有老鼠牌铅笔吗 张之路



有老鼠牌铅笔吗 张之路
“你有老鼠牌的铅笔吗?”“对不起,我有猫牌的橡皮。”
「ネズミブランドの鉛筆はありますか」「いいえ、猫ブランドの消しゴムならありますよ」という符丁だけを頼りに、北京から青島に一人旅することになった14歳の男の子、夏刚。
夏刚のお父さんはとてもユーモアがあり、しょっちゅうユニークな思いつきを実践しては奥さんに怒られているのですが、今回の息子の一人旅も彼の発案。
(といっても、物語の中で語られるお父さんや夏刚の「幽默」は、私にはあまり笑えないのですが…)
北京から青島までの汽車の中でのエピソードと、汽車を降りて青島駅で映画撮影班に偶然拾われてからのエピソード、二つに分かれているのですが、私は断然前半の汽車の中の話が好きでした。
自分の汽車の旅と重ねてしまうんですね。特に、朝ものすごい早い時間から乗務員がやってきてシーツをはぎ取って行ってしまうところとか、懐かしくてたまりませんでした。初めて汽車に乗ったとき、切符とプラスチックのカードを「换票」するシステムがわからずに戸惑ったりしたのも主人公の男の子と同じだったんですよね…。
映画化にもなったそうで、読後感もそう悪くなく、面白く読めました。
最後の方のいろいろな種明かしというか話のおさめ方がばたばたしてるかなーとは思いましたが…
印象に残った言い回しはこちら。
这顿饭虽然菜不多,但吃得很香,幽默虽然不能当饭吃,但却可以当菜下饭。
当饭吃:~で食べていく
把~当菜下饭:~をおかずにご飯を食べる
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