ひと旅で二度おいしい、ノートづくり



久しぶりに、長ーい旅に出てきました。
南半球を船で、ぐるりと1周。

はりきっていろいろ文具を持参はしましたが。

こまめなタイプではなく、しかもすぐに飽きちゃう人なので、旅の終わりに開いたノートは、案の定、途中から真っ白です。

旅は終わってしまったけれど、記録をまとめる作業で、楽しかった日々をあらためて味わえるのも、また良きかな、ということで、船を降りてからもせっせとノートを書き続けています。

記憶を失わないために、旅の途中にやったことは、以下の通りです。

ベースはGoogle keep

基本はデジタル。Google keepアプリにメモを残していきます。

タイトルを日付にして、時系列にただひたすら出来事や感想を並べていくだけ。

スマホはいつも携帯しているので、すきま時間にこまめにアプリを開いてメモします。

Google keepはオフライン保存ができますが、予想外の事故で記録を失うのがこわいので、こまめにバックアップを取っていました。

毎日まいにちたくさん書いてるので、たぶん、全行程では10万字以上の記録になってそうです。

「おなかいたい」しか書いていない時期もあって、我がことながらかわいそう。

スマホで撮影した写真

長旅になると、記憶があいまいになってしまうので、撮った写真が大事な手がかりとなります。

ガイドブックに必ず載っている名所の写真より、なんてことない路地の写真なんかがかえってインパクトの強い記録になったり。

通信費の節約のため、Googleフォトのバックアップはオフにして、PCとSDカードにダブルでバックアップを取っています。

スマホからのデータバックアップはタイプCのSDカードリーダーがおすすめ。新しめのiPhone、iPad、Android共通で使えます。

最近はコンパクトなスティック型SSDもあって、どちらにしようか迷いましたが、SDカードリーダーであればSDカードを取り換えることでデータ容量無制限となるのと、複数のSDカードを持っていくことでバックアップのバックアップがとれるのがいいなと思い、決めました。

ちなみに船の上では、スマホの容量ぱんぱんなまま旅立ってしまい、データを保存できるPCその他も持たず、船上Wi-Fiは高くて画像や動画のバックアップには使えなくって、困ってる人がたくさんいました。

長旅の前にはスマホの中に保存している画像や動画を整理して、空き容量を確保してから旅立ちましょう。

レシートなど紙ものの保管

カバンの中でぐちゃぐちゃになり行方不明になってしまいがちなレシートやチケット、紙もの類を大切に保管します。

いつもA5のクリアファイルやチケットホルダー、無印の硬め表紙のノートなどにはさんでます。

今回は野帳のトリップノートを常時携帯してますが、ちょっと小さい。ビール瓶のラベルをはがしたやつを折らずに大切に持って帰るにはA5サイズが最適です。今回はクリアファイルと、A5ノート使ってます。

A5ノート。ソフトカバーなのでちょっとたよりない。

このフォルダは内側にポケット複数あって便利。

レシートは大量発生してわけわからなくなるし、感熱紙は文字が消えたりもするので、その都度写真に撮っておくのもおすすめです。

おみやげもいつも撮ってる

これまでの旅でも、ホテルのベッドの上にその日購入したものを広げて撮影しておくことにしています。

おみやげはあまり買わないほうですが、今回は長い船旅なので、何をいつどこで買ったか絶対に忘れてしまう!と思い、毎回せまい船のベッドの上におみやげを並べて写真を撮っておきました。

これが大正解。

約100日の航海を終えて特大ダンボール箱の中に何もかも詰め込み発送、自宅に届いて荷ほどきする頃には、何が何やら、すべてが記憶のかなたです。

写真アプリを見れば、おみやげ画像が時系列で表示されていて、何をどこで買ったか、一目瞭然!

これは南アフリカのポートエリザベス。

おみやげというより、船の上での酒盛りのお酒とアテばかりを調達していたような。

おなかの中に入って消えてしまったものも、寄港地で買ったのになくしてしまったピアスも(上の写真の中ほどにうつってるやつ涙)、こうして写真に残しておいてよかった。

こっちはブエノスアイレスかな。左の袋に入っているのはアルゼンチンワイン。おいしかった!

ウィークリー手帳に日々のまとめ

いつもはA6サイズのハードカバーロイヒトトゥルム(ドット方眼)ですが、今回は長旅を一冊にまとめたかったので別のノートを用意しました。

好奇心で買った、中華メーカーが出しているほぼ日手帳のそっくりさん、kinbor weeks。

1日1ページとWeeksタイプと両方買いましたが、書ききれないことを恐れ、Weeksタイプを使っています。

今年は巳年、蛇柄の表紙がお気に入り。

紙はどちらもトモエリバー使用です。本家のほぼ日はWeeksはクリーム色の紙ですが、こちらは白いです。

ペンはジュースアップやシグノを使ってますが、結構裏に透けますね。

1年分のウィークリーページが終わったあとにフリーページがたくさんあるので、しっかり活用しています。

趣味は剥がしたラベルコレクション。

iNSPiC

旅をしながら記録をまとめていかないとどんどん忘れていってしまいます。写真を貼りたかったのでiNSPiCを持参しました。

旅の途中に印刷紙の追加ができないので、在庫数を確認しながら使っていました。印刷用の紙はお高めではありますが、やっぱり写真があるとノートも映えて楽しいです!

あと、印刷したシールをおともだちにプレゼントしてもとても喜ばれました!

マンスリーはごはんの記録

ウィークリー手帳のマンスリーカレンダー部分をどう使おうかなと悩み、日々のごはんの記録に使うことにしました。

一日三食、上げ膳据え膳のなかで、いちばん記憶に残ったものをチョイス。

iNSPiC8枚コラージュがマンスリーにぴったりのサイズでした。

日本に戻った時は、1月の途中までしか貼れてなかったけど、ついに!

6月になりましたが、最終日まで貼り終えました。充実感。

せっかくなので4月以降は、お弁当の記録でも貼っていこうかな。

ウィークリーは日々の記録

2024年12月の週間ページがないので、フリーページにDIY。

iNSPiCのコラージュのレイアウトを試行錯誤。

ひまだった日の欄はお絵かきで埋めます。

日がたつごとに、船の上で知り合いが増えていき、公共スペースにいると必ず誰かが声をかけてきてくれるので、書き物にはなかなか集中できませんでした。ノートはいつでも書けるけど、お友達と話す時間はいまこの瞬間だけなので、ノートはあと回し。

2月の南極遊覧のあたりから全然書けてないので、これから、梅雨のジメジメをものともせず、南極と南米の記録をつけていこうと思います。

「旅の記録をどうつけるか」というテーマで、同じようなことばっかり書いてるけど、自分としてはちょっとずつ進化してる感があるのです。

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