先日Kindle版がセールになった際に買っておいた、City of Girls by Elizabeth Gilbert を読み終えました。
このところ200~300ページくらいの作品に読みなれていたのですが、こちらは500ページ強。長かったです。
もう少しコンパクトにまとめられるのではと思ってしまう感もあり、前半は中だるみして時間がかかりましたが、後半、ひとつの再会があってからは一気に読み終えました。
エリザベス・ギルバート
2010年に渡辺由佳里さんが主催された「秋の洋書多読チャレンジ」をきっかけに、本格的に洋書を読むようになりました。
当時は1冊読み切ることも難しく、日本語版と並行読みするなど、苦心しながらなんとか「読了」の既成事実を作っていきました。質の問題はともかく、とにかく「読み終えた!」という事実が自信になり、それ以降もKindleの辞書引き機能を最大限に活用しつつ、読みたい本を読むうちに、少しずつ読む力がついてきたなと感じています。
その「秋の洋書多読チャレンジ」で選んだのが、エリザベス・ギルバートのエッセイ、Eat Pray Loveでした。
著者自身のイタリア・インド・インドネシアでの体験が綴られた、ジュリア・ロバーツ主演で映画化もされたベストセラーです。
スピリチュアルな描写にちょっとついていけないところもあったのですが、彼女の生き方考え方はとても興味深く、好きな作家のひとりになりました。
TEDでも講演しています。
このTED講演の内容ともリンクしているBIG MAGICも読みました。
女たちのニューヨーク
さて、そして最新作のCity of Girls。
恵まれた環境に生まれ育ったものの、お行儀のよいお嬢様の枠からは外れてしまい生きにくさを感じている女の子が、ニューヨークに出ていき、自分の居場所を見つけていくお話です。
1940年にはじめてニューヨークに出てきて、今は95歳になったVivianのひとり語り。
『女たちのニューヨーク』というタイトルで、日本語版も早川書房から間もなく発売されます。
『食べて、祈って、恋をして』とおなじく、相容れないなあと思うところと、著者の世界の切り取り方に感動するところと、章や場面によって感じ方が異なる作品でした。主人公VivianからAngelaに語られる1人称のストーリーということもあり、CeliaやEdnaなど、気になる脇役の描かれ方が物足りないなというところもあります。
誰しも、自分の人生に意味、そして他人からの高評価を見出したいものでしょうが、そう思えば思うほど気持ちと行動は空回りしてしまう。ほんとうの「意味」はその外側に生まれるのかな、と感じました。
感想を書こうと思ったのですが、うまくまとまらないので、ひとまずはここまで。
少しずつ追記していこうと思います。
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