『見知らぬ女からの手紙』ツヴァイクの原作を読みました。



「一个陌生女人的来信(見知らぬ女からの手紙)」徐静蕾

原作を読みました。近くの図書館にあってよかった。
「未知の女からの手紙」
みすず書房「ツヴァイク全集2 女の二十四時間」に収録。

著者はシュテファン・ツヴァイク(オーストリア)。
考えてみれば、名前は知っていたものの、これが初ツヴァイク。

徐静蕾がこの原作に感動し、10年以上前から映画化したいとあたためていたというだけあって、映画は原作にとても忠実だと感じました。ストーリー展開も、漂う空気も。抑制された、けれど狂気じみた情熱が行間からあふれ出てくるのに、徐静蕾のまなざしが重なりました。

映画を観終わった後の余韻もよかったけれど、この短編小説を読み終えたあとの余韻も、また少し違う趣で、とてもいいものでした。(ただそのあとに読んだ解説が興ざめ…読まなきゃよかった)

原作の発表が1922年。そして今手にしている図書館の本が1973年に出版されたもの。どちらも私が生まれる前から存在していて、今偶然出会ったんだ…と考えると、不思議な気持ちになりました。

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