倒しちゃうあたりが一番リアリティがあったなあ。
最後は結局、二人は別れることになるのだけれど、この歳にしてこれだけ生きる力を身につけている小虎に、ぼんぼんが見限られちゃったように見えてしまいます。
エンディングで、カナダ鉄道建設においていかに中国人が搾取されてきたか、ということが語られるのですが、これまでいろんなドラマを見て、カナダ、とりわけバンクーバーには中国系の人が多いという認識はあったものの、勉強不足の私はその理由をこの映画ではじめて知りました。しかも、鉄道完成後は増え続ける中国系移民を制限すべく人頭税を徴収するなど、「中国人移民法」という名目で、搾取は1947年まで続いたとか。検索でたまたま発見した「生寡婦」という本の序文を読んで(リンク先参照)、カナダに渡った男たちだけでなく、その妻たちも政治や時代の流れに翻弄されたということがわかりました。
実際にこの時代をくぐり抜けてきた人たちやその家族にとっては、ラブストーリーメインでなまっちょろい内容かもしれないけれど、こういう歴史があったんだと知ることができただけで私にとっては収穫でした。

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