「五星大飯店」、見終わりました。
中国ではこの結末、不評だったようです。
15~20分のエンディングをつけたすとかつけたさないとか。
私としては、悪くないと思うんですけどね~。
観終えた後の余韻もかなりあって、布団の中であれやこれやと考えました。
ネタばれにはならないように注意して、感想をこの記事の最後に記しておきます。
皆さんのご意見もぜひお聞かせ下さい!
それから、あちらでかなり話題になっている「奋斗」というドラマをちょっと観たのですが、うーん、やはり「玉観音」の最初と同じく、トン・ダーウェイのもてもてぶりに違和感があって進めません…。
中断して、高圓圓主演の映画「第三个人/Unfinished Girl」見ました。
いや、これは予告編を見ておもしろそう!と飛びついたのですが、これから見る方はぜひ予告を見ずにお楽しみ下さい!その方がどきどき感が増すと思います。
登場人物は6人しかいません。高圓圓扮する脳腫瘍を患っている若い女、彼女の姉とその夫、高圓圓が知り合う謎の男、それから事故に遭う少女とその父親。
映画のオープニングからただよう緊迫感。誰もが見せる思いつめた表情。一体彼らはどんな秘密、悩みを抱えているんだろう…息を詰めて見守るところに、ドン!と突然の急展開。
いやあ、おもしろい映画でした!
買いたい本(たまる一方…)
「狗爸爸」 衛慧
(以前の作品とは違う作風だとか。執筆活動はこれ以降中断するようなので、とりあえず読んでおこうかな)
「天机」 蔡骏
(著者は1978年生まれ。過去の作品は映画化されるなど、大人気を博している。ホラー寄りのサイコサスペンスものとでもいうのかな?ちょっと苦手なジャンルですが、新作の内容はかなり気になります。こちらでさわりが読めます)
「素年锦时」安妮宝贝(エッセイ集?)
「莲花」は読み終えました。自分の語学力でどれだけ読み解けているかは謎ですが、とても深い味わいのあるいい作品でした。感想はまた後日。
で、続きは「五星大飯店」の感想。
見終えて感じたのは「映画のようなドラマ」、ということ。
カメラワークもどことなく映画っぽい。画面の明暗の差が激しすぎて、眼が疲れるという視聴者の指摘にもうなずけます。
結末を観客に託すという手法は、映画なら受け入れられるだろうけれど、32話も見続けなければいけないドラマの終わり方としては、やや不満が残ります。私自身は、登場人物のこれからをあれこれ空想するのは楽しいので、このエンディングで十分満足なんですけど。
過去に見た「玉観音」は、小説の方を途中までしか読んでいないので比較できないのですが、小説「五星飯店」は、もともとドラマ制作を前提にしての執筆だからなのだと思いますが、小説というよりシナリオに近い印象です。会話や話の展開もほぼドラマと同じ。
「玉観音」はストーリーを追うためについつい字幕ばかり見てしまっていましたが、今回はあらかじめ筋を知っていることもあり、字幕を気にせずに堪能できました。編み物をしながらの視聴だったので、目よりも耳からの情報に頼っていました。そういう点では耳を鍛えることができてよかったのかな?
海岩ドラマというと警察がらみのサスペンス、というイメージがありましたが、今回は恋愛がメインテーマになっています。新作の小説「舞者」も、ラブストーリー。まだ読んでいないのですが、どうなのかなあ。読者としては、スリル満点の犯罪モノを期待するところです。
ここから先は少しドラマの内容に触れます。
このドラマのテーマは「真実」。日本語の真実とはちょっと意味合いが違うように感じました。どちらかというと英語の「honest」に近い。正直である、とか、公正である、とか。
そして主な登場人物の4人は全て「真実zhenshi」に生きること、「真実」な誰かと共に生きることを望んでいますが、後半、玉龍はあることのために自分自身の「真実」を曲げてしまいます。
玉龍が誰と結ばれるのか。
玉龍を愛していた二人の女性が、彼にまつわる思い出の品を手放したことを考えると、彼女たちは彼と決別したんじゃないでしょうか。4人のうちこの二人だけがある意味「真実」な生き方を貫いていると感じました。
逆に、いつまでも思い出の品を手放せずにいる玉龍、2度も同じ誤りを犯して同じ決断を下してしまった彼は、もう「真実」な生き方はできないんじゃないかな。
と、自分なりに決着したので、これで違うエンディングをつけたされちゃかなわないなあ…というのが本心です。
それからもうひとつ、「玉観音」と「五星大飯店」の共通点として、主人公の父親がお金に執着するのが印象に残りました。ズルをしてまで利益を得たくないと考える息子と、楽してオイシイ思いをしたがる父親。そして、最終的に「真実」な生き方を手放した息子。
今の中国の若い世代の生き難さが伝わってくるような気がしました。