日本から韓国ソウルを経由して上海に行ってきました。
かつて2週間以内であればノービザで中国に入国できた日本人にはあまり縁のなかったものですが、中国の主要通関地では、53ヵ国の国民に対し、72/144時間トランジットビザ免除政策が実施されています。コロナ禍前から実施されている施策です。
Visa-free transit regulations for foreign travelers to China
72/144時間トランジットビザ免除政策とは
有効な旅券を所持しており、72/144時間以内に航空便の予約を確定している第三国(地域)への乗り継ぎ航空券を持っていれば、トランジットビザ不要で72/144時間の滞在が可能というものです。
ただし、中国に24時間以上滞在する日程でないと、入国自体ができないようなのでご注意ください。24時間未満だと、空港内とらわれびとになっちゃう。
文面から見ると、メイン目的地に向かう前に中国に寄るときに利用できるもののようですが、今回の私の旅程は韓国を経由しての上海入りとなり、少々不安が残ります。
ネットでは、日本→中国→第三国→日本だけでなく、日本→第三国→中国→日本でも問題なくビザなし入国できたという経験談がある一方、「日本→中国→第三国→日本」でなければならないとする記事もあります。
中国専門の旅行社スタッフに聞いてみると、「原則通り、日本→中国→第三国→日本の順でなければならない」という回答を得たこともあり、念のために観光ビザを取得したうえでビザなし入国にトライしてみることにしました。
トランジットビザ免除入国までの流れ
①WEBで事前申請
できるだけスムーズに入国したかったので、WEBで事前申請をしました。
こちらは上海エリア限定の事前申請用サイト。
https://gaj.sh.gov.cn/crj/ka144/default.jsp
事前申請=必ず入国できる、というわけではないのですが、めっちゃスムーズだったのでおすすめです。
途中の画像を省いてますが、滞在中の住所と電話番号は重要ポイントなので入力をお忘れなく。
提出完了ボタンを押すと、QRコードが発行されるので、スマホにダウンロードしておきます。
②ソウルでチェックイン
ソウルの金浦空港で上海便にチェックインする際、トランジットビザ免除で入国希望の旨を告げます。
上海から日本に帰国する便のeチケットを提示し、144 hour visa-free transit 希望であると伝えればすぐに理解してもらえます。私の場合、観光ビザもあったので不思議そうな顔をされましたが、「そっちは次回使う予定です」と言うと納得されていました。
③上海到着後の入国手続
入国後の手続きは、トランジットビザ免除専用のカウンターで行います。
通常の外国人用入国の列に並ばず、「过境」と書かれた看板を探すか、近くのスタッフを捕まえて「过境(グオジン)」と言えば伝わります。私は今回虹橋空港からの入国でしたが浦東でもほぼ同じと思われます。
スタッフが「事前申請してますか?」と聞くので、「してます」とQRコードを見せると、読み取り機まで連れて行ってくれ、記入済みの入国書類を手渡してくれました。QRコードがなければ、書類に手書きで記入が必要と思われます。めちゃくちゃラクだったので事前申請おすすめ。
その入国書類と出国するときのeチケットを持ち、过境専用カウンターに向かいます。全然人がいなくてすぐに順番が来ました。特に何も聞かれることなく、パスポートに过境ビザ免除のシールを貼られ、入国スタンプを押してもらって完了です。(ホテルの予約確認票も合わせもってたので、こちらも見せたかも。)
自国→第三国→中国→自国か、自国→中国→第三国→自国かどうか、というのは、気にされていないような様子でした。
中国入国前の出発地と、出国後に向かう国が違えば問題ないのではないかと思います。
ただ、中国ならではで、対応スタッフによって結果が変わる可能性があるので、絶対に大丈夫と言えないのがつらいところです。今回虹橋空港で対応してくださったスタッフは本当に親切でフレンドリーでした。
以上、トランジットビザ免除で上海を訪問した話でした。
今中国ビザ取得は予約だけで1か月以上待たされる状態のようなので、寄り道をするので少し旅行期間が長くなりますが、韓国経由でのビザ免除入国、おすすめです。ソウル上海便のチケットも2万円しなくてお得でした!