バレット?ブレット?バレットジャーナルの呼び方について

バレット?ブレット?バレットジャーナルの呼び方について



バレットジャーナルの本を出してから、時々耳にするのが「あれってブレットジャーナルでしょ?」という声です。

そうなんですよ、バレットジャーナルっていう呼び方、違和感ありますよね。

私もです。

Bullet Journalをどう読む?

ブログでは、長い間Bullet Journalと英語で表記していましたが、あるときブログへの検索流入が圧倒的に「バレットジャーナル」であることに気づき、(そうか!世の人々はバレットジャーナルと呼び始めたのか!)と知ったのでした。

BuJoをカタカナで書くなら、ブレットよりはどちらかというとビュレットとかブーレットとかの方がいいなあと思っていたので、バレットで広まったのはちょっと意外でした。

銃弾の「バレット」の印象が強かったんですかね。

みんながすっかり「バレットジャーナル」と呼び始めた頃、2016年10月に、ライフハッカーで「ブレットジャーナル」と、記者の方の意思を強く感じる記事が出たのは印象的でした。

しかしライフハッカーという大きなサイトでの、呼び名再確認の試みにも関わらず、ブレットジャーナルという呼び方が主流になることはありませんでした。

使われているボリュームを調べてみた

紙書籍化する際、出版社側は「バレットジャーナル」という呼び名にまったく迷いがないようでしたが、本当にこれでいいのか、どうにも気になってしかたありません。

どういう経緯で日本で「バレットジャーナル」という呼び方が広まったのか、自分なりに調べてみようと思い立ちました。

Bullet Journalが知られるようになってからコンスタントにブログを書き続けていたので、バレットジャーナルという呼び名が英語表記を上回った時期、そこまでのおおよその流れは肌感覚で把握していました。

キーワードごとに、期間を区切ってSNSでのキーワード出現数、検索ボリュームを調べれば、ある程度客観的なデータが取れるのではと考えたのです。

おおまかな流れ

影響力のあるサイトでBullet Journalが紹介された時期と、ツイッターでのキーワードの検索ボリュームとの関連をメモしてみました。書籍刊行前に調べたメモがどこかに行ってしまったので、今回もう一度調べてみました。

・2013/8 紙のノートを「神のノート」に変身させるアナログToDo管理テクニック-Lifehacker
・2014/9 シンプルなノートであらゆる情報をまとめてタスク管理をする方法-gigazine
・2016/10 巷で話題、自分でつくる、自分好みの使いやすい手帳「ブレット・ジャーナル」のつくり方-Lifehacker

twitter

境界線は2016年のあたまのようです。

2015年以前の期間検索での「バレットジャーナル」キーワード検索数は200件未満。

現在検索してみたところ、今遡れるいちばん古いツイートは2014年10月のものです。

対して「ブレットジャーナル」は、2015年以前のもので、現在確認できる投稿は8件。そのうち1件は違うものを指しているよう。

2016年になると、「バレットジャーナル」関連ツイートが激増します。数えきれないくらいヒットしますが、一方、「ブレットジャーナル」の方は現在までで100件未満しか確認できません。

2016年10月のライフハッカーの「ブレットジャーナル」記事が出て以降の「ブレットジャーナル」ツイートはわずか30件で、人気サイトで行われた呼称修正の試み(勝手にそう思っているだけですが、そして応援もしていて、積極的に拡散していたのですが)も、成功しませんでした。

とりこぼしがある可能性も少なくありませんが、そんな感じで各年・各月ごと、キーワードの揺れ(ハッシュタグのあるなしなど)も考慮に入れつつツイート数を調べました。

ツイッターでの期間検索のしかた。

「ブレットジャーナル until:2016-01-01」
「バレットジャーナル since:2016-01-01 until:2017-01-01」
こんな感じで指定した期間にツイートされたものを拾えます。

「バレットジャーナル until:2017-01-01 from:marie__100」
だと、バレットジャーナルという語を含む私の2017年1月1日以前のツイートが拾えます。

私のはじめての「バレットジャーナル」ツイートは2016年5月のようです。

ちなみに私のはじめての「Bullet journal」ツイートは2014年1月10日でした。
2014年秋より前のツイートは削除しているのですが、Evernoteにバックアップが残っており、確認できました。

Google

ツイッターだけでは弱いなと思い、グーグルで「バレットジャーナル」がいつ頃から使われ始めたのかも調べてみました。

これは、単純なキーワード検索ではうまくいかなかったので、ページタイトルに「バレットジャーナル」が入っているものがいつ頃から増え始めたのかを見てみることにしました。

