新月からのムーンプランナー



今までだと、これやりたいな、あれを再開しなくては、というような前向きなことを思いついても、「とりあえず休みが終わってから」と、すべてを10連休の後に先送りしただろうと思います。

先送りせず、とりあえず始めることができたのは、ムーンプランナーの5/5欄の、広くとられたスペースのおかげです。

区切りのふしぎ

月曜から・来年から・来月から・令和になってから。
区切りのいいところから始めればいいか。

カレンダーの区切りというのは、外部の要因から自然と意識させられます。

それらをぶった切って、10連休のなかばであろうが日曜日であろうが、いっさい関係なしにスタートを宣言する強引さというか空気の読めなさが月の暦にはある。

これまでの生活の中にはなかったリズムを取り入れうまく利用して、ルーティーンに埋もれてしまいがちな「やりたいこと」を掘り出して際立たせるのがおもしろくなってきました。

月を指標としたリズムなんて、無視しても普段の生活にはなんの支障もない。
だからこそ、これまで見ることのなかった角度から暮らしを再点検できる。

2週間なんて、ぼーっとしてたらあっという間に過ぎていきます。
何かしらの目標を定めて一生懸命やってもあっという間です。

とにかくあっという間。

目線のほんの少し先に足がかりを打って、よいしょと身体を運んで。

わずかずつでも進んで行って、ちょっと振り返ってみると、思ったよりも先に進んでいて、よろこびをかみしめる。

そういうことを普段の手帳でもやっているつもりでしたが、ムーンプランナーの枠にいったん入れてみることで、よりクリアになってきた気がします。

サマリーページ

月をものさしにして半年間が見渡せるサマリーページも、頭痛・衝動・食欲の乱れ・月経なんかを入れ込んでみると、パターンがあることがわかる。これは1枚じゃなくて、3枚くらい並べてみるとよりおもしろい。

うまくいきすぎることへの警戒

一方で、(なんだかスムーズすぎていやだな)と思う自分もいるのです。
ムーンプランナーを上手に使うために、自分の思考や感情の方を制御しているというか。

うまく言えませんが。
「手段の目的化」がここでも起きてるな、と感じるのです。

制御しがたいものを噴き出させて、そのエネルギーを使ってもっと違うところに行きたいのに。

「吸って、吐いて、吸って、吐いて、はい上手にできました」みたいな安定を最初から予測しているせいで、衝動的にあとさき顧みずダッシュ!みたいな力が出しづらくなっている。

これは「たすくま」を使っていた時にも感じたことがありました。

私自身、ルールに対してお行儀よくなりすぎてしまうところがあるせいだと思います。

ムーンプランナー、3周目になると、なんとなくわかった気になって使ってるんだけど、今回の新月は「わかったようなつもりでいたけどなんにもわかってないのだ」という気持ちで、悩みながらつまづきながら書くことにしました。

長旅を続けていると、旅することに慣れてしまって、肝心の何か大事なものを忘れてる!と思う瞬間がある。

今回新しいページを目の前にしてそんな気持ちになった。
たしかにムーンプランナーの扱いはうまくなった。でもここだけ上手になってもだめなんだよと思う自分がいて、立ち止まり心の奥を覗き込む。

感じのいい宿を見つけるのがうまくなり、手際のいい旅行社を嗅ぎ分け、トラブルなく次の場所に移動する手立てを講じることができるようになって、着いた途端に次の目的地のことを考えていて、はっと気づく、スムーズな旅程だけが目的なのか、私は何を体験したいのか。

ウィッシュリストの必要性を感じる

この問題を回避するために、多分ムーンプランナーでは「ウィッシュリスト」が大事にされているのでしょう。

近々、ウィッシュリストと、自分が行きたいところへの地図をじっくり更新してみたいと考えています。

おまけ。

ここしばらくはずーーーっと黒のA6ハードカバーオンリーでしたが、今年のロイヒトトゥルムの新色にひとめぼれして買ってしまいました。

パシフィックグリーン。