〈フェミナ賞受賞〉パリ帰りの(自称)中国人初の精神分析医モーは、政治犯の愛する女性を釈放するため、自転車で夢分析の旅に出る。『バルザックと小さな中国のお針子』の著者が贈る長篇第二作 (ハヤカワオンラインより)
表紙の絵を見て、あらすじを読んでいるだけで、「くそまじめのおかしみ」みたいなものがじわじわやってきます。
まだ冒頭部分の、主人公が汽車に乗っている場面までしか読んでいませんが、まるで自分もその場にいて、乗客たちの間でもみくちゃになっているような気分になってきます(いい意味で)。
「バルザックと…」は映画も小説もまだ見ていません。ハヤカワepiの新刊ということでとびついてしまいました。飽きたら放り出して、また思い出したときに手に取る、という「のんびり」型の本になりそうです。そんなぐうたら読者も許してくれそうなゆるい空気がこの本にはあります。