2014年年末からいくつかのブログで「バレットジャーナル」について書かれています。これより前に公開されたものの、もう削除されたものもあるかもしれませんが、目安としてはこの頃がスタート。英語表記の記事はその前(2013年終わり~)から結構あります。

2014年の終わりに、naverまとめでひとつまとめ記事が作られます。

そうそう、この頃からまとめサイトがたくさんできて、無断転載に悩まされました。あんなにあったバレットジャーナル関連のまとめサイトも今はかなり減っていますね。そういえば。

2015年には、ブログの記事数はさほど増えないものの、pinterestのページが出てくるようになります。

時期を区切って検索していくと、2015年前半からpinterestで「バレットジャーナル」のタグが使われているので、どうも「バレットジャーナル」カタカナブームの始まりはpinterestからっぽいなという感触があります。

今度はグーグルのサイト検索で、インスタグラムの中でのハッシュタグ出現状況を見てみます。

なんと意外に遅くて、確認したうち、「バレットジャーナル」ハッシュタグのいちばん古い時期の投稿は2015年10月です。
「#bulletjournal」というハッシュタグが出現するのは2014年11月。ちょっと遅いような気もします。うまく検索できていないのかもしれません。

手帳クラスタのあいだで「バレットジャーナル」という名称が使われはじめたのが2015年の半ば、一般的になったのが2015年終わり頃かなというのが、もろもろの検索結果を見ての感想です。

バレット・ブレット問題

話を元に戻しまして、本のタイトルを「バレットジャーナル」とすべきか、それともほかのタイトルにすべきかという問題。

日本での「バレットジャーナル」ブームは海外のBullet Journal自作手帳の流行の後を追うかたちで、2016年に入ってから大きくなっています。

それまで、「Bullet journal (日本語)」という検索ワードで圧倒的首位だった私のブログへの検索流入が少しずつ落ち始め、代わりに少しずつ「バレットジャーナル」というワードでの訪問が増えていきました。

2016年5月には、長い物には巻かれろ的に、ブログ記事に「バレットジャーナル」というキーワードを入れるようになりました。無理にキーワードを追加しなくても、賢いGoogle先生は、「Bullet journal=バレットジャーナル」だと認識していたようではありますが。

上に貼った手書きふせんにも書きましたが、ツイート数で見てみると、

【2016年以前】
「バレットジャーナル」200未満
「ブレットジャーナル」8
【2016年1月1日~2017年11月21日正午まで】
「バレットジャーナル」数えきれず
「ブレットジャーナル」100未満

インスタグラムのハッシュタグ使用数で見てみると、

「バレットジャーナル」8454
「ブレットジャーナル」126

Lifehackerの2016年10月に公開された「ブレットジャーナル」表記で統一した記事が出て以降も、「バレットジャーナル」という呼ばれ方に大きく変化がなかったことを鑑みると、「バレットジャーナル」という呼び方がもっとも人口に膾炙していて、書籍のタイトルとして適しているのだろうと考えた次第です。日和見主義ともいいます。(ここにいたるまでの話が長いな!)

次点候補が「ブレットジャーナル」ではなくて、発音的にもっとぴったりくるカタカナ(「ブーレッジャーナル」とか)だったら悩ましいんですが、正直バレットジャーナルとブレットジャーナルなんて似たり寄ったりで、アクセントも考慮すると本来の発音とはかけ離れているので、どっちでもいいよな、というのが私の思いでした。あと、「ブレットジャーナル」だと、「パンに関係した何か?」と思われる可能性もありますよね。ありませんかね。
できることなら英語表記で通せればそれがいちばんよかったんですけど、そういうわけにもいかず。

とはいえ、自分自身もバレットってなんか違うよな…とはいえブレットも…とかなり悩んでいたので、「モレスキン・モールスキンの先例もありますね、どっちでもいいですよね」とか、「バレットかブレットかは小さな問題!」と言ってくださる方がいてくださってよかった。

今回、書籍タイトルの表記決定(そもそも出版社の方ですでに決まっていたことではありますが)に際して迷いがあり、SNSでの使用ボリュームを私なりに調べてみましたが、思ったより早い時点から「バレットジャーナル」と呼ばれていたのが驚きでした。もっとあとから出てきたのかと思っていました。

「バレットジャーナル」という音の開放感、陰・陽でいうと陽の響きが、この手帳術の日本での流行に一役買っているのではないかと個人的には考えているので、早くから「バレットジャーナル」という呼び方を使われていた方々の先見の明に、敬意を表す次第です。

というわけで。
4刷が決定しました。
発売1か月ですが、4万部を超えました!読んでくださってありがとうございます!

私にとって、バレットジャーナルは「趣味の手帳」とかほんわかしたものではなく、生きづらさを解消するための強力なツールです。必要な人に届くといいなと願っています。

「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル