論理的に考える力を引き出す絵本の読み方



絵本で育てる情報分析力―論理的に考える力を引き出す〈2〉
絵本で育てる情報分析力―論理的に考える力を引き出す〈2〉 三森 ゆりか
ちょっと前に読んだ「外国語を身につけるための日本語レッスン」がおもしろかったので、同じ著者の本を図書館で借りてきました。
要点としては、子供に絵本を読む際に、
1、問題提起
2、再話
3、要約
4、テクストの分析と解釈
5、テクストの批判
を盛り込んでいくことにより、子供の読書技術を高めていく。
ということですが、これ、大人自身が読書をし慣れてないと、難しそうですね…。
逆に言えば、本が大好きな大人だったら、自然に1と2くらいは子供と一緒にしていそうなので、3~5へのチャレンジが課題になりそうです。
保育園で何を読んでもらったか、それはどんな内容だったかを尋ねたり(再話)、絵本を読みながらの対話(問題提起)はわりとよくしている方だと思います。
子供たちも、活字が少なめの絵本になると妙に盛り上がるんですよね。細かい部分まで探して、いろんな発見を教えてくれたり。そんなわけで、疲れてるときに活字の少ない絵本を持ってこられると、却って1冊読む時間が長くなり、堪えてしまうのですが…
この本を読んで、私のこれまでの問題提起には「Why(なぜそう思うの?)」が少なかったな、と感じました。試してみると、確かに答えるときの子供の目は普段以上に輝いてるんですね。子供も自分の意見を話したがっているんだな、と、自分の気分が乗らないときはついつい、子供に口を挟ませずにぱっぱと終わらせてしまう自分勝手を反省しました。
この本を読んで、家にある絵本ですでに実践していたなと特に思うのはこの2冊。
ぶかぶかティッチ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
ぶかぶかティッチ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本) パット ハッチンス
巻末の推薦絵本にもたくさんあったハッチンスの絵本はうちの子たちも大好き。
「ティッチ」よりも、窓の向こうにたくさんの物語がつまっているこの「ぶかぶかティッチ」が特にお気に入りのようです。
がたごとがたごと (絵本・こどものひろば)
がたごとがたごと (絵本・こどものひろば) 内田 麟太郎,西村 繁男
ただの電車の絵本だと思って図書館で借りてきて、開けてびっくり。子供たちもすっかりはまってしまいました。どの人が何に変身したのかページの隅々まで舐めるように読み込んでいます。

シェアする

フォローする

スポンサーリンク

コメント

  1. はるさめ3428 より:

    絵本!
    そうですよね。子供って字の少ない絵本の方が熱心に読む(見る?)みたいですね。
    うちの子たちのお気に入りは「わたしのワンピース」「ピヨピヨスーパーマーケット」かな。どちらも字は少ないですね。
    「わたしの~」は定番の名作絵本ですが、「ピヨピヨ~」は私が仕事帰りに寄った本屋で発見しました。御存じですか?絵が細かくて隅々まで見入ってしまいます。とても楽しい一冊です。

  2. Marie より:

    >はるさめ3428さん
    「わたしのワンピース」は我が家でも人気です。特に私がミシンを使うときは、そばで「ミシンカタカタ~」と言ってますよ。
    「ピヨピヨスーパーマーケット」、以前ブログで紹介されてましたよね!チェックするの忘れてました。まずは図書館で探してみようかしら。