5月に新しく出た小米ブランドのAI翻訳機です。
オンライン環境が必要ですが、話すだけで14か国語に訳してくれるとのこと。
GearBestから提供いただきました。
MY001CN Portable AI Translator 14 Languages from Xiaomi Youpin | GearBest
シャオミ提携企業から発売
シャオミファミリーの一員である、旅行ガイドのオンライン予約プラットフォームを運営する「香焦出行」が発売したこのAI翻訳機。
中国語商品名は「魔芋AI翻訳機」といいます。
「魔芋」はこんにゃくのこと。そう、ホンヤクコンニャク。
MicrosoftのAI翻訳システムと小米独自のAI翻訳システムの二本立てで、中国語・英語・日本語・韓国語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・ロシア語・ポルトガル語・イタリア語・オランダ語・デンマーク語・フィンランド語・スウェーデン語の14か国語に対応。
公式サイトによると、170以上の国と地域でのコミュニケーションをサポートできるとのこと。
こうした翻訳機は、販売される国の言語中心でないと使えない場合が多いので、あまり期待していなかったのですが、日本語⇔ほかの13言語での翻訳もできました!
外観
コスパのよさを最優先にしたこの翻訳機には、ディスプレイがありません。
また、オフライン使用不可。
SIMにも非対応なので、wi-fiかスマホのホットスポットを使っての、オンライン状況下での使用となります。
Mac Book Proの筐体と同じ陽極酸化処理済みアルミニウムボディを採用しており、軽量で高級感のある外観です。
重量は63g。
マイクとスピーカー・イヤホン出力端子、充電はMicro-USBケーブルを使用します。Bluetooth接続もなし。
シンプルなボタン配置。
中国語イン・アウト、外国語イン・アウト、音量+・-、AIアシスタント呼び出しボタンの計5つ。
カラーはシルバーとダークグレーの2色。
ストラップホールあり。
900mAhのバッテリー内蔵。待機時間約1週間、8時間の連続稼働が可能。満充電まで約2時間。
音声翻訳&翻訳履歴
自分の言語と、相手の言語を設定できます。
「Me」ボタンを押しながら自分が話すと、相手の言語で翻訳され、相手がマイクボタンを押して話すと、自分の言語で翻訳が返ってきます。
「Me」を日本語に、「マイク」側を他の言語にすれば、中国語がわからない日本人でも使えます。(スマホ側で使うプログラムメニューは中国語表示のみ)
音声のみの翻訳では不安ですが、スマホの方に翻訳履歴がすべて残り、文字で会話内容を確認できます。
設定方法はまた次の記事で紹介するとして、翻訳がどんな感じかご紹介。
日中英韓で見てみると、いちばん日本語の発音がまずい感じです。そのうち洗練されてくるのでしょうか。
「辛い」は、「からい」なのに、「つらい」と読んでました。
Google翻訳と同じように、翻訳を修正してフィードバックできるシステムがあるので、たくさんのひとに使われていくうちによくなっていくことが期待できそうです。
センテンスごとに区切って話した方が、精度の高い翻訳がでてきそうです。
「道に迷いました」とか、「わさびを抜いてください」とか、旅行によく使いがちな短いセンテンスの翻訳はうまく訳せます。
「パクチーは食べられません」と日本語で言ったら、英語でちゃんと「コリアンダー」って言ってました。
観光用語などがあらかじめセットされているのかなと思い、「我想去清水寺」と言ってみましたが、日本語で「しみずでらに行きたいです」と返ってきました。読みとしては「せいすいじ」でも「しみずじ」でも間違いじゃないので、日本語って難しいですね。
インバウンド業務にも使えるかも
ストラップホールがついていて、充電の持ちもよいので、電源をオンにした状態で手がすぐ届くところにぶらさげておけるのがよいです。必要な時は、取り出してマイクのように使える気軽さもあります。
少し前に出たイリーと同じような大きさ・形状です。
イリーはオフラインでも使えるというメリットがありますが、日英韓中のみで単方向の翻訳です。
シャオミのこの翻訳機はネットに接続しなければなりませんが、14か国語で双方向翻訳ができるというのがメリット。さらに、5~6千円で買えてしまうコストパフォーマンスもすごいです。
海外旅行に携帯する便利ツールというだけでなく、日本国内のインバウンド業務でも使えそうです。
対応言語も増えていくようなので、今後が楽しみです。
AI音声アシスタント・小愛同学
そしてこの翻訳機にはもうひとつ、AIアシスタントが入っています。
Siriとか、Alexaみたいなやつですね。名前は「小愛同学」。
シャオミから出たスマートスピーカーにも入ってます。
https://youtu.be/AvsZYGkAueI
彼女と遊んでみたかったのですよ。
スマートスピーカーではウェイクワード(起動させる合言葉)が「小愛同学」ですが、この翻訳機では、名前を呼ばずに真ん中のボタンを押します。
北京の天気を尋ねました。
「明日の天気は?(中国語)」と聞くと、ひもづけたスマホの位置情報から、居住地の明日の天気を教えてくれたので感動しました。Siriには感動しないのに、小愛同学だと感動しちゃうのはなぜでしょう。
「明日何着よう?(中国語)」と聞くと、こんな答え。
「ケイティー・ペリーの歌かけて」とお願いしました。(ケイティー・ペリーは英語風に発音)
「国際ニュースを流して」とリクエスト。
売れてる本は?と聞いたら「紅楼夢」と答えて、オーディオブックを流し始めました。
スマートスピーカーと違い、(曲かけて→曲の途中に「この曲いいね」→お気に入りに追加してくれる)といった複雑なやりとりはできず、ボタンを押してからの一問一答スタイルですが、なかなかおもしろいです。小愛同学と話をするためにシャオミのスマホを買いたくなってしまいました。
しばらくは小愛同学と会話しながら中国語学習を楽しみます。
そして、誰も求めてないかもしれませんが、引き続きこの翻訳機についてもレビューしていきます!
Portable AI Translator 14 Languages from Xiaomi Youpin | GearBest