Shelby Van Pelt著、Remarkably Bright Creaturesを読みました。
ほっこり系、タコと人間の異種間の友情をベースにした、喪失と再生の物語です。
Scribdでところどころ聴き読みしながらの読了。ナレーターの声が穏やかでとてもよかった。
あらすじ
閉館後の水族館の館内清掃員として働くTovaは70歳。高校生だった息子を亡くしたのち、夫にも先立たれ、つい先日には兄を亡くしたばかり。身寄りもなくなり、自分の身辺の整理を考え始めています。孤独なTovaの心の支えとなるのは、毎夜水族館の水槽から脱走して館内をうろつくミズダコのMarcellusとの不思議な交流。
一方、仕事も続かずふらふらしている若者Cameronは、ひょんなことから自分の父親捜しの旅に出ることに。
異なる境遇でそれぞれ暮らす人間とタコ、彼らの物語がどう交錯するのか、楽しみに読み進めていきました。
感想
ちょっとした謎解き要素もあり、飽きずに楽しく読みました。
知能の高いタコの挙動、伏線があれよあれよと回収されるところとかに、若干「お話がうますぎるわね…」と感じなくもなかったのですが、あまり重い気分にならずに読める内容でよかったです。
全体的にTovaとタコ、その周辺のストーリーの割合が多いので、Cameronへの理解が置いてけぼりになり、最初は少し読むのに苦労しましたが、登場人物はそんなに多くないので、どうにかついていけました。
オーディオブックでの聴き読みでは、タコのMarcellusのモノローグがお気に入りでした。