中国語翻訳勉強会・第2回



第2回の課題です。

私も許される状況であれば、職場ではこっそり靴を脱いでいる人なので、このエッセイにはとても共感しました。

第2回課題

訳1
2. 秘めやかな自由

ハイヒールを履くのは、世界で最もつらいことの一つだと思うけれど、職場に身を置いていると、時として靴すら自分でえらぶこともままならない。
そこで、オフィス内で、私はこっそりヒールを脱ぎ捨てて、足の指をスリッパのなかで、のびのびと呼吸させてやることになる。
この感じが絶妙で、表向きはすまし顔で腰かけていて、その裏で、私には私の愉しみがあるのだ。

訳2
水面下の自由

ハイヒールを履くのって、私が思うにこの世で一番苦痛なことのひとつに入ってるよねー。
でも時には、とくに働いている身としては、着ていく服も自分の好きなように選べないこともあるよね。
だからオフィスではね、私、こっそりとハイヒールを足先でピッて投げ出しているのよ。そしたら、私のかわいそうな足先もスリッパの中でのびのびと呼吸できるしね。こういう感覚ってすごくたまらない。
見た目にはちゃんとお行儀よく座っているのに、水面下では自分の自由を満喫しているんだから。

訳3
2.ひそやかな自由
ハイヒールを履くことは、私にとって世界でいちばんつらいことだ。
とはいえお勤め仕事をしていると、服装ですら自分の意のままにならないこともある。そんなときは、オフィスでこっそり窮屈な靴を脱いでサンダルに履き替え、足の指に思う存分自由を満喫させてやる。これがなんともいい気分。見た目はすまして座っているけれど、デスクの下ではのびのびと、私らしさを忘れない。
訳4
2.人知れぬ自由

ハイヒールを履くことは世界で最も苦痛なことの一つだと私は思っている。だが時として、職場に閉じ込められていると、身なりすら自分では思うままには選ばせてもらえない。そこで私は、事務所では、ハイヒールをこっそり蹴り落として、足の指をサンダルの中で自由気ままに呼吸させている。こういう感覚は素晴らしい。表向きはかしこまって端座しているが、陰ではひそかに私なりの楽しみがあるのである。

訳5
2.見えないところの自由
ハイヒールを履くのは世界中で最も苦痛なことの一つだが、ある職場に入ったときは、何も自分で選んだ物を履けなかった。なので、オフィスで、こっそりハイヒールを脱ぎ捨て、足をスリッパの中で自由に呼吸させた。この感覚は面白く、見えるところでは礼儀正しく背筋を伸ばしているが、見えないところでは自分の喜びを得ていた。
訳6
密かな自由
ハイヒールを履くのは最も辛いことの一つ。職場では身につける物さえも自分で自由に選べないのだ。だから、オフィスではこっそりハイヒールを脱いで、サンダルの中で足の指をのびのびとさせている。これはいい感じ。見かけはきちんとしているけれど、見えないところに私の楽しみがある。
訳7
密やかな解放感

 ハイヒールを履くことは、私にとって、この世の中で一番辛いことの一つですが、勤め人である以上、時には服装さえ自分の自由にはなりません。それで、事務所では、密かにハイヒールを脱ぎ捨て、スリッパに履き替えて、足指を解放してやります。表面上は畏まって坐っているのに、足先で自由を謳歌する、此の解放感は、私の密やかな楽しみです。

訳8
2.ひそかな自由
ハイヒールを履くことは、世界で最も苦しいことの一つだと思う。でもときに、ビジネスの現場ではそれも仕方ないこともある。そこで、オフィスの中で私はこっそりとハイヒールを脱いで、スリッパの中で足の指を思う存分のびのびさせる。この感覚が、もうらたまらない。表向きはきちんとした姿で座っているのに、私はこっそりと楽しんでいるのだから。
訳9
こっそりと自由に

ハイヒールを履くことを私は世界で最もつらいことの一つだと思っているけれど、時には、職場にに縛られて、身につけるものを自分で選ぶことさえできない。

そこで、オフィスの中では、ハイヒールをこっそり脱ぎ捨て、サンダルに履き替えて足の裏に自由に呼吸させてあげる。この感覚はとても例えようがなく素晴らしいもので、表面上はかしこまっているように見せても、こっそりと私は私の幸せを味わっているのだ。

