モーリシャス・ポートルイスの旅

3か月のクルーズ旅、モーリシャス・ポートルイス寄港編です。

どこにある島なのか…マップをズームアウトしてみてくださいな。

香港→シンガポール、ときて、初のアフリカ圏なので、ツアーに参加せず自力で行動予定のひとたちはやや緊張気味です。

台湾チームに混ざる

私が参加したクルーズは、チャイニーズの割合がけっこう多かったです。
全部で150人くらいだったかな?大陸、香港、台湾、シンガポールにマレーシア。
大陸と台湾はそれぞれ現地の旅行社経由の参加なので、IDカードホルダーの旅行社ストラップを見れば、どこの国のひとかだいたいわかります。

朝昼晩のレストランでの食事は基本的に相席なので、日本人の中にぽつんとチャイニーズが混じることが多く、積極的に話しかけて日本人との橋渡しをこころがけているうち、たくさん知り合いができました。

そんなこんなでモーリシャスは、仲良くなった台湾宜蘭のご夫婦と30代の青年、日本人の私の4人で行動することになりました。

オプショナルツアー情報から行先を選ぶ

宜蘭ご夫婦とクルーズ旅行社主催のオプショナルツアーパンフレットを読みつつ、どこ行こうかねーと相談します。

モーリシャス、島の大きさは東京都とほぼ同じ。
船が着くポートルイスはモーリシャス首都です。

海でシュノーケリングか、ラム酒工場見学か、自然系アクティビティか。
全員興味を持った、島南部にあるシャマレル・七色の大地に行ってみることにしました。

Chamarel 7 Coloured Earth | Mauritius Attractions - Nature & Tortoise Park
Among the best attractions in Mauritius, the 7 coloured earth provides a unique experience to both active and passive na...

火山帯の島を走る

まずは港に降り立ってすぐ、タクシードライバーをつかまえてチャーター料金を相談します。
現地通貨を持っていないので、米ドルでの交渉です。

歓迎の踊り。きれい。

交渉成立して、車に乗り込み、目的地に向かいます。
ドライバーはプラディーブさん。あんまり英語ができないので、いろんな質問をできないのがちょっと残念でした。

標高はそんなに高くないけど、ギザギザと形が特徴的な山々を車窓に見ながら。
Pieter BothとLe Pouce。たぶん。

モーリシャスは900万年前の火山活動が生み出した島なので、この山々もその名残。

街のカラフルな色合いも楽しみつつ。

シャマレルの滝

ポートルイスから1時間半くらい走り、シャマレルの滝に到着。

溶岩層を流れ落ちる滝を遠くから眺めます。

シャマレル・七色の大地

350万年~700万年前の溶岩が作った七色の大地です。

鉄とアルミニウムの酸化作用でできた、カラフルな波模様の地形が広がります。

なんでこんなふうに異なる色になったのかは、溶けた火山岩が異なる温度で冷却されたからだと言われているけれど、完全には解明されていないようです。

色土を混ぜてシャカシャカ振っても、また色ごとのスペクトラムに分かれるんだそう。雨が降っても色が混ざらないんですって。

ゾウガメがいた。

アイスおいしい。

どこでもそうなんだけど、宣材写真が派手すぎて実際に行ったら拍子抜けしちゃう的なところはありますよね。

ル・モーン山

世界遺産のル・モーン山を望む展望台へ。

フランスやイギリスの植民地であったモーリシャスには、アフリカやマダガスカルから多くの奴隷が連れてこられました。サトウキビ農園などで労働をしいられ、苛酷さに耐えかねて逃げた奴隷たちはこの山の洞窟などに身を潜めて暮らしていたといいます。

奴隷制が廃止され、警官隊がル・モーンに赴き、もう自由の身になったのだと呼びかけましたが、その言葉を疑った奴隷たちは、断崖から飛び降りて亡くなったと伝承されています。

自由を求めた奴隷たちの戦いのシンボルとして世界遺産に登録。

フリック・アン・フラック・ビーチ

きれい。めちゃくちゃきれい。

「日本のあのビーチの方がぜんぜんきれい」ってわざわざ言わないように気をつけようって今回の旅で思いました。

セントラルマーケット

マーケット楽しい!
ふだんは自ら迷子になりに行くのですが、今日はおりこうにみんなと一緒に歩きました。

これはなんだ。

食べたい。でも現地通貨持ってない。

いたるところに顔見知りの船の人たちがいて、不思議な感じでした。

フードコートでごはん

すてきなレストランで席を確保したものの、客が多すぎて料理がいつ出てくるかわからないとのことで、フードコートに場所を移して地元のビールと、ビリヤニでランチ。

かんぱーい!

モールで買い物

近くの大きなショッピングモールでお買い物タイムです。

私は衣類が足りていないので、すてきなテロテロパンツと、クイックシルバーのドードー鳥Tシャツ。

同行のサーファー青年のマネをしてみんなお揃いで買いました。

感想

①モーリシャス。
どんな治安かもわからず、翌週以降のアフリカ大陸情報を調べることに一生懸命で、情報収集も手薄になっていましたが、首都のポートルイスは予想以上に都会的でした。視界に入ってくる山の稜線がゴッツゴツで、見るたびに火山の島にいることを実感しました。

②仲間を募っての車チャーターについて。
アフリカ圏で不安もあるし、帰船時刻に遅れたら大変だし、みんなタクシー争奪戦するみたいだし…と思っての仲間を募ってのデイトリップでしたが、私の旅のスタイル的にはひとりで街ブラ、もしくは浜辺でぼんやり、でじゅうぶんだったかもなーと後から思いました。集団行動では行きたいところにふらーっと寄り道ができないので、フラフラ癖のあるニンゲンにはもどかしいところがあります。

異国の友人たちとの旅は楽しかったので悔いは全くないのですが!!
やさしく受け入れてくれた台湾の友に感謝です!楽しかった!

③クルーズ旅について。
香港とシンガポールは、ちょっとマイナーなところを攻めたので同じ船のひとたちとあまり会わなかったのですが、ここに来て「クルーズ客1000人がいっせいにやってきてだいたい同じ人気観光地をめざすので超ごった返す」という事実を目の当たりにしました。

今はどうだか知りませんが、昔の「修学旅行シーズンピークに京都奈良に来ちゃった!」みたいな感じ。
クルーズ船が2つも3つも重なる日は悲惨です。「なんでこんな人が多いのー?」って文句を言っても、その言葉は全部ブーメランで自分に返ってきます。

自分自身はひとり旅のつもりで来てるけど、迎える現地の人からしたら、1000人団体ツアー客のひとりでしかない。しかも時間に余裕のない、現地通貨も持っていないカモばかり。

モーリシャスは、クルーズの旅ってこんな感じなんだ、という輪郭がはじめて取れた日でもありました。

時間はたちましたがこうしてちゃんと旅行記をまとめるのはいいな。
訪れた国のことをもう一度学ぶ機会にもなるし。

さようならモーリシャス。

翌日は仏領レユニオン島です。

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