どうせなら、楽しく生きよう 渡辺 由佳里 読了



読み終えました。

外国語学習がテーマであるこのブログを読んでくださる方々の多くは、渡辺由佳里さんと言えば『洋書ファンクラブ』を思い浮かべることでしょう。

「洋書ファンクラブ」で実施された「秋の多読チャレンジ」に参加したことをきっかけに、洋書が読めるようになりました。

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ツイッターに由佳里さんがいらっしゃることを初めて知ったとき、私にとっての由佳里さんは「あの小説家の!」渡辺由佳里さんでした。

第7回小説新潮長編新人賞受賞の『ノーティアーズ』も、『神たちの誤算』も、刊行すぐに読みました。(ちなみにリンク先のアマゾンレビューのどこかしらに私がいます。『原稿用紙一枚で好きな本を紹介していきます』を読んでくださった方は、文体でどれかわかるかも)

ツイッターでお名前を見つけたときは嬉しくて「小説読みました!」と興奮気味に話しかけた記憶があります。

そしてずいぶん前になりますが、これもツイッターでの何かの会話がきっかけで、由佳里さんとチャットで「成功」や「幸せ」について、1時間ばかりお話をしたことがありました。

すっかり忘れていたのですが、この『どうせなら、楽しく生きよう』のまえがきを読んで思い出しました。あれはそういえば本の取材ということだったのでした。

現金なことに、それを思い出して、俄然この本を身近に感じつつ読み始めました。

有名人で、好きなことを仕事にされていて、アメリカで充実した暮らしをなさっている由佳里さん。自分とは別世界の住人だと思っていましたが、読み終えて、親しい友人と心を開いて話をしたあとのようなすっきりした気持ちになりました。

同年代の友人と会って話をすると、ときどき「この年になると、ニコニコ屈託なく笑ってても、みんなそれなりにいろんな苦労を経てきてるんだよね」というような話になるのですが、ほんとうに、みんなそれぞれ、いちいち言ったりしないけれど、いろんなつらいことを経験しているんだろうなと思います。

しんどかった過去を断ち切るには、きっと時間が一番の薬なので、いま真っ只中のひとにはもしかするとこの本のメッセージはうまく届かないかもしれないけれど、それでも読んでほしい。

思うようにいかないことばかりかもしれない。

それでも。

自分が楽しく生きるための方法を探し続けてほしい。

励まされる本です。

新作も出ているのですね。読まねば。

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