訳10
2.隠れた自由
ハイヒールをはく事は、世の中で最も苦痛なことのひとつとわかってはいるものの、オフィスで働く身としては、はかざるを得ない時もあります。そこで、オフィスの中では、私はこっそりハイヒールを脱ぎ、靴にとじこめられたつま先が自由に息ができるようにしてあげているのです。この感覚がなかなか良くて、側から見れば襟を正してピッと座っているのですが、隠れて自由を楽しんでいる、というわけです。
訳11
心の中の自由

ハイヒールを履くのは、世界で最もつらいことの一つだと思う。だけど、ときどき職場にいるとハイヒールを履いていることさえ、自分の一存では決められない気がする時がある。そしてオフィスでわたしはこっそりと、ハイヒールを脱ぎすて、自分の足にスリッパの中で自由に息をさせるのだ。この気持ちはとてもすばらしくて、見たところきちんと座っていながら、心の中では自分の楽しみを持つのだ。

訳12
2.ひそかな自由
ハイヒールを履くのは世の中で最もつらいことの1つだと思う。だが、雇われの身では服装すら自分で決められないときもある。そこでオフィスでは、こそっとハイヒールを脱ぎ、サンダルの中で足の指を解放する。こうした感覚は格別で、見た目はきちんとしつつ、人知れず自分の楽しみを手にしているのだ。
訳13
2. 秘かな自由

ハイヒールを履くというのは、世界で一番しんどいことの一つだと思う。ただ、職場などでは身だしなみをうるさく言われる場合もある。そういう時、私はデスクワークの傍らこっそりとハイヒールを脱ぎ、サンダルにつま先を通して思う存分呼吸させてやっている。胸から上はお行儀よくすまし顔を決めこみつつ、デスクの下ではちゃっかりと自分なりの心地よさを楽しむ。なんと素敵な充足感だろう。

訳14
舞台裏の自由

ハイヒールを履くことは、世の中で一番の苦痛だと思っている。でも、ビジネスの場に身を置いていると、服を自由に選べないこともある。だから私は、事務所ではこっそりハイヒールを脱ぎ捨てる。スリッパの中で、足にのびのびと息をさせる。背筋を伸ばして座っていても、密かに私なりの解放感を味わっている。この感覚がたまらない。

訳15
2. ひそかな自由

ハイヒールを履くのは世界で最も辛いことの一つだと思うが、職場にがんじがらめになって、履きものさえ好きに選べない時がある。そこでオフィスではこっそりハイヒールを脱ぎ捨て、スリッパの中で足の指を解放し、自由に呼吸させる。この感じがすごく良い。うわべではしゃんとしているけれど、こういった自分だけの楽しみがあるのだ。

訳16
密かな自由

ハイヒールを履くことは世界で最も辛いことの一つだ。でも時には、例えば職場にいる時、何を着るのかでさえ、自分で選択できないことがある。そこで、私はオフィスではこっそりとハイヒールを脱ぎ捨てて、足の指をスリッパの中で自由に呼吸させている。この時の感覚は素晴らしく、表面上は襟を正して座っているが、密かに快適さを味わっている。

訳17
見えない自由

ハイヒールを履くのはこの世で特に辛いことの一つだと思ってます。だけど、勤務中だと身に付けるものも選べないときはあるもので。だから私は職場にいるとき、こっそりハイヒールを蹴り飛ばして、スリッパの中で足を好きなように呼吸させてます。とってもいい気分で、表面上は真面目に座っているように見せて、私は誰にも見えないところで楽しんでいます。

メモ

「暗地里」「呼吸」「快活」あたりが工夫のしどころですね。みなさんの訳の比較がとても参考になりました。

「拖鞋」をサンダルと訳すかスリッパと訳すかですが、「オフィスサンダル」と「オフィススリッパ」でそれぞれ検索してみると、前者の方が多いので、どちらかというとサンダルの方がしっくりくるかなーと思いましたが、いかがでしょう。いろいろ悩んでみても、案外ご本人が履いていたのはスリッパなのかもしれませんけど。

第3回課題

第3回の課題はこちらです。

翻訳勉強会で使ったエッセイの日本語訳と、このエッセイを課題とした翻訳レッスンの実況中継を本にしました。

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