余秋雨の千年一嘆―古代から現代の文明を思考する 余 秋雨
読み終わりました。
読み応えのある、すばらしい本でした。
多分スカパーの楽楽チャイナで、ときどきこのミレニアム紀行の番組(鳳凰原記録:千禧之旅)がたまに放送されているようなので、視聴できる環境にある方はぜひ。
世界史で勉強したことは、どうしてもその地域における流れにのみ集中してしまい、他の地域との関連性にまで意識が及ばず(及んだとしても丸暗記の西暦をたよりにつじつまを合わせるくらい)、興味もそこまでで袋小路に迷い込んでしまっていました。
ところが余秋雨氏に手を取られて文明の足取りを辿って行くと、目からぽろぽろ鱗が落ちるように歴史の面白さが見えてくるのです。そして、なにやらいろいろ業を背負った人間の姿も。
ただひとつ途絶えることのなかった中華文明を軸にしているからこそ語れる言葉がわんさかあり、心にしみました。
知ることはかくも刺激的なものなのだと、実感した年末年始でした。