9月に1週間、11月に1週間、中国を旅してきました。
しみじみ感じたこと、それは、語学は思ったより長持ちするということです。
語学は長持ち
留学を経て仕事でも趣味でも細々と続けてきた中国語ですが、ここ数年は発話の機会がほとんどない状態でした。
それでも、旅の空で使うくらいなら悩むこともなく口をついて出てくるので、めちゃくちゃ助かりました。
街角で私があやしい中国語を使っても、外地からの観光客が多いせいか、怪訝な顔をされるなどの微妙な雰囲気になることもなく、淡々とやりとりしてもらえました。
独学で地道に学び、ここ10年は完全にほったらかしている韓国語についても、必要なことは聞き取れるし、うろ覚えの単語を並べればこちらの意図は理解してもらえて予想以上に使えました。
へっぽこですが、自分の口で喋れてる。そのことがとても楽しかった。
ですので、AIの時代が来ても、外国語を話す楽しみというのは世の中に残っていくんじゃないかと思います。
話がそれちゃいました。
中国語3行日記への羨慕
中国語3行日記の投稿をTwitterでよく見かけるようになりました。単なる日記ではなく、質問に答える形というのがいいですよね。
みなさんの3行日記、そして著者の方々との交流が楽しそうで、うらやましく見ていましたが、まあ三日坊主どころか二日続くかも自信がありません。
1行日記なら続くかな、1行ならいっそ、その日あった印象的なことを成語ひとつで表現するのが面白そうだな、と思って始めてみました。
ひとこと成語日記
思いついたのが中国旅行から帰ってすぐだったので、デイリーログを振り返りつつ、旅行初日の11月1日から始めました。
成語の横には、ピンインとか意味とかを書こうかと思ったのですが、つまんなくてすぐやめてしまいそうだったので、「どうしてこの成語を選んだのかがわかるひとこと」を日本語で書くことにしました。
たぶんこのページを他の人が見ても、半分くらいは何の話か分からないと思うんですけど、私自身は成語とこのひとことだけでガーッと記憶がよみがえるんですよね。日本語のほんのちょっとのコメントがトリガーになって成語の意味も分かるし、その日に起こった出来事も思い出す。
この感じがよくて、数日分ためたりしつつも、11月分ほぼ書くことができました。成語じゃないものもまあまあありますが、それもまた楽し、ということで。
中国語成語と日本語のひとこと、どっちかだけだと続かなかっただろうなと思います。
もうちょっとぴったりの意味合いを持つ成語がある気がする…と毎回不完全燃焼しているので、成語の本や辞書を読んで語彙を増やしたくなりました。
成語の見つけ方
もともと私の頭の中に入っていて自力で引き出せる成語なんてほんのちょっぴりしかないので、イメージが合う中国語単語をキーワードにいろんな方法で検索します。
辞書の用例検索
iPadに物書堂の辞書が二種入っているので、イメージする日本語で、この二種類の辞書を串刺し用例検索します。
キーワード+「成语」
まっさきに頼るネット検索ですが、最近Google検索はポンコツになってしまっているので、思うようにいかなかったら百度検索などを使うのが近道です。
「困」など、一文字だけをキーワードにすると、その漢字が含まれる成語がたくさん出てくるので、「形容很困的成语」のようなかたちで検索すると見つけやすいです。
反問辞典
これはTwitterでけいさんが共有されていたTips。
反問辞典で成語を指定して検索するという方法です。WeChatのミニプログラムにありますが、サイトもあります。
反問辞典
PCでみると、深言达意というサイトに遷移しますね。
シンプルなデザインで使いやすいです。
キーワードを検索窓に入れて検索します。
検索窓に入力するキーワードは中国語だけでなく英語もOK。
左側にある「成語」をクリックするとしぼりこみができます。
検索結果の「相关词」はもちろん、その下の「联想词」の欄も参考になります。
自分のイメージをピンポイントでピックアップしてくれるわけではないので、思った成語をゲットできるまで試行錯誤が必要になりそうですが、使っていて楽しいサイトです。
ChatGPT
ChatGPTに聞くのも楽しいです。
AIからの答えの確認作業さえ怠らなければ、とてもよい学習ツールとなりそうです。
日本語で聞くとこんな感じ。
細かいニュアンスがうまく通じれば、ぴったりの語彙を提案してくれますが、なかなかそんな気持ちの良い結果は得られず、隔靴掻痒であることが多いです。
また、存在しない成語をあたかももっともらしく紹介してくれることもあるので、確認のために辞書やネット用例で確認するのは必須です。
中国語で質問するのもよいトレーニングになります。
各種組み合わせがいちばん楽しい
これに加えて、日本語の連想類語辞典なども活用しつつ、各種サービスを組み合わせながら探していって、表現したい内容にジャストフィットする成語が出てくるととてもうれしいです。
なんだかんだで習慣化しつつあり、成語辞典を適当にひらいて読むというムーブも始めてみましたが、こちらはびっくりするほどすぐに飽きて続きませんでした。
自分には「こういう気持ちを表現したい!」という動機でぴったり合う言葉を遠回りしながら探す、という勉強法があっているんだなと実感したのでした。