人生海海 麦家 読了



久しぶりに麦家の作品を読みました。

《解密》、《暗算》、《风声》、《风语》から読んでいないなあと思っていたら、《人生海海》はかなり久々の新作長編とのこと。
すごく楽しみに読み始め、2週間ほどで読了。

とてもおもしろかったです。
どんどんページをめくってしまう中毒性があります。
麦家らしい、どんでん返しもたくさんありました。

ただ、今回はちょっと、謎を引っ張りすぎて、空回りをしてしまった感があります。
いちばんの大きな謎は最後に明かされるのですが、正直、(え、そんなことで…)と肩すかし。

ストーリーの中心となる「上校」の人となりも、その他中心人物たちのそれも、最後までぼやけていました。
でもこれは私の読み方のせいかもしれない。あるいはもしかすると作者の意図かもしれません。

話が日中戦争から始まり、文革を経るので、しんどい描写が多いです。
麦家の作品はスパイ・戦争ものにカテゴライズされるので、楽しい話ではないのですが、なぜか惹かれてしまいます。

期待しすぎてハードルを上げてしまったせいもありますが、正直なところ、星を付けるとすると、レビューサイトについている数よりは少ないかなという感じです。

ストーリー全体を牽引する役目の「謎」については置いておいて、上校の人生、林阿姨の人生、そしてずっと黒子であった語り手自身の人生、語り手と父親の関係、父親の胸のうち、小瞎子の語る「真相」…などなど、読み終えても余韻の深い作品でした。

気になる作品をいちばん手軽に試し読みできるのは、微信读书です。わりとひんぱんに読み放題カード「无限卡」を配ってくれるし、読んだ分だけポイントがたまっていくので、課金をしたことがないのに、なぜかたくさん書架に本が積まれています。
合成音声ですが、かなり自然に読み上げもしてくれます。

単語帳にたくさん成語がたまったので、復習しなくては。

遅ればせながら微信读书を使ってみました。 Kindle Paperwhiteで一元化したくて、他の電子書籍アプリは多看くらいしか日常的...

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