バンクーバー南西部の港町、スティーブストンに行ってきました。
かつて多くの日系移民が暮らした町でもあります。
日本のガイドブックではあまり大きく取り上げられない観光地ですが、のんびりとくつろげる、とってもいい雰囲気でした。
フィッシャーマンズワーフ
歴史的漁港として整備されつつ、地元の漁師さんたちから直接お魚を買えるマーケットです。

船着き場に進むと両側に漁船が泊まっていて、その船から直接お買い物できるというシステムがうまいなあって思います。

サーモン安くない?!

刺身で食べれる海老安くない?!
10分の1の量を売ってくれれば少し高くても買うのに。

Pajo’s Fish & Chips
生エビをむさぼるのをあきらめて、フィッシュアンドチップスを食べました。

食べ物を狙うカモメににらみをきかせながら、テイクアウトの紙袋に入ったフィッシュアンドチップスをしっかり抱え込みつつ、海辺のベンチでいただきました。
少し肌寒い中、あつあつをほおばれて幸せでした。
ガルフ・オブ・ジョージア缶詰工場(Gulf of Georgia Cannery)
かつての缶詰工場跡。現在は国の歴史博物館として公開されています。
缶詰製造ラインをはじめ、日系人漁師の労働史や漁業の変遷がわかる。
ほんとに鮭に育てられた町なんですねー。

おみやげも充実してた。
ブリタニア造船所(Britannia Shipyards National Historic Site)
長いボードウォークを歩いて、ブリタニア造船所へ。
このあたり一帯が歴史遺産としてとてもきれいに整備されています。

造船の歴史とそのしくみについての展示があります。

ムラカミハウス
ブリタニア造船所のまわりには、当時の人々の暮らしがわかる建物が残されています。
1900年頃にはスティーブストンの人口の3分の2が日系人だったといわれており、船大工でもあり漁師でもあった村上音吉とその妻アサヨそして10人の子供たちが暮らした家がここに復元されています。
お部屋は洋風ですが、

湯船のあるお風呂があった。

第二次世界大戦中の1942年、日系カナダ人は敵国民として扱われ、沿岸部から強制退去・収容されました。
村上家もこの家を離れ、別の地へ移送されました。戦後も土地や家を取り戻せなかった日系人が多く、村上家も例外ではありませんでした。
アサヨさんの人生が本当にすごい。

Bunkhouse(労働者の宿泊所)など、ボードウォーク沿いにいろいろな展示があり、思ったよりも見どころたっぷりでした。

夕暮れの水辺の景色もとてもきれいで、楽しいひとときでした。
Steveston Museum and Post Office
スティーブストン郵便局は、今も郵便局として機能しつつ、博物館としても運営されている歴史のある建物です。

日系移民の当時の暮らしについて、詳しい展示があります。
現地で上映されているビデオは上のサイトでも視聴できますので興味のある方はぜひどうぞ。

Village Books
スティーブストンの本屋さん、Village Books。
コーヒーにドーナツ、ジェラートまで販売されてます。
観光客はもちろん、地元の人たちにも愛されていることがうかがえる雰囲気でした。

ほかにも鉄道博物館など行きたいところがありましたが時間切れ。
スティーブストン、ほんとにのどかで散策が楽しい町でした。




