覚えにくい単語を頭にたたき込む!



リストに載っている単語をすべて完璧に覚えよう!的な努力を最近はほとんどしていません。
自作した単語リストは、覚えて攻略するものというよりは、スキマ時間に眺める読み物を作っている感覚です。

キクタンなど市販の単語帳などは特に、がんばって書いたり読んだりして覚える努力をしても、ほっとんど頭に残ってくれないので、ひたすら眺めて、気軽に四択問題のミニテストにトライするくらいです。

それでも目だけは通しているのは、他の本を読んでいたり、TOEICの問題を解いたりして馴染みのない語を見かけたときに、「あ、これキクタンで見たな」というようなとっかかりになればという理由によります。

とはいえ、試験対策となるとそうもいきません。
「これだけは覚えておくように」と親切に出題範囲を教えてくれるなら、素直に覚えた方が早道です。

そんなこんなで、中検1級対策として、ただいま成語を覚えています。単語がずらずらと並んだだけの普通の語彙本に比べると、成語はそれ自体に物語があるというか、一語からふくらむものが大きいので、なかなか楽しい作業です。

300の成語を覚えます。覚えるというか、音を聞いて意味と漢字がすぐ浮かぶように。音声を聞いて書けないものが半分くらいありました。

2周すると、書けない単語は3分の1くらいに減りました。3周で4分の1ほどまで。
しかしこのくらいまで絞り込むと、残るのは、とっかかりが全然ない、覚えにくさ極まる少数精鋭たち。せっせと覚えるための作業に励んでも、すぐ忘れてしまう悪循環に陥りはじめます。

そんなとき、単語カード作りたくなりませんか?覚えにくいやつらばかり集めたやつを。

私もつい作りたくなるのですが(実際昔は嬉々として作ってましたが)、今回は単語カードよりも断然効果の高い荒療治の方を選びます。

荒療治は手間もかからず効果もありますが、ハートが強くないといけません。
最初はかなり打ちのめされますが、語彙力以外のところにもいい影響が出るはずなので、オススメします。

それは、「覚えたい語句を含む例文を自分で録音して教材を作る」という方法です。

スマホやタブレットはもちろん、ガラケーにも録音機能はあると思うので、レコーダーがなくとも誰でもすぐに始められます。

iOSでは、標準でボイスメモという機能があります。Androidは標準ではついてないのかな?無料アプリもたくさんあるので、ボイスレコーダーというワードで検索していいのを見つけてみてください。

そのボイスレコーダーに、覚えたいけどなかなか覚えられない単語を録音する。そして聞く。それだけです!

録音する

まず自分の声を録音すること自体、ハードルが高いんですよね。かなり緊張します。

少しでもましな発音で録音するために、事前に何度か音読します。間違った発音を覚えたくないので、できるだけ正確に発音しようと努力します(ここポイント)。

録音する内容

自分の苦手部分にダイレクトに届くスペシャルな教材をつくるつもりで録音します。
例えば、なんとなく言えるけど毎回スペルを間違える英単語なら、日本語→英単語のあとにスペルを言う、とか。

今回私は「成語の意味(日本語)→例文」の順で録音しました。

300の成語のうち、なかなか覚えられないのは70個くらい。それを録音した自作教材は10分×2つ。準備をしても、録音作業は1時間もあれば終わります。
復習するのも毎回20分。早回しで聞いたらもっと早くすみます。

録音を聞く

経験がある方はお分かりでしょうが、録音した自分の声を聞くのってかなり恥ずかしいものです。
おまけに外国語です。
上手に発音したつもりなのに全然できてない!なんじゃこりゃ!と、今すぐに消去してしまいたくなります。

そこをぐっとこらえ、聞きます。書き取ったりリピーティングしたりポーズの間に日本語訳を言ったりして、覚えているか確かめます。

するとあら不思議。覚えにくい嫌な奴ばかり集めたはずなのに、意外に覚えています。

意識して上手に録音しようとするだけで、結構記憶に残るものです。
そして恥ずかしくて聞き流せない自分自身の声を繰り返し聞くことで、さらに覚えるためのとっかかりができていきます。
うまく発音できていない単語は、覚える作業とは別に改めて発音練習もしたくなります。効果倍増です。

そうこうしているうちに、他のニュース記事や本を読んでいるときにその語句と再会したりして、記憶がより強固になっていきます。

この「音声版単語帳」づくりも、作って溜めるのが目的になってしまわないように気をつけないといけません。
再生時間が長すぎると、復習が面倒になるので、短めに録音するのもポイントです。

まあ実際のところ、この方法で覚えたって忘れるものはバンバン忘れていくけど、それはそれ。また再会したときに覚えなおせばよいのです。

自分の声で吹き込んで覚えるという話をすると、「変な発音のままで覚えたら嫌だからやらない」という人が時々います。
実際に外国語で話をするときは相手がいるわけで、相手に「変な発音」を聞かせたくないですよね?
そのためには、恥ずかしいのをこらえて自分の声を聞き、改善するのがいちばんです。

…そんなわけで、自分の発音の悪さに鳥肌を立てつつ、口を動かす練習を長いことサボってきた自分を責めながら、日々悶えがんばっております…

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