中国語翻訳勉強会・第3回訳と第4回課題



第3回は、短いけれど難しかったですね。
長い文章から切り出したわけでなく、あのひとまとまりがすべてです。

文章の背景について考えた方も多いようでしたが、Michelleさんはいったいどんな思いがあってあの文章を書かれたのでしょうか。想像がふくらみます。

第4回の課題はこの記事のいちばん下に掲載しています。

第3回課題

訳1
私は雲と空を礼賛しない  

イギリスのとあるお粗末な詩人が、橋を褒め称える詩を書いてから、間もなく、その橋が崩壊してしまったと聞いた。このエピソードを聞いてから、毎日頭の上にある雲を見上げても、褒める言葉は口をついて出てこなくなった。私は口にした一言でそれが崩れ落ちてくるのではないかととても怖くなり、それ以降私には頭を上げて見上げる理由はなくなってしまった。

訳2
3. 言葉にできない空と雲の美しさ

かつてイギリスの下手くそな詩人が橋をたたえて詩を書いたら、まもなくして橋が崩れてしまったらしい。それを聞いてから、毎日ちぎれ雲を見上げても、その美しさを言葉にしようとは思わない。口に出した途端に空が崩れ落ちてしまったら大変だ。そんなことになったら空を見上げる理由がなくなってしまう。

訳3
私は雲と大空を讃えない

イギリスのある足の悪い詩人が、橋を讃える詩を書いたところ、しばらくして、その橋が崩れたらしい。この話を聞いてから、毎日頭上の雲を見ても、口に出して賛美する勇気はなくなってしまった。私は本当に一つの口で雲を崩れ降らせ、二度と大空を望むことができる理由がなくなってしまうことを恐れているのだ。

訳4
3.私は雲と空を褒めない

あるイギリスのつまらない詩人が橋を讃えた歌を書いたら、ほどなくその橋が落ちてしまったのだとか。その話を聞いてからは、毎日頭上の雲を見てはいても、すてきだと言えなくなってしまった。口を開いたら落ちてくるんじゃないかと心配で。もう空を見上げる理由がなくなっちゃったな。

訳5
3.空の美しさを讃えない理由

イギリスの三文詩人が、ある橋について詩を書いたところ、ほどなくその橋は崩れ落ちてしまったという。
その話を聞いてから、毎日空の雲を見上げるたびに、その美しさを讃える言葉を飲み込んでいる。もしも私の一言のせいで、美しい空と雲が消えてしまったりしたら。この先、天を見上げる理由がなくなってしまう。

訳6
私は雲と空を謳わない
イギリスに才能のない詩人がいたそうだ。彼が橋を讃える詩を詠むと間もなくその橋は崩れ落ちた。この話を聞いて、私は毎日見上げる雲を讃える気になれなくなった。私の一言で雲が落ちてくるのが怖かったのだ。それから私は二度と空を仰ぎ見る理由がなくなった。
訳7
3.雲や空をほめたりしない
イギリスの最低な詩人が橋を讃える詩を書いたところ、ほどなくその橋が壊れたという。この話を聞いて、毎日雲を見上げてもキレイだとか言えなくなった。その一言で雲が落ちて来るとしたら、なんと恐ろしいことだろう。それが後に私が二度と空を見上げようとしない理由だ。
訳8
もう空も雲も讃えない

あるときイギリスで、下手くそな詩人が一つの橋を讃える詩を書いたら、少ししてその橋が落ちてしまったそうです。この話を聞いてから、毎日頭上の雲を目にしても私はそれを誉めないようになりました。私が何か言ったら落ちてくるんじゃないかと怖くて仕方がなくて、それから私は空を見る理由をなくしています。

訳9
昔、イギリスにある売れない詩人がいた。彼がとある橋を褒め讃える詩を書いたところ、しばらくしてその橋は落下してしまったーー。
この話を聞いて以来、私も毎日見ていた頭上のちぎれ雲を、「わあ綺麗!」などと決して口にしないことにした。
あの詩人のようにしがない私の一言で、空の雲が次々落下して来るなんて、どんなに恐ろしいことか……。そう考えて以来、空を見上げることもしなくなってしまった。
訳10
私、ぜったい雲と空を称賛したりしないわ

イギリスのある下手な詩人が、橋を称賛する詩歌を書いたらしいの。そしたら程なくして、その橋が崩れちゃったのよ。
この話を聞いた後ね、毎日のように頭の上の方を流れている雲を観察してるのよ。ぜったいに称賛することなんてできないわ。一度言ってしまったら、崩れてくるんじゃないかって気が気じゃないわ。
それからというもの、空を見上げることができないでいるわけよ。

訳11
雲と空を賛美できない

イギリスのとある三流詩人が、橋を讃える歌を作ったところ、程なくしてその橋は壊れ落ちてしまった、という。
この話を聞いてから、私は頭上の雲を見たって賛美を口になんてしなくなった。
だって、口にしたことで崩れ落ちてきたとしたら、なんと恐ろしいことか。
これを理由に、それから私は空を見上げることがなくなりました。

訳12
3.白い雲、青い空を私が謳わないわけ

あるイギリスの足の不自由な詩人が橋について詩を書いたところ、ほどなくしてその橋が壊れてしまったという。この昔話を聞いて、毎日頭の上のちぎれ雲を見ても、あえて賞賛の言葉を口にすることはしないようにしている。私が口に出したものが壊れるのが怖いので、それ以来頭をあげるほどの理由がなくなったのだ。

訳13
私は白い雲と大空を讃えない

聞くところによると、あるイギリスの下手くそな詩人が橋を讃える詩を書いたという。
ところが、その後すぐにその橋は崩れてしまった。
この話を聞いた後は、毎日頭上の雲を見ながらも、その美しさを讃えることができなかった。
私の一言でそれらを崩れ落としてしまうかもと、とても心配だったのだ。
ところが、その後すぐに頭を上げて空を眺める理由がなくなってしまった。

訳14
3 私は雲や空を称えない
イギリスのある下手くそな詩人が橋を褒め称える詩を書いたら、ほどなくその橋が落ちたという。この話を聞いてから、私は毎日見ている頭の上の雲を口に出して褒め称えることができなくなった。口を開くと雲が崩れ落ちてくるとはなんと恐ろしいことか。以降、私にはもう顔をあげて空を眺めても許される理由がなくなってしまった。
訳15
3.雲と空を讃えない私
英国の三文詩人が橋を讃える詩を書いたところ、まもなくその橋が崩れ落ちてしまった・・この話を聞いてからというもの、毎日見ている頭上の雲のことをほめる勇気がありません。口が災いの元になることをひどく恐れた私には、それからはもう空を見上げていい理由がなくなってしまったのです。

メモ

今回は抽象的なこともあり、難しかったですね。特に最後の1文の解釈が大きく割れました。
ポイントは「害怕」がどこまでかかるのか、「便」の解釈あたりでしょうか。

もうひとつ、私が翻訳するときに気を付けていることなのですが、中国語学習教材によく出てくる語彙は、なじみすぎているせいで、教科書的な日本語訳に即変換してしまいがちです。

今回の課題に出てくるものだと、「不敢=~する勇気がない」も、私の要注意ワードのひとつです。
越来越=ますます~になる」もそうですね。
吟味すればもうちょっとこなれた日本語になるのに、反射的に辞書の語義をあてはめて終わってしまうのです。

第4回課題

締め切りはちょっと長めで1月3日(水)とします!

文章も長いですが、それほど複雑ではなく、意味もとりやすいので、はじめてのかたも年末年始にぜひ挑戦してみてください!

関連記事

シェアする

フォローする

スポンサーリンク