南アフリカ・ケープタウンの旅

ポートエリザベスに続いての寄港地は、同じく南アフリカのケープタウンです。

今回も事前にTripadvisorでプライベートツアーを予約し、メンバーを募ってグループで行動しました。
ルートはこんな感じ。

テーブルマウンテン

ツアー前の時間を利用して、着岸した船からよく見えるテーブルマウンテンに向かいます。
標高1086メートル、山頂の平らな部分の幅は約3キロ。平たい山頂、なかなか雲から出てきてくれません。

船を降りたら、Uberを呼んでテーブルマウンテンのロープウェイ乗り場までGo。Uber便利すぎ。

ポートエリザベスに比べるとケープタウンはずいぶん大きく発展した街に感じます。

すごくテキトーなところにテキトーに置かれた自動券売機でロープウェイの往復チケットを購入。

テーブルマウンテンの天候は変わりやすく、天気が悪いとロープウェイはすぐ止まるとのことで心配していましたが、本日は問題なく運行しています。

ゴンドラは大きく、20人は余裕で乗れそう。ゴンドラ自体が回転するので、どの位置に乗ってもいろんな方角の景色が見れます。

ここは世界遺産のケープ植物区保護地域群(フィンボス)に属しているので、多様な植生を楽しめます。

広いエリアで見れたのは、アタナシア・クリトミフォリア。キク科の黄色いお花があちこちに咲いています。

クラッスラ・コッキネア。

やさしいコーラルオレンジのテーブル・マウンテン・ワトソニアにもたくさん出会いました。

アカバネテリムクのつがい。頭が灰色の方がメスです。

ライオンズヘッドとマグナムとわたし。

山頂から飛び降りるムササビ人間。ひょえー。

雲海が満ちたり引いたり、数秒前まで見えていた場所が真っ白に覆われる。まるで生きもののように、たえず雲が動いていました。

名残惜しみながら、ツアーのガイドさんと合流するために港に戻ります。

Maiden’s Cove

ツアー開始。日産QASHQAIに乗り込み、まず向かうのは、テーブルマウンテンの麓にある乙女の入り江。

聖書の十二使徒にちなんで名付けられた、十二使徒山脈。
実際には12以上のピークがあるそう。

山並みとキャンプス・ベイの白い砂浜、そして大西洋を一望できます。

微妙な天気ではありますが、山もなんとかクリアに見えております。

キャンプスベイビーチ周辺はおしゃれなお店がたくさん並んでいて、しばらく滞在したい気持ちでいっぱい。

Hout Bay

Hout Bayでひと休み。
工芸品の露店がたくさん出ているのをひやかし、貫禄たっぷりのオットセイショーを見せていただき。

ここからドイカー島へのボートツアーに参加すると、野生のオットセイの群れを見れます。

チャップマンズ・ピーク・ドライブに向かいます。

Chapman’s Peak Drive(チャップマンズ・ピーク・ドライブ)

世界有数の絶景ドライブコースとして知られる海岸道路です。

南アフリカは左側通行。

展望台に立ち寄りながら。

岩壁にはときどきヒヒの仲間のバブーンの姿が見えます。

海岸道路の南端、Noordhoek Beach。
美しい白砂のロングビーチで知られています。

ガイドさんが紹介してくれたいろんな逸話のおかげで、思い出がより色濃くなりました。
Noordhoek valleyは昔海だったんだよ、とか、1900年にこの浜で座礁したカカポ号の話とか。

カカポ号の残骸、写真に小さく写っています。
ごま粒のような人間のそばに。

寒流のベンゲラ海流が流れてるから、霧が出やすい。水は年間を通して冷たく、波も荒い。

チャップマンズドライブがつくられるときのエピソード(囚人が岩を削ったとか、補修工事にすごいお金をかけてるとか)もたっぷり披露してくださって、振り返ってみるとこのガイドさん、ギャバンさんがいちばんよかった。

Boulders Beach(ボルダーズ・ビーチ)

