キャンディはほんとにいい街でした。
よくばらずに、なんにもすることないなあという心持ちをかみしめながら散策したのがよかった。
さて、今日はローカルバスに乗り、キャンディからセイロン紅茶の一大産地、ヌワラエリヤに向かいます。
ローカルバス3時間半の旅
2晩過ごした居心地のいいラドホテルをチェックアウトします。
キーを返しつつ、バスでヌワラエリヤに行くことを話したら、フロントのお姉さんが「今バスターミナルが改装中でヌワラエリヤ行きバスは別の場所から出発するのよ!」と教えてくれました。
なんでも口に出してみるものです。あぶなかった。
地図アプリで該当のバスターミナルにピンを立ててもらい、トゥクトゥクにて移動。
バスと人で大混雑のターミナルに到着したのは朝8時過ぎ。
「ヌワラエリヤ~~~!!」という声を頼りにバスを見つけ、乗り込みます。
すでにほぼ満席で、娘とは離れて座ります。
(よく考えたら、ヌワラエリヤ行きはたくさん出てそうだったから、すいてるバスを探せば並びの席に座れたと思われ。旅に小さな後悔はつきもの。)
なんともいえない色に染めあがった車内。
座ったところですかさず料金徴収担当がやってきます。ひとり313ルピー。150円くらい。やす!
日本のJRで乗務員さんが持ってるみたいなハンディ発券機でチケットを発券してくれました。
見たところ現地の人ばかりで海外からの観光客らしき人はいません。海外からのツーリストはみんな紅茶列車に乗るのかもしれません。
満席になったら出発するのかと思っていたら、立ち乗り客もどんどん乗せます。
エアコンはなく、すべての窓を全開で走ります。
160円ほどの運賃で2−3時間のバス旅、外国人はたぶん私たちだけ、意外にシートはふかふかで悪くない
丘陵地帯なので外からの風は涼しい pic.twitter.com/7GUgSLY3jR
— Marie 📗 (@marie__100) May 3, 2025
頭上のスピーカーから、軽快な音楽がガンガン流れ、旅情たっぷり、テンションも上がります。乗客ぎゅう詰めでどうなることかと思いましたが、外からの風でにおいなどで困ることはなく。
ヌワラエリヤは標高1800m台の丘陵地帯にあるので、バスはどんどん高地へのぼっていきます。気がつけば一面の茶畑。
着いた https://t.co/wLxWymNKL6 pic.twitter.com/oS4x4u28mD
— Marie 📗 (@marie__100) May 3, 2025
11時すぎくらいに、ヌワラエリヤバススタンドに到着。
バスはこんな感じ。見た目も実際もやかましい。
膀胱が限界で、地元レストランのトイレを借りに走りました。最近の中国でもあんまりみない、挑戦しがいのあるトイレでした⋯。
バスターミナルからホテルまでは、車で40分くらいかかる距離です。
Uberを立ち上げ、タクシーを呼ぼうと思いましたがぜんぜんつかまらず。
Uberアプリ内でホテルまでの料金相場を確認して、声をかけてきたおじさんと価格交渉します。むだに大きいボロいバン。
交渉の末、2000ルピーでホテルまで連れて行ってくれることになりました。運転手はサマンさん。映画エターナルズのキンゴの付き人のおじさんに似てた。
アフリカや南米でさんざんもめた経験から、メモ帳に料金を書いて一緒にビデオを撮って証拠としましたが、サマンさんは値段をつりあげることもせず、親切でした。いい人だったので、翌日ホテルから鉄道駅までのお迎えもお願いしてしまった。
ホテルヘリタンスティーファクトリー
ホテルには12時過ぎに到着。
最後の4キロは舗装もあやしいくねくね道。
大型バンで来たことを多少後悔しました。かといってトゥクトゥクで来るのもこわそう。
揺れる揺れる。
サマンさん、ミラーに日本のお守りをぶら下げてて、嬉しそうに教えてくれました。
ホテルヘリタンスティーファクトリーは、ヌワラエリヤ中心地よりもさらに高い場所にあります。
首都コロンボは連日30度近い気温なのに、ここはむしろ寒い。
もとは工場だった建物をホテルにリニューアルされています。
ウェルカムドリンクはもちろん紅茶。
チェックインの準備ができる間、ホテル内を散策します。
ミニティーファクトリーの見学、フラワーガーデンなどなど。
のんびり散歩するのにぴったりです。
天気が悪くなってきたので、お外の散策はこのくらいにします。
雨季なので、午後になると雨が降りがち。
ランチの代わりにハイティーを楽しむことにしました。
ハイティー pic.twitter.com/2Z5L7t7T7M
— Marie 📗 (@marie__100) May 3, 2025
ひとり30ドル。
ミルクティーがものすごくおいしい。
スリランカのローカルスナックをほぼ制覇できた気がします。
おなかいっぱいで、夕食が入るかどうか不安になってきました。
お部屋のティーセット
ホテル内を散策。
ほんとにすてきです。
お部屋はこんな感じ。
お部屋でしっかり紅茶を楽しめます。
日が暮れると寒くなってきて、暖炉に火が入ります。
夕食
夕食もホテルのレストランでいただきます。
ヘリタンスカンダラマのビュッフェもすてきだったけれど、こちらのホテルのフルコーステーブルサーブも大変よかった。
立地的に、ホテルライフを楽しむことがメインになるので、お食事とアクティビティにものすごく力を入れていることがわかります。
レストラン責任者の女性が、テーブルをひとつひとつ回って何度も「いかがですかー?」とにこやかに尋ねてくださってました。
メインにカレーを選べたけど…朝のビュッフェで食べれるしなーって…。
ひとが食べてると気になる。
アクティビティー
エレベーター近くに、ホテルで楽しめるアクティビティ一覧が貼りだされています。
写真に撮ったつもりだったけれどみつからないので、ホテルのWEBサイトをご案内。
翌日の朝いちばんの、茶摘み体験コースを予約しました。
どしゃ降り
夕方からまたも雨が降り始め、夕食どきには稲妻も光りつつのどしゃぶりです。
翌日のお昼には山を下りて鉄道駅に向かわなければならないのに、もし土砂崩れで明日駅にたどり着けなかったらどうしようと気が気ではなくなってしまいました。
前の週にもヌワラエリヤでは大雨のための土砂崩れがあったらしく、Googleマップ上に通行止めアラートが出ているのを見たせいもあり、ざあざあ降り続ける雨の音を聞きつつ、不安なまま眠りにつきました。
さて、翌日につづきます。