ゴールデンウィークは上海経由でブダペスト・プラハ・ウィーンを周遊してきました。
出発後に日本のニュースをチラ見すると、円安の話題でもちきりでしたので、旅行中は円換算せずにお買い物することを決めました(あとでレシートを見て青くなるのも旅の楽しみの内ということに)。
さて、今回の旅のメインは、中欧を自力手配で陸路で回ることでしたので、準備に頭と時間を使いました。
なかでも、つい最近、海外ユーザーからも使いやすくなったらしいハンガリーの切符予約方法・電車やバスの乗り方についてレポートします。
ハンガリー国鉄は現地切符発券不要になってる
まずは最優先の、ブダペストからプラハへの夜行列車・ユーロナイトの手配です。
ネット情報で、ハンガリー国鉄で直接買えるということで、準備スタートです。
わかりやすかったのは経路も似ているこちらの記事。
足まめ母娘の初めて中欧2人旅 ブダペストからプラハ④「ハンガリー国鉄で予約からユーロナイト乗車」
こうした体験記のおかげで旅の準備ができます。ありがたい限りです。
2017年の記事なので、アップデートがあります。
2024年3月購入時点で、現地切符販売機での発券が不要になっています。
メールおよび公式アプリ内に表示されるQRコードが発券されるので、それで乗車ができるという仕組みに変わっています。めちゃくちゃ便利でした。
ネット予約
ハンガリー国鉄MÁV公式サイトから列車を調べます。
ヨーロッパのサイトはおしなべてCookieに同意するかを聞いてくるので、最初に出てくるポップアップはだいたい強調表示されている方を選んでクリックすると同意ボタンを押したことになります。
行先と到着地を指定。
とにかく駅の名前がややこしいので気をつけてください。
駅名じゃなくていったん地名で検索するのがよいです。
駅の場所とホテルへの経路をチェック。できるだけシンプルなルートでたどりつけるように。
アプリの場合はこんな感じ。
6月でみると全然夜行列車出てこない!満席?
コンパートメントのシートではなくsleeping carを選びます。
1部屋3人だけど、2人で占有指定すれば2人で使えます。
クレジットカードで決済完了したら、メールにQRコードが載ったe-ticket PDFが届きます。
車両番号と座席番号が書かれてて、A4用紙の下半分に大きなQRコード。
アプリのMy Ticket欄にもQRコードが表示されました。
使用済みチケットとして今でも見れますが、スクショはできません。
これで手配完了です!
市内交通のフリーパスはブダペストGo
市内交通は、フリーパスが便利です。
こちらはBudapest Goというアプリ内から簡単に購入できます。
アカウント作成とクレカ登録は日本でやっていきました。
24/48/72時間フリーパスのほか、同じ旅程であれば5人までグループで使える24時間フリーパスもあります。
ひとりぶんの24時間フリーパスが2500なので、人数が増えればかなりお得。
バス停や地下鉄入口にあるQRコードを読み取って購入したチケットを有効にします。
かわいい絵柄のついた画面が一定期間表示されるので、チェックするスタッフにそれを見せればOK。
ブダペストは改札を出るときのチェックがまあまあ厳しく、このアプリの画面を見せる機会が多かったです。
フリーパスなしで1回だけ乗る時は、アプリからシングルチケットを買うよりも、タッチ決済のできるクレジットカードでピッとやるのがラクでした。
国際夜行列車に乗ってみた
夜行列車に話を戻します。
私たちが乗る列車は、ブダペスト西駅発。
駅が好きです。めっちゃ好き。ヨーロッパの開放式のプラットホーム大好き。
なんだっけ、世界で一番うつくしいマクドナルド?が近くにあるんですが、工事中で入れなかった(気がする)。
駅にはコインロッカーがあったので、朝リスト・フェレンツ空港に到着後まっすぐ駅に来て、荷物をロッカーに預けました。朝だから空きがあったけど、お昼時だと空きがなくて苦労するかもしれません。ロッカーの利用料は、近くにスタンバってるスタッフが手持ちの機械でカード決済してくれました。お金を払ったら、番号のついた鍵を渡されます。
出発の40分前くらいに駅に戻ってホームの案内を見ますが、まあまあぎりぎりにプラットホームの案内が出ました。
これに乗ります。
車内
列車のコンパートメントはこんな感じ。
2人分のベッドがセット済です。3人分だとここに三段ベッドがセットされるので、ちょっと高さ的にきついかも。
ベッドそれぞれにコンセント(EUタイプのプラグ挿せるのとUSB-Aと二種)があります。
スリッパと石鹸が一人に1セットついてきてて、親切。
朝食メニューも。
この紙袋はたぶん、朝食ボックスを入れて下車できるためっていうのもあるんですよね。親切。
乗車券チェックはアプリのQRコードでOKのようですが、結論からいうとPDFをプリントアウトして持っていくのがおすすめです!
というのも、車掌さんが回ってきてこの用紙を回収し、そこに朝食メニューをメモしていたんですね。
にこやかに朝ごはんの注文を取ってくださった車掌さんが、ふたたび翌朝あたたかいコーヒーと朝食セットを運んでくださり、このプリントを返してくれます。
扉の中にコンパクトな洗面所がついていて、お水のペットボトルも備わっていました。なんて親切な。
(下の写真の窓横の扉を開けると洗面所が出てきます)
ベッドと反対側の壁には、テーブルとはしごが張り付いています。
テーブルは力ずくで外して、窓際のパイプにはめ込む。
私こんな事どこで習ったんだっけ?
トイレとシャワーブース
車両の両端にトイレがあります。
なぜか私たちの車両はチャイニーズ貸し切りでずっと隣室と廊下でとびかう中国語にひたっていましたが、トイレはまあまあきれいなままだったのでよかった。
片側のトイレ内にはシャワーブースがついていて、出発直後は使えないようになっていましたが、夜になると開放され、だれかシャワーを浴びた形跡もありました。
世界の車窓から
19時半出発ですが、外はまだまだ明るいです。
世界の車窓からごっこを楽しみました。
ハンガリーからスロバキアのブラチスラバ、そしてチェコ国内へと、国境をガタゴト超えていきます。
ブダペスト西駅横のモール内フードコートで買ったチキンのケサディーヤとハムのパニーニを晩ごはんにしました。
プラハ駅につくのは朝の8時13分ですが、昼間のこの路線はもっと短い所要時間、7時間くらいで到着します。
夜行列車はスロバキアとチェコの国境付近で夜中長く停まっており、早朝に再び動き出しました。通勤列車を兼ねてるんだと思います。5時台、プラットホームで出勤ぽい人たちが列車を待つのを見て、おつかれさまです!と心であいさつしました。
朝ごはん
7時前に車掌さんが朝ご飯を持ってきてくれました。
あたたかいラテ、パンとリンゴジュースとお菓子のセット。パンセットは甘いのともうひとつ選べて、私が選んだのは甘いセット。はちみつといちごジャムとバターが入ってました。パンめっちゃおいしい。
こののちウィーンで死ぬほど見たウエハースも一緒に入ってました。ヘーゼルナッツ大好き。
そんなこんなで、ブダペストからプラハまで、夜行列車ユーロナイトの旅でした。最高でした。