カフェで休憩をはさんだりしつつ、絶滅危惧種のアフリカペンギンのコロニーを見られるボルダーズビーチへ。

ケープタウン原産のルリマツリ発見。

住宅地のすぐそばなので、そんなにたくさんのペンギンには会えないかもなと期待度低く行きましたが。

めっちゃいっぱいいました。かわいかった。

砂地の巣穴。グレーの羽毛のひなもたくさんいます。

Cape of Good Hope(喜望峰)

とちゅう、ダチョウ農場に連れていかれて軽くランチをとったりしつつ。

いよいよ喜望峰に向かいますよ。

国立公園の入場ゲートにて、入場料を払います。ドライブスルー方式だったので、クレジットカードで全員の分を払いました。

硬く粒の粗い石英砂岩で構成される白いペニンシュラ層との境目がはっきり見える。すごい。

Bartolomeu Dias Cross。
1488年にヨーロッパ人として初めてアフリカ大陸南端に到達し、のちに「喜望峰」と名付けられる岬を発見した、ポルトガルのバルトロメウ・ディアスを記念する塔です。

ディアスが上陸したのはポートエリザベスとケープタウンの間くらいにあるモッセル湾だと言われてますね。その後、帰り道に喜望峰を発見して、「嵐の岬」と名付けたのに、彼をこの航海に派遣したジョアン2世が「喜望峰」という名前に変えちゃった。気の毒なバルトロメウ。

そしてこれがその喜望峰(ひとびとは消しゴムマジック処理済)。

アフリカ大陸の最南西端に位置する岬の突端。
(ちなみにアフリカ大陸の最南端に位置する岬は、アガラス岬。
喜望峰の南東約150キロメートル、インド洋と大西洋とがまじわるところです。)

高いところは嫌いなくせに、ヒイヒイ言いながらえっちらおっちら登ります。
安全のための柵やロープは皆無で、本気でこわかった。
すごい展望でした。

おみやげ屋さんがあるわけでもなく、どどーんと岩山があり、その手前にいくつかこういった看板が設置されてます。
観光客が行列作っちゃう。ここだけ。せっかくなので私も1枚。

Cape point(ケープポイント)

続いてはケープポイントへ。

喜望峰は海岸沿いの低い場所にありますが、ケープポイントは、喜望峰から車で5分くらい走った半島南端東側にある岬で、こっちはだいぶ高いところにあります。灯台が見どころのひとつになっている。

高台にあるので、ケーブルカーも通っていますが、もちろん私はえっちらおっちら歩いて登ります。

風が強い。海が青い。すばらしい景色。

この地図の右下の灯台に私はいて、ターコイズブルーのDias Beachの向こうに喜望峰が見えてます。

遠くまで来ました。地の果てだ。

野生動物にエンカウント

道すがら撮れた野生のダチョウ。

へなちょこカメラマンでもすごい写真が撮れるのがアフリカのすごさ。

「バブーンに注意!」の標識があちこちにある理由がよくわかりました。あちこちに出没し、車の往来をストップさせていた。

無事に帰船し、テーブルマウンテンに別れの挨拶をします。
朝撮ったのとほぼ同じ方角。姿は見えないけれど、ライトアップと雲の傘で、そこに山があるのがわかる。

単純なんですけど、教科書や小説の中でしか見たことのなかった場所を実際に歩くことで、そこにまつわる歴史や地理にぐっと興味が湧き、その地に暮らす人々の会話や表情をじかに見聞きすることで、訪れた観光地の記憶も温度のあるぶあついものになったなと感じます。

通り過ぎた海軍の街、海岸でキャンプをするひとたちの楽しそうな様子、リゾート地のはざまに埋もれるように存在している小さな町の簡素な家々。ここには書ききれないたくさんのシーンがカメラロールと手書きのノートのなかに詰まっています。

ケープタウンは、もし機会があればまた訪れてみたい街のリストに入れました。

朝、入港するときに見た、海に映る太陽の光の道。

冒頭、ちょっとテーブルマウンテンが出てくる映画。
ヴィオラ・デイヴィスが大統領なの